栄養学雑誌
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53 巻, 1 号
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  • 第五次改定日本人の栄養所要量を考える
    小林 修平, 稲山 貴代
    1995 年 53 巻 1 号 p. 1-11
    発行日: 1995年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 由田 克士, 田畑 正司, 木村 律子, 宮下 良, 厚見 智子, 中川 秀昭
    1995 年 53 巻 1 号 p. 13-23
    発行日: 1995年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    働き盛りの男性を対象に, 摂取エネルギー量1,000kcal当たりのカルシウム (Ca), カリウム (K), マグネシウム (Mg) の各摂取量と食物摂取状況や肥満に関係する食習慣との関連を検討し, 以下の結論を得た。
    1) 1,000kcal当たりのCa, K, Mgの各摂取量を各々25%タイル値, 75%タイル値で3群に分割し, 食品群別摂取量を検討すると, Ca, K, Mgのいずれも1,000kcal当たりの摂取量の多い群は, 少ない群に比べ野菜類, 豆類, 魚介類を多く摂取し, 穀類, 肉類では逆に少なく摂取していた。
    2) 1,000kcal当たりのCaの摂取が多いほど, K, リン (P), 鉄 (Fe) の摂取量も高値傾向を示した。1,000kcal当たりのKの摂取が多いほど, Ca, Mg, Pの摂取量も高値を示した。1,000kcal当たりのMgの摂取が多いほど, Ca, K, P, Fe, 亜鉛, 銅の摂取量も高値傾向を示した。
    3) 肥満になりやすい食習慣が多いほど, 1,000kcal当たりのCa, K, Mg摂取量は少なかった。
    4) 食べることに無関心であったり, 満腹まで食べる者は, Ca, K, Mgいずれの栄養素においても1,000kcal当たりの摂取量の少ない群に多く認められた。また, 1,000kcal当たりのCa摂取量の少ない群では, 朝食の欠食が多く, 1,000kcal当たりのKとMgの摂取量が少ない群では, 夜食の摂取が多く認められた。
    5) 以上より, 単位エネルギー量当たりのCa, K, Mg摂取量は, 栄養調査成績での食品群別摂取量や, エネルギーとミネラルの摂取バランスと客観的に関連しており, 肥満に関係する食習慣との関連も認められた。
  • 奥 恒行, 岡崎 光子, 小西 香苗
    1995 年 53 巻 1 号 p. 25-32
    発行日: 1995年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    科学技術庁編「日本食品食物繊維成分表」及び地方衛生研究所全国協議会編「食物繊維成分表」を用い, 両成分表の成分値の差異を比較検討した。更に, 両成分表を用いて女子学生の食物摂取調査から食物繊維摂取量を算出し, どの程度の差異を生じるかを検討した。結果は以下のとおりであった。
    1)「科技庁編成分表」に収載されている食品数は227品目,「地衛研編成分表」の食品数は231品目, 両成分表に共通の食品数は119品目であった。
    2)「科技庁編成分表」には植物性食品の分析値が多く収載され,「地衛研編成分表」にのみ動物性食品の分析値が収載されていた。
    3)「科技庁編成分表」及び「地衛研編成分表」を用いて算出した女子学生1人1日当たりの食物繊維摂取量は, それぞれ13.62gと13.42gで, ほとんど差異はなかった。
    4)「科技庁編成分表」を用いて算出した女子学生1人1日当たりの水溶性及び不溶性食物繊維摂取量は, それぞれ2.51gと10.77gであった。
    以上の結果のように, 両成分表を用いて算出した食物繊維摂取量はほとんど差異を生じなかった。従って,「科技庁編成分表」あるいは「地衛研編成分表」を用いて算出した食物繊維摂取量は比較することが可能であると考える。
  • 奥田 豊子, 西村(三好) 弘子, 松平 敏子, 小石 秀夫, 藤田 大祐
    1995 年 53 巻 1 号 p. 33-40
