栄養学雑誌
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17 巻 , 6 号
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  • 鈴木 慎次郎, 手塚 朋通, 大島 寿美子, 早川 徳子, 鈴木 秀雄, 山川 喜久江, 長嶺 晋吉
    1959 年 17 巻 6 号 p. 209-218
    発行日: 1959年
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    昭和32年9月と同33年2月の2回にわたり, 岩手県北上平野江釣子村及び金ケ崎町の農民110名について精密検査を実施し, 同時にその間半年間不足している栄養剤を投与してその効果をみた。
    調査成績の概要は次のように要約される。
    (1) 体型は全国民平均に近く, 山形県農民にみられた皮下脂肪の少い重筋農民型とは多少異り, むしろ都会人の体型に近い。
    (2) 基礎代謝は標準値よりやや高いが, 山形農民より低く, この点に於ても典型的な重筋型とは多少異つている。
    (3) 血液性状: 血清蛋白は正常値より高く, 血色素は多少低いが山形農民に比べると栄養状態は良好である。コレステロールは正常範囲の上限界に近く, 山形県農民よりかなり高い。血清クロールは正常範囲をこえるくらい高いが, 血圧による差は著明ではない。
    (4) 尿性状: 尿量は一般に多量ではなく, 血圧別にみると高血圧者の方が少いが, この点山形県農民と同傾向にある。窒素・クレアチニン・17-ケトステロイド等の排泄は何れも少く, しかも血圧別にみると高血圧者の方が少い。食塩の排泄量は普通より多いが, 血圧別には高血圧者の方が少い。
    (5) 栄養剤の効果: 栄養剤及びホルモン剤の半年間投与による効果をみると, 血圧とコレステリンを最も低下させたものはメチルテストステロン及びコーンオイルであつた。前者は早老に対し, 後者は動脈硬化に対し効果を及ぼしたものと思われる。その他のビタミンA・B1・B2・C等は, それぞれの不足症状に対しては多大の効果を表わしたが, 血圧やコレステリンの低下に対してはそれほどの効果を及ぼさなかつた。但し, 各ビタミンの投与量はほぼ一日の所要量であつたから, 大量投与の効果についてはなお検討の余地がある。
  • 鈴木 慎次郎, 長嶺 晋吉, 河田 正治, 久我 達郎, 山川 喜久江, 大島 寿美子
    1959 年 17 巻 6 号 p. 219-223
    発行日: 1959年
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    For the purpose to increase measurements of basal metabolism of the aged in number, one hundred aged persons over 60 years old were investigated in the summer of 1956. The following measurements were made: basal metabolism, bodystructure, vital capacity, blood pressure, whole blood specific gravity, serum cholesterol, and nitrogen and creatinin in urine.
    Results obtained were as follows:
    1) The basal metabolisms per square meter per hour of the aged were 33.7Cal. (60-69 yrs.), 32.1Cal. (70-79yrs.) for men, and 32.9Cal. (60-69yrs.), 31.2Cal. (70-79yrs.), 31.3Cal. (80-89yrs.) for women. These values show only a 3 per cent sexual difference, which is generally much larger in the younger.
    2) This inclination of decrease in sexual difference was also observed in skinfold-thickness. In the younger, female skinfold-thickness is usually more than two times as compared with males, but such a sexual difference was found to decrease to a half in the aged.
    3) Problems of hypertension and arteriosclerosis are of importance here in the aged. Blood pressures of more than 20% of the subjects exceeded 200mg Hg, but the concentration of serum cholesterol was 178mg/dl for males, and 197mg/dl for females, which were considered to be rather low levels for their age.
