栄養学雑誌
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48 巻, 5 号
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  • 中山 健夫, 山本 卓, 井上 真奈美, 土田 満, 山口 百子, 岩谷 昌子, 伊達 ちぐさ, 田中 平三
    1990 年 48 巻 5 号 p. 205-211
    発行日: 1990年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 黒田 圭一, 小畠 義樹, 西出 英一, 山口 迪夫
    1990 年 48 巻 5 号 p. 213-220
    発行日: 1990年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    卵黄, オキアミ, 大豆から抽出した各リン脂質または大豆油, 魚油をそれぞれ5%の割合で添加した5種類の高コレステロール飼料を, 幼若ラットに2週間投与し, 血清ならびに肝臓中のコレステロールに及ぼす影響を検討した。血清総コレステロール濃度は, 対照 (オリーブ油) 群に比べ, 3種類のリン脂質, いわし油, 大豆油群のいずれも明らかな低値を示し, HDL-コレステロールの割合は上昇した。肝臓のコレステロールとトリグリセリド濃度は, いわし油, 大豆油群で低下したが, 特に3種類のリン脂質群で強い低下がみられた。糞中への見かけのコレステロール排泄率は飼育日数に従って上昇したが, 大豆と卵黄リン脂質群で最も排泄率が高く, オキアミリン脂質はそれらより排泄率は低かった。大豆油並びにいわし油群のその排泄率は, 実験期間中上昇しなかった。糞中のクロロホルム-メタノール混液可溶性リン量はコレステロール排泄率と似た傾向の変化を示した。これらの結果から, リン脂質と多価不飽和脂肪酸の血清コレステロールに対する上昇抑制は, 異なる機作によると考えられた。また, リン脂質はそれ自身の吸収低下に比例して飼料からのコレステロール吸収も抑制するが, エイコサペンタエン酸のような多価不飽和脂肪酸を含むリン脂質はコレステロールの排泄率を抑制する可能性が示された。
  • 中島 滋, 角田 好美, 遠藤 章二
    1990 年 48 巻 5 号 p. 221-225
    発行日: 1990年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    女子短大生56人のたん白質摂取の実態を調べた。その結果の要約は次のとおりであった。
    1) 食事調査より求めたたん白質摂取量は52.4±11.1g/dayであり, 所要量より約12%低い値であった。
    2) 尿中尿素排泄量もまた正常値より約50%低い値であった。
    3) たん白質摂取量及び尿素排泄量が少ないにもかかわらず, 血漿中総たん白質及びアルブミン量は正常値の範囲内であった。
    これらの結果から, 女子短大生のたん白質摂取量が低値であることが示唆された。
  • 大久保 みたみ, 大関 政康
    1990 年 48 巻 5 号 p. 227-232
    発行日: 1990年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    集団給食の予定献立の栄養素量と供食した食事に含まれる栄養素量との間にどのくらいの誤差を生じるかを検討するために, たん白質とカルシウムに焦点をあて, 本研究を行った。
    栄養士教育の中で実施している学内集団給食実習の19献立を用いて, (1) 予定献立表, (2) 実施献立表による計算値, (3) 盛付けた料理の秤量による計算値, (4) 盛付けた料理を成分分析した実測値の4種について比較検討した。
    1) たん白質とカルシウムの, 3種の計算値と実測値の19献立の平均値の間に有意の差はみられなかったが, 献立別にみると予定献立の計算値より盛付けの計算値あるいは実測値が, 30%前後高いあるいは低い献立があった。
    2) 予定献立と実施献立の計算値は, たん白質, カルシウムとも高い相関関係がみられ, 相関係数はたん白質0.806, カルシウム0.950であった。
    3) 予定献立の計算値と盛付けの計算値との相関係数は, たん白質0.673, カルシウム0.791で, 実測値とでは0.557, 0.544であった。
  • 成瀬 宇平, 掃部関 澄子, 関本 邦敏
    1990 年 48 巻 5 号 p. 233-237
    発行日: 1990年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    41歳の男性 (実験直前の血清100ml中のコレステロール368mg, EPA2.00mg, DHA3.07mg) に, 1日3食のそれぞれにさんま110gを使用した料理を11日間供与し, 血清中のコレステロール量および脂肪酸分画量の変化を検討した。
    1) 血清中のコレステロール量は, 実験5日目までに急激に低下し, その後11日目までにわずかな増加がみられた。
    2) 血清中のEPA, DHA量は, 実験5日目までに急増し, その後11日目までにわずかな減少がみられた。
    3) 血清脂質の飽和脂肪酸, モノエン酸組成については, 実験5日目までに減少し, その後11日目までにわずかな増加がみられた。
    4) 血清脂質中のn-3/n-6は実験5日目で9.02, 11日目で9.07であった。
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