栄養学雑誌
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51 巻, 3 号
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  • 二木 鋭雄
    1993 年 51 巻 3 号 p. 115-121
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 添野 尚子, 三田 禮造, 苫米地 孝之助, 梶本 雅俊, 鈴木 妙子, 金田 美佐子, 大木 和子, 小林 修平
    1993 年 51 巻 3 号 p. 123-129
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    某大企業の20歳代から60歳代の営業マン66人を対象に, 3日間の自覚症状, 食物摂取状況, 日常生活状況を調査した。
    1) 自覚症状数の平均は9.3±7.8であった。また自覚症状数が10.0~14.9のグループの平均年齢は31.2±5.3歳で, 他のグループに比し有意に低かった。
    2) 自覚症状数を10未満の者と10以上の者の2群に分けて日常生活状況を調べてみると, 10未満のほうが, 夜食はしない, また時々すると答えた者, 食事の量は毎日腹八分目に食べていると答えた者が, 10以上の群に比べ有意に多かった。
    3) 食品群別摂取量では, 自覚症状数が10未満の群のほうが魚介類, 乳類, 緑黄色野菜, その他の野菜, 果実の摂取が多い傾向にあり, 特に緑黄色野菜では10以上の群に比べ有意に摂取量は多かった。
    4) 栄養素等摂取量では, 自覚症状数が10未満の群が10以上の群に比べ, カルシウム, レチノール, カロテン, ビタミンA効力, ビタミンB2, ビタミンCの摂取が多い傾向がみられたが, 統計的な有意差は認められなかった。
  • 不溶性及び可溶性食物繊維について
    高橋 リエ, 佐藤 英子, 諸橋 彰子, 森 文平
    1993 年 51 巻 3 号 p. 131-141
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    日本人の日常の食事に含まれる1人1日当たりのIDFとSDFの含量を知る目的で, 本学の給食管理下にいる, 1日3食の食事, 連続14日分を用いて, 酵素・重量法の Prosky 法を一部改変した方法で, DFをIDFとSDFに分別して, 定量を行った。結果は次のとおりでいった。
    1) 朝食のTDF量は3.1~11.6g, 平均値は約5.7gで, IDFとSDFの比率は75:25であった。
    2) 昼食のTDF量は4.4~13.0g, 平均値は約9.1gで, IDFとSDFの比率は84:16でいった。
    3) 夕食のTDF量は4.3~14.3g, 平均値は約9.2gで, IDFとSDFの比率は85:15でいった。
    4) 1日当たりのTDF量は17.9~29.0g, 平均値は約24.0gで, その内容は, IDFが82%, SDFが18%であった。
    5) 献立とIDFとSDFの比率について, とくに顕著な特徴を認めることはできなかった。
    6) 給食管理下の食事から1日20g以上のDFを摂取することは, 献立に留意すれば可能と思われる。
  • エネルギー消費量と窒素出納を通して
    松枝 秀二, 小野 章史, 河原 和枝, 武政 睦子, 守田 哲朗, 渡辺 明良, 石井 鎮二
    1993 年 51 巻 3 号 p. 143-148
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    4人の遷延性意識障害者のエネルギー消費量, 窒素出納を実測した。エネルギー消費量は, 早朝と栄養剤投与後2時間で間接熱量測定法により測定し, 前者を基礎代謝, 後者を安静時代謝とした。結果は, 同年齢, 同体位の健康成人の基準値と比較した。
    その結果, 基礎代謝量は4人の対象者とも顕著な低下を示し, 低下率は27~48%にわたった。甲状腺ホルモン濃度の低下はみられなかった。体内筋肉量を反映するクレアチニン係数, 筋肉代謝速度の指標としての3-Met/Crn比は減少していた。体脂肪率は3人で高値を示した。これらより, 遷延性意識障害者の基礎代謝の低下は, 長期間の安静状態による活性組織量の減少が一因と考えた。
    安静時代謝量も低下したが, 基礎代謝量の1.1倍程度の値であり, 遷延性意識障害者においても食事投与後のエネルギー消費の亢進の存在を示唆した。
