和歌山市内の公立小学校7校の1-6年生1, 753人 (男子885人, 女子868人) とその親を対象に, 小学生の野菜摂取に影響する諸要因について調査し検討した。
1) 緑黄色野菜を毎日摂取すると答えた児童は, 男女各々33.1%及び37.2%であり, 女子のほうが男子より高かった。また, 農業や漁業地域で低く, 商業地域で高かった。
2) 緑黄色野菜の摂取頻度の高い児童は低い児童に比べ, 規則正しい生活習慣をもつ者や各種食品の摂取頻度の高い者及び食意識の高い者が多かった。
3) 緑黄色野菜の摂取頻度の低い児童ほど野菜嫌いが多く, その原因は主に味であるが, 嫌いな野菜でも各々に応じた調理法を工夫すれば食べられるようになると答えた。
4) 子どもの偏食に対し, 食べやすいように調理を工夫すると答えた親は43.3%, 特に注意もしないと答えた親は9.3%であった。調理を工夫する親は他の親に比べ, 緑黄色野菜摂取の必要性の認識が高く, 緑黄色野菜の摂取頻度も高かった
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