栄養学雑誌
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32 巻 , 6 号
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  • 小畠 義樹
    1974 年 32 巻 6 号 p. 239-246
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    Phe 過剰投与によって, シロネズミの血清, 肝, 筋肉の遊離Phe濃度は著しく上昇したが, Thr, Glu, Hisを同時に過剰に投与するとき血清Pheの上昇は抑制された。Phe過剰投与により肝Phe H活性 (Freedland 法) は低下したが, 血清Phe上昇抑制の条件下でもPheが過剰に投与された場合はPhe H活性は低下していた。血清中Phe濃度とPhe H活性の相関を調べた結果, 弱い負の相関を見た。
    Phe 過剰投与時の血清Phe, Tyrは著増したが, 他のアミノ酸は一般に低下していた。肝アミノ酸はPhe, Tyr以外には血清に比べて変化が少なかった。Phe過剰投与シロネズミを一夜 (16時間) 空腹にすると血清, 肝のPhe, Tyrはそれぞれ1/6, 1/30の濃度に低下した。
    これらの結果より, Phe過剰投与はPhe Hそのものに関係するよりむしろPhe Hの補酵素と関係する可能性が強いことについて考察を試みた。
  • 長嶺 晋吉, 山川 喜久江, 磯部 しづ子, 一之瀬 幸男, 鈴木 慎次郎, 大島 寿美子, 辻 啓介, 辻 悦子
    1974 年 32 巻 6 号 p. 247-252
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    Body densities and skinfold thicknesses of 105 boys and 89 girls aged 9 to 14 years were measured, and the regression equations for predicting the body density from the skinfolds were proposed.
    Body density was determined by the water displacement volumetry. The skinfold thicknesses were measured at two sites of triceps and subscapula by using an Eiken-type Caliper (devised in our Institute) calibrated to exert pressure of 10gm/mm2.
    The average values of body density in boys were 1.0621 for 9-11 years old and 1.0566 for 12-14 years old and in girls were 1.0490 for 9-11 years old and 1.0523 for 12-14 years old (Table 2).
    The correlation coefficients between body density and skinfolds were similarly higher in correlation with the triceps skinfold and the combined skinfold of [triceps+subscapula] and with the skinfold index expressed as [skinfold×body surface÷body weight], as compared with the low coefficient values in subscapular skinfold. The correlations between body density and physique indices of W/H2 and W/H3 were lower as compared with the coefficients in the skinfolds (Table 3).
    The regression equations for predicting the body density from the skinfolds are given in Tables 4, 5 and 6. Among these equations, equation No. 3 for boys and No. 7 for girls are simpler and useful, and equations No. 4 and No. 8 by using the skinfold index are more reliable. The reliability by using the skinfold index lies in eliminating the erroneous element under the influence of individual difference of body height or muscular mass in estimation of the body density and body fat content by the simple use of skinfolds.
  • 永山 スミ子, 中村 敦子, 高木 清子, 印南 敏
    1974 年 32 巻 6 号 p. 253-258
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    生体内酸化還元反応に重要な働らきをするビタミンB2代謝がPCBの投与によりいかなる影響をうけるかを知るために実験を行なったところ次のような結果が得られた。
    1. PCBの投与により肝の単位重量当りのB2濃度は減少するが, 体重100g当りの肝の総B2量は逆に増加した。これはPCB投与により惹起される肝肥大によるものである。
    2. 肝のB23型比率は今回の実験条件においてPCB投与による影響がほとんどみられなかった。
    3. B2欠乏状態にあるとき, これにPCBが加わると, 発育期の成長および身体症状は著しい悪影響を受ける。すなわち, 栄養状態が異なれば毒性を有する化学物質に対するレスポンスの程度がかなり異なることを示した。
  • 1974 年 32 巻 6 号 p. 258a
    発行日: 1974年
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
  • 1974 年 32 巻 6 号 p. 258b
    発行日: 1974年
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
  • 田村 盈之輔, 松野 信郎, 新関 嗣郎, 岩谷 昌子, 若生 宏, 畠山 富而
    1974 年 32 巻 6 号 p. 259-267