    発行日: 1995年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    高齢者におけるカルシウム (Ca), リン (P), マグネシウム (Mg) の摂取量, 見かけの吸収率と出納を調べるために, 京都市に在住する健康な男性23人 (74.1±2.9歳), 女性16人 (71.9±2.5歳) を対象に秤量法による食事調査と出納実験を3日間行った。栄養素等摂取量は女性の鉄を除いて, 各自の性, 年齢, 体格, 活動強度による所要量をほぼ充足していた。男性のCa, P, Mgの体重1kg当たりの摂取量は10.7±4.4, 18.7±4.8, 3.62±1.30mgで, 女性では11.2±5.0, 18.4±4.0, 4.05±1.42mgであった。Caは乳製品, 魚介類, 豆類, 野菜類からバランスよく摂取していた。Ca, P, Mgの糞中排泄量は, 乾燥糞重量と有意な相関が認められた。女性のCaの見かけの吸収率 (2±38%) は, 男性 (23±30%) より低い傾向を示した。尿中Pの排泄量は摂取量や吸収量と相関傾向を示したが, Caの尿中排泄量は摂取量や吸収量とは比例せず, 体重と相関傾向を示した。Caの出納は, 平均値で男性はゼロ出納 (-0.6±3.0mg/kg) を維持したが, 女性では負の傾向 (-1.8±4.1mg/kg) を示した。Pの見かけの吸収率は約60%で, 平均値ではほぼゼロ出納を維持した。Mgの見かけの吸収率は約15%であった。これらの成績は, 日々食事内容, ミネラルや各種栄養素の摂取量が変動する中での調査によるので, 個体差が大きかった。更に例数を重ねて検討する必要がある。
  • 原田 まつ子, 加藤 栄子
    1995 年 53 巻 1 号 p. 41-47
    発行日: 1995年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    糖, Ca, Pの含有量の多いと思われる食品の摂取頻度と身体的・精神的健康状態の関連を明らかにするため, 中学生264人を対象に調査研究をし, 次の結果を得た。
    1) チョコレート及びチョコレート菓子やコーヒー・紅茶などの摂取頻度から糖の摂取傾向が高いことが, 特に女子において認められた。牛乳, チーズなどのCa含有量の多い食品の摂取頻度は全体では低く, 女子は男子よりも低い。インスタントラーメン類は女子よりも男子の摂取頻度が高い。
    2) 全体的傾向として, 身体的自覚症状は, 眠い, 授業中あくびがでる, 頭がおもいなど疲労感を中心にした訴えが多く, また, 精神的自覚症状は, 感情的になりやすい, いらいらするなどの訴えが多い。
    3) 睡眠を8時間以上とっている女子は, コーヒー・紅茶 (33.3%) の摂取頻度が高く,“全身がだるい”(66.7%),“足がだるい”(55.6%),“かぜをひくと寝込む”(77.8%) 訴えが多い。朝食の欠食者は, 男子でインスタントラーメン類の摂取頻度が高く (42.1%),“気が散る”(73.7%) 訴えが多い。
    4) 摂取頻度が高い食品と自覚症状との関係をみると,“ジュース”と“物事に熱心になれない”(男子),“清涼飲料”と“気が散る”(男子),“コーヒー・紅茶を飲む時の砂糖を入れる量”(男子) あるいは“チョコレートまたはチョコレート菓子”(女子) と“冬になるとよくかぜをひく”,“ハンバーガー”と“かぜをひくとせきが続いて治りにくい”(男子),“インスタントラーメン類”と“物事に熱心になれない”(男子),“ちくわ・かまぼこ・はんぺん類”と“頭がおもい”(女子) または“頭がぼんやりする”(男子) などの訴えがみられ, 一方,“小魚・ひじき・わかめ”の摂取頻度の高い生徒は“息苦しい”(男子) などの訴えが少ない。
  • 横田 光子
    1995 年 53 巻 1 号 p. 49-55
    発行日: 1995年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 渡邊 智子, 平 宏和, 高居 百合子
    1995 年 53 巻 1 号 p. 57-61
    発行日: 1995年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 戸谷 誠之
    1995 年 53 巻 1 号 p. 66
    発行日: 1995年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 1995 年 53 巻 1 号 p. 68
    発行日: 1995年
    公開日: 2010/04/30
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