栄養学雑誌
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57 巻, 2 号
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  • 水嶋 春朔
    1999 年 57 巻 2 号 p. 61-70
    発行日: 1999/04/01
    公開日: 2010/02/09
    ジャーナル フリー
  • 効果的な患者教育の実施時期と内容
    植田 久仁子, 炭谷 幸江, 山田 宏治
    1999 年 57 巻 2 号 p. 71-80
    発行日: 1999/04/01
    公開日: 2010/02/09
    ジャーナル フリー
    診療所の外来において, 糖尿病のよいコントロール状態を長期にわたり継続できるように, 糖尿病患者129例を対象に, 2段階方式による患者教育を実施し, その効果を検討した。
    まず, 対象全員に基礎コースとして糖尿病教室を実施した。次に, 一定期間経過してから, 肥満や合併症など問題がある患者を選択して, インスリン療法の患者群, 肥満の患者群, 糖尿病性腎症の患者群と, 問題点別に応用コースとして糖尿病教室を実施した。その患者教育の内容を明らかにし王栄養指導の治療効果をヘモグロビンA1C (HbA1C) を指標として検討した。結果は次のとおりであった。
    1) 基礎コースにおいての治療効果を検討すると, 対象者の6か月後・1年後・1年半後・2年後・2年半後・3年後のそれぞれのHbA1Cは, 指導前のHbA1Cと比べて有意に低下していた。
    2) 応用コース受講者は26例で, インスリン療法患者群6例, 肥満患者群8例, 糖尿病性腎症患者群12例であった。基礎コースの患者教育を終了1年後, 平均11か月で応用コースの患者教育が開始となった。治療効果は, 応用コースを受けた患者のHbA1Cの値は, 基礎コースを受けたのみの患者に比べて患者教育開始時から2年後までは高かったが, 3年後では基礎コースを受けたのみの患者より低下していた。
    以上のことから, (1)患者教育を, 糖尿病と診断された初期と患者教育終了約1年後, 平均11か月の2段階の時期に実施したこと, (2)教育内容も, 糖尿病の基礎コースを実施した後に患者の問題点別に応用コースとして2段階方式で行うというシステムは, 糖尿病のよいコントロール状態を長期にわたり継続させるためには有効であることが明らかになった。
  • 松崎 寛子, 菊永 茂司
    1999 年 57 巻 2 号 p. 81-90
    発行日: 1999/04/01
    公開日: 2010/02/09
    ジャーナル フリー
    高校生男子長距離ランナーのミネラルの栄養状態を, 4月(春), 8月(夏), 11月(秋)に行った食事調査から解析した。
    1) エネルギー, たんぱく質, 糖質の1日当たりの摂取量には調査時期による有意差を認めなかった。脂質の1日当たりの摂取量は, 8月で11月より高かったが, 4月と8月の間に差はなかった。PFC比は, 4月14:25:61%, 8月13:23:64%, 11月13:23:64%であった。体重(kg)当たりのたんぱく質の摂取量は, 4月2.2g, 8月2.3g, 11月1.9gであった。
    2) 食事からのミネラルの1日当たりの摂取量は, Ca 1,000~1,400mg, Mg 340~420mg, Zn 12~17mg, Fe 14~15mg, Cu 1.8~2.3mg, Na 5,000~6,000mg, K 3,700~4,100mgで, RDAより高かった。これらミネラルの主な給源は, 精白米, 牛乳, 鶏卵, 豆腐, ほうれんそう, 豚肉, 牛肉であった。
    3) 24時間尿中に排泄されたミネラルとその摂取量に対する割合は, Ca186~237mgで15~18%, Mg 68~145mgで16~42%, Zn462~1,872μgで0.4~15%, Fe 125~256μgで0.15~1.7%, Cu41~93μgで1.8~4.7%, Na2.8~4.9gで47~85%, K1.3~3.1gで34~80%であった。これらミネラルの摂取量と排泄量の間に有意な相関性はなかった。
    4) 尿中排泄ミネラルのクレアチニン比は, Ca, Mg, Na, Kで8月と11月でほぼ一致した値を示した。BMI比はクレアチニン比の67~74倍であった。
    5) 汗中ミネラルの構成率は, Ca2.6~4.8%, Mg 0.17~0.19%, Na67~84%, K11~29%であった。NaとKの合計値は95~97%であった。
    クレアチニン比が, 高校生男子長距離ランナーのミネラルの摂取量の適否を判断するための指標となり得る可能性が示唆された。
  • 伊藤 良子, 原 登久子
    1999 年 57 巻 2 号 p. 91-96
    発行日: 1999/04/01
    公開日: 2010/02/09
    ジャーナル フリー
    腸管出血性大腸菌O157の集団食中毒発生に伴う, 大阪府A市の学校給食の献立内容の変化について比較した。
    1) 再開時の献立構成は,“主食+牛乳+主菜”のみの献立が70%を占めていた。なお, 主菜の調理方法は, 煮物が中心であった。また, 再開1年後の献立構成をみると, “主食+牛乳+主菜”のみの献立構成は, 33%に減っていた。
    2) 平均供与食品数は, 発生前17.1品目であったが, 再開時には10.3品目に減少していた。なお, 再開1年後には12.2品目まで回復していた。供与量では, 野菜類の減少が顕著であった。
    3) 再開時及び再開1年後の平均供与栄養素量を基準値と対比すると, 鉄及びビタミンCの不足が目立った。
  • 須藤 紀子, 梶本 雅俊, 佐藤 加代子, 福島 富士子, 石井 敏弘, 上畑 鉄之丞
    1999 年 57 巻 2 号 p. 97-106
    発行日: 1999/04/01
    公開日: 2010/02/09
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  • 今村 裕行
    1999 年 57 巻 2 号 p. 107-118
    発行日: 1999/04/01
    公開日: 2010/02/09
    ジャーナル フリー
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