    窒素出納値は3人で負の出納値を示し, 2人についてはたん白質量を変化させても窒素出納には変化はみられなかった。
  • 片桐 充昭, 清水 純夫
    1993 年 51 巻 3 号 p. 149-157
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    大豆ステロールをラットに投与し, 血清, 肝臓におけるステロール量及び排泄量への影響に加えて, ラット消化管でのステロールのジヒドロ化についても調べた。
    1) ラット生体試料及び糞中のステロール分析は試料の直接ケン化と非誘導体のままガスクロマトグラフィを行う分析法を併用した簡易迅速な方法によって測定した。
    2) 糞中ステロールの中に, 大豆ステロール成分の1つであるシトステロールがジヒドロ化されたシトスタノールの他, 新たにカンペステロールのジヒドロ体であるカンペスタノールが排泄されることを確認した。
    3) 大豆ステロールは, 血清と肝コレステロールの蓄積を阻止した。また, それぞれの摂取ステロール量と糞及び消化管内容物に存在する中性ステロールとそのジヒドロ体の合計量との間には, 有意差は認められなかった。
    4) 基本飼料に3%大豆ステロール (カンペステロール35%, シトステロール57%の混合物) と1%コレステロールを添加した飼料をラットに7日間与え, その後標準飼料に切り換えて7日間飼育した時, 糞中に排泄された総ステロール類に対するジヒドロステロール量比は前期で約17%であり, また各ステロール成分間によるジヒドロ化率の相違は小さかった。
    5) カンペステロール/シトステロール比は, 飼料の大豆ステロールにおける同比0.61 (35/57) に対し, 血清2.3 (9/4), 肝臓 3.7 (33/9) と変化した。すなわち血清, 肝臓では両ステロール比が大豆ステロールのそれに対し増加し, カンペステロールはシトステロールより吸収, 保留されやすいことが判明した。
  • 広田 直子, 藤沢 悦子
    1993 年 51 巻 3 号 p. 159-170
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    女子短大生88人を対象に, 食物摂取・生活活動状況調査並びに体格検査を実施して, 脂質摂取と日常の生活行動特性との関連について検討した。
    1) 対象者のうち, 脂肪エネルギー比率が30%以上の者 (A群) は41.4%, 25~30%の者 (B群) が35.4%, 25%未満の者 (C群) が23.2%であった。
    2) 3群のたん白質エネルギー比率には有意差はなく, 脂肪エネルギー比率の上昇に伴い, 糖質エネルギー比率は有意に低下した。
    3) 身体状況と減量希望者の出現率には, 3群間の有意差はなく,“ダイエット”経験者の比率では, B群が他の2群より有意に低かった。
    4) 摂取栄養素等充足率では, エネルギーと脂質の充足率が, C群で他の2群より有意に低かった。
    5) 食品群別摂取量では, C群が他の2群よりも肉類, 牛乳・乳製品, 油脂類において有意に少なく, 魚介類では有意に多かった。穀類ではB群が他の2群より有意に多かった。
    6) 脂質摂取の食品群別構成比では, A群がC群と比較し, 肉類, クリーム類, 調味料において有意に高率であり, 卵, 魚介類, 大豆・大豆製品, 穀類では有意に低率であった。
    7) C群では, 朝食の品数がA群より有意に多かった。また, 洋風型朝食とパン食型朝食の出現率が他の2群より有意に低く, 洋風型昼食の出現率はA群より有意に低かった。
    8) C群ではA群と比較し, 主菜材料としての肉類の出現率が有意に低く, 魚介類の出現率は有意に高かった。
    9) エネルギー消費量とエネルギー消費量/エネルギー摂取量の値には, 3群間の有意差はみられなかったが, 生活活動における計画的運動の活動時間とエネルギー消費量は, C群では他の2群より有意に少なかった。
  • 厚生省保健医療局健康増進栄養課
    1993 年 51 巻 3 号 p. 171-183
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • その消費者への普及と活用法の課題
    奥 恒行
    1993 年 51 巻 3 号 p. 185-188
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
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