栄養学雑誌
Online ISSN : 1883-7921
Print ISSN : 0021-5147
ISSN-L : 0021-5147
54 巻 , 6 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 足立 己幸, 武見 ゆかり
    1996 年 54 巻 6 号 p. 331-340
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 章子, 瀧口 徹, 前口 愛子, 川南 勝彦, 佐藤 加代子, 清水 裕幸
    1996 年 54 巻 6 号 p. 341-352
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
    現在, 日本において成人病増加の問題が深刻化している。成人病は, 個人の生活・食生活習慣が大きく影響すると考えられ, 若年期からの早期発見・予防が重要である。
    本研究は, 食生活の自立期として大切な高校生を対象とし, 嗜好飲料の過剰摂取を導く要因となる生活習慣・食生活習慣の各要因の重みを確認することを目的として, アンケート調査を実施し, 多変量モデルを仮定した。
    1) 嗜好飲料摂取量は, それと補完関係にある食事内容に強く影響を受けることが示唆された。
    2) 1, 500ml以上の飲料の多量摂取には, (1) 夜食の摂取習慣, (2) 朝食で主食を摂取しない習慣, (3) インスタント食品の利用習慣, (4) 夕食摂取場所が自宅以外である習慣の4つが強く影響していることが示され, その背景に様々な生活習慣上の要因があって決定されていることが示された。従って, 嗜好飲料摂取のコントロールは, これら背景要因から考慮する必要があると考えられた。
    3) 嗜好飲料と牛乳とは摂取要因となる生活習慣, 食生活習慣が相反していることが明らかとなった。
    以上のように, 高校生は生活環境に影響を受けやすいという結果から, 未成年を対象に成人病予防の健康教育や指導を行う際, 甘味飲料の摂取制限だけを強調するのみでは実効が上げにくいと考えられ, その背景にある生活習慣や食習慣の改善を含めた指導をする必要性が示された。
  • 林 俊郎, 尾上 とし子
    1996 年 54 巻 6 号 p. 353-359
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
    漬け物の材料の中には著量の硝酸を含んだ野菜が用いられており, 硝酸は漬け込み過程で微生物作用を受けて亜硝酸に変化することが知られている。また, 漬け物の多くには保存料としてソルビン酸の添加が認められているが, ソルビン酸は亜硝酸と反応して変異原性物質を生じることが知られている。そこで市販の漬け物について, 硝酸, 亜硝酸ソルビン酸の一括分析を, HPLCを用いて行った。HPLC分析条件は, カラムIC-Pak anion column, 移動層5mM-HK2PO4, 流量0.8ml/分, 温度40℃, 検出波長215nmである。
    市販潰け物36点中13点よりソルビン酸が検出された。ソルビン酸が添加された漬け物の亜硝酸含有量は, 無添加漬け物に比べ低い傾向がみられ, ソルビン酸が亜硝酸生成を抑制していることが推察された。ソルビン酸が添加されている漬け物の亜硝酸濃度は極めて低いことから, ソルビン酸と亜硝酸の反応による変異原性物質生成の可能性は極めて低いように思われた。
  • 八杉 悦子, 中西 和子, 梶本 雅俊, 大島 美恵子
    1996 年 54 巻 6 号 p. 361-368
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
    神奈川県横浜市在住中国人の男性41人 (平均年齢58.2±19.1歳), 女性48人 (50.4±15.9歳) の血清中の脂質 (総コレステロール, HDL-コレステロール, トリグリセリド), リポプロテイン (a), 脂肪酸を測定した。
    横浜市在住中国人の実測値と, 北京, 台北, シンガポール在住中国人の血清脂質量 (文献値) を比較すると, 居住地により差がみられた。横浜市在住中国人の総コレステロール量は, 北京在住中国人 (男女) や台北 (女性) より高く, シンガポール (男女) より低かった。横浜市在住中国人のリポプロテイン (a) 濃度分布は, 文献値による北京, 台北, シンガポール在住中国人と類似しており, 居住地による違いはなかった。横浜市在住中国人の血清脂肪酸組成については, n-6系多価不飽和脂肪酸であるリノール酸が最も多く含まれ, 次いでパルミチン酸, オレイン酸であった。特にリノール酸が34.7±4.3%(男女の平均値) と日本人と比較して非常に多いのが特徴であった。また, S/M/P比は1/0.73/1.6, n-6/n-3比は6.7±2.3で, n-3系の多価不飽和脂肪酸を多く含む日本人の血清とは異なっていた。
  • 齊藤 憲, 立身 政信
    1996 年 54 巻 6 号 p. 369-376
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
    盛岡市の小学生 (4, 5年生) のうちから, 対照児童 (肥満度±10%以内) 130人, 肥満児童 (肥満度30%以上) 131人を対象に, 1984年2月第4週目の給食実施日に, 連続3日間食事調査を行った。また, 併せて肥満児童の肥満度の変化及び食生活アンケート調査を実施し, 次の結果を得た。
    1) 栄養素等摂取は, 男児においては両群間に有意差がなかった。女児は全ての栄養素等において肥満群が少なかった。
    2) 食品群別摂取の比較については, 肥満男児では米類の摂取のみが有意に多かった。肥満女児は, 全般的に全ての食品群の摂取量が少なかった。
    3) 食習慣及び食行動のアンケートについては, おやつを “毎日食べる” と答えた率は, 男女とも肥満群が低く, 女児は対照群と有意差を認めた。また, “もっとたくさん食べなさい” と言われた率は, 男女とも明らかに肥満群が低く, 反対に “あまり食べないように” と言われる率が著しく高率であった。
    以上の結果を得たが, 食事調査時点の肥満度は, わずか2か月間で男児が2.9%(46.1%から43.2%に), 女児は4.5%(40.1%から35.6%に) 低下していた。
    結論として, 肥満児童の食事量は, 一般に調査の量よりも, もっと多量にとっているものと考えられた。
  • 力石 サダ, 志賀 康造, 金子 精一
    1996 年 54 巻 6 号 p. 377-382
    発行日: 1996/12/01
    公開日: 2010/11/26
    ジャーナル フリー
    自然農法と慣行農法によって栽培した米の品質について, 官能検査と機器分析によって検討し, 次の結果を得た。
    1) 官能検査結果は, 自然農法米は香りを除き, 外観, 味, 粘りの評点が慣行農法米を上回り, おいしい米と立証できた。
    2) 機器分析結果では, 自然農法米はアミロース, たんぱく質の値が小さく, このことは粘りのある食味のよい米であることを示していた。
feedback
Top