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    岩手県農山村地区の発育の低下した学齢期前の幼児について, 日常摂取食物にリジン, または, リジン, スレオニンを投与し, 発育および血漿アミノ酸とくに, 分枝鎖アミノ酸, チロシン等に及ぼす影響を見た。
    1. リジン投与実験では, 4地区の1~5歳の男女42名を2群に分かち, 試験群に1人1日0.2gのL-lysine・HClを5~13カ月投与し, 幼児の体重, 身長増加量を対照群のそれらと比較したが, いずれも有意の差は認められなかった。しかし, 血漿アミノ酸比2.0以上のものは, リジン投与により, アミノ酸比がいずれも低下したが, 血漿遊離アミノ酸に及ぼす影響は明らかでなかった。
    2. リジン, スレオニン投与実験では, 3地区の2~4歳の男女36名を2群に分かち, 試験群に1人1日L-lysine・HCl 0.3g, L-threonine 0.15gを5カ月投与したのに, 体重, 身長の増加量は対照群に比して, 明らかに多かった。また, 試験群の血漿アミノ酸比2.0以上のものでは, アミノ酸投与後, アミノ酸比は明らかに低下を示した。なお, 投与前後の血漿アミノ酸パターンを比較すると, 分枝鎖アミノ酸, フェニルアラニン, チロシン, リジン等は増加の傾向を認めたが, バリン, フェニルアラニンは2%の危険率で有意の差を示した。
  • 片山 信, 丹羽 壯一
    1974 年 32 巻 6 号 p. 268-277
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    The relation of morbidity of permanent teeth saprodontia and intake of nutrients of inhabitants Kuzakicho, Toba City, a farm-fishing village with a low morbidity rate and in Mori-district, Iidakacho, fountain village with a high morbidity were investigated. Morbidity of saprodontia in permanent teeth of students of the Kuzaki elementary school was 20.0% in the 5th year and 28.6% in the 6th year students. The average number of saprodontia per person was 0.20% and 0.36% in 5th and 6thyear students, respectively. By contrast, in the Mori elementary school, the morbidity rate in the 5th year student was 92% and 93% in the 6th year, the average number, 3.29% and 5.73%, respectively. A remarkable difference between morbidity in both districts, was found and the same tendency was also observed in number of saprodontia at C3-C4.
    1) Investigation on conditions of the intake of both districts revealed that the intake of animal protein was over 32% the standard value for 1975 (M: 42.5g, d: 13.39, CV: 31.5%) in Kuzakicho and 25% lower than that (M: 24.0g, S: 4.99, CV: 20.8%) in Mori-district, Iidakacho. Intake of calcium appeared to be satisfactory (M: 0.62g, d: 0.073, CV: 11.8%) in Kuzakicho, but was 23% lower (M: 0.47g, δ: 0.14, CV: 29.8%) in Mori-district, Iidakacho. Carbohydrate and salt intakes were higher in Mori-district than in Kuzakicho.
    2) A large amount of fish, shellfish, seaweeds and beans were taken in Kuzakicho seemed to be recommendable, however, in Mori-district an excess amount of sweets, cakes and pickled vegetables was observed.
  • 松平 敏子, 佐々木 郁子, 魚谷 澄子
    1974 年 32 巻 6 号 p. 278-287
    発行日: 1974/11/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    1971年夏季, 大阪府南部の7保健所で, 三歳の男女児各々200名とその母親400名に面接し嗜好調査を行なった。36種の日常繁用食品の嗜好の度合を, 好き (+2), ふつう (+1), いやいや食べる (-1), 全然食べない (-2), に分けて集計し検討した。
    1. 個人別嗜好度を平均でみると, 男女児群の間, および男児母群と女児母群との間では差が認められなかったが, 男児群とその母群との間, および女児群とその母群との間では母群側に (+) が多くなっていた。
    2. 個人別嗜好度では男女児群の間に差を認めなかったが, 男児群とその母群および女児群とその母群との間では嗜好に差が認められた。
    3. 食品別にみた嗜好度の平均も, 男女児稚の間, 女児群と母群との間では差は認められなかったが, 男児群と母群との間では差が認められた。
    4. 男児群と女児群との間では, バター・マーガリン, マヨネーズ, トマト, ねぎの4食品, 幼児群とその母群との間では鶏肉以外の35食品に, 嗜好度の差が認められた。
    5. 母親の全然食べない食品は, その幼児の嗜好に強い影響を与えていた。
    すなわち, 三歳児の嗜好は個人別, 食品別共に男女差は少ない。三歳児とその母親との嗜好の違いは, 成人するまでに種々の食品に馴れること, 一般に食生活が洋風化して来たこと, また母親の栄養教育の成果などから生じた結果と推察された。しかし, 母親の嫌う食品はやはりその子の嫌う食品になる可能性の大きいことは, 明らかであった。
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