  • 大島 寿美子, 鈴木 慎次郎
    1959 年 17 巻 6 号 p. 225-226
    発行日: 1959年
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    摂取カロリーの約30%をサフラワオイル或はバターで与えると, サフラワオイル摂取により総コレステロールは約2週間で平常値より26%降下し, バターにより上昇している状態からは, 48%も降下する。一方バター摂取では約2週間で平常値より43%上昇し, 前以つてサフラワオイルで降下している状態からは57%上昇する。
  • 長嶺 晋吉, 久我 達郎, 山川 喜久江, 鈴木 慎次郎, 鈴木 一正
    1959 年 17 巻 6 号 p. 227-232
    発行日: 1959年
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    健康な男子4名を被験者として, 1日の生活行動を規定した所要熱量の約30%に当る熱量をアルコールで日本酒にして約1l (アルコールとして121g, 858Calを含む) を毎日10日間にわたつて与え, 体重推移の上から熱量出納に基いてアルコールのエネルギー利用価を検討した。その結果を要約すると, 次の如くである。
    1. 一定の所要熱量下で糖質に替えアルコールを与えた1週間後には体重は平均約1.0kgの減少を来たし, その減少は投与アルコール量の約1/3に当る熱量を糖質で補うことによつて元の体重に復した。この結果を熱量出納に基いて計算するとアルコールのエネルギー利用価は約65%となつた。
    2. アルコールの1日尿中排泄量は投与アルコール量の1.1%であつた。
    3. 1日尿量は対照期の平均1740ccに対しアルコール投与期には2320ccに増量した。
    4. アルコール投与期間基礎代謝は平均約8%の上昇を示した。
  • 鈴木 慎次郎, 長嶺 晋吉, 大島 寿美子, 山川 喜久江, 河田 正治, 久我 達郎
    1959 年 17 巻 6 号 p. 233-237
    発行日: 1959年
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    Table 1 gives the basal metabolism values of five subjects (laboratory research workers) which were observed twice a month for a period of 4-6 years. Figure 1 illustrates the correlation between the total of the above average monthly values and the average external temperature of each month.
    From the above table and figure we can say that BM levels show an inverse proportional relationship to the average external temperature.
    This is further verified on investigating the quantitative relationship between the BM fluctuation percentage and the average external temperature; it is found from the readings of the interior scales (percentages on temperature scale are calculated on absolute temperature) on both axes that the two are in complete agreement.
    This quantitative relationship between BM and external temperature is very interesting, though it is based on present Japanese daily life conditions and may be inapplicable to people of other rations.
    From these data the seasonal BM variation of the Japanese race is quantitatively estimated as
    1/273 for a variation of 1°C, that is slightly lowere than 4 percent for a variation of 10°C.
    Furthermore, if there is significance in the rise and fall of seasonal variation BM curves, the slight rise observed in April and July may be explained by the light clothing during the seasonal change between spring and summer, while the change to heavy clothing may be the cause of the fall in December.
  • 久我 達郎, 河田 正治, 大島 寿美子, 鈴木 慎次郎, 下河辺 征平
    1959 年 17 巻 6 号 p. 239-245
    発行日: 1959年
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    1) 身体障害者59名の基礎代謝率 (B. M. R.) は前報同様何れも高く, 上肢切断者+6.45, 片下肢切断者+8.72, 両下肢切断者+13.75と, 切断部分の大きいほどB. M. R. は高い傾向を示した。また, 脳性小児麻痺者は+10.29, 脊髓性小児麻痺者は+15.31で後者の方が高いことは前報と同じであつた。さらに関節炎・骨髓炎者は+5.08であつたが進行性筋萎縮だけは-16.0と大きく負の値を示した。
    2) 3~7ケ月間の訓練にわたる基礎代謝の変動については一定の傾向はみられなかつた。
  • 印南 敏
    1959 年 17 巻 6 号 p. 247-252
    発行日: 1959年
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    シロネズミに飼料100g中4mgのAMを投与し, 糞尿中排泄B2量及び細菌数を測定した。
    1) AM投与により投与後4日目に排泄B2量は最低値を示し, 以後漸次回復増加し約1カ月後には投与前の値を凌駕した。
    2) B2を含有する飼料の場合, 尿中排泄B2量にはAM投与による変化は見られなかつた。
    3) coli form bacteria は投与直後4日目に増加し, 以後は大きな変動が認められなかつた。
    4) 分離した coli form bacteria の生物学的性状を検した。
    5) AM投与直後の糞便B2量と coli form bacteria の挙動より coli form bacteria のシロネズミ腸内におけるB2合成に対する役割についての疑問を解決し得なかつた。
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