栄養学雑誌
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37 巻 , 4 号
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  • 林 辰美, 片山 喜美子
    1979 年 37 巻 4 号 p. 161-170
    発行日: 1979/07/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    著者らは, インスタント食品を広義にとらえ, その中から7種を選択し, それらについてS. D. 法を用いてイメージを測定し, また, 知悉率・喫食経験率・利用状況・使用回数などを調査し, 統計的に処理し分析を行った。また, 住所地別, 職業別, 食費別にも分類して比較検討した結果, 次のことがわかった。
    1) 7種のインスタント食品のイメージは, 便利さが高く評価されている反面, やや貧弱だという印象が共通して持たれており, 味については, 冷凍ハンバーグ・レトルト食品のカレー・粉末味噌汁で二峰性がみられた。また, 健康に対する印象は袋入りラーメンにのみ, 健康に悪いイメージが強く持たれていた。住所地別・職業の有無・食費別には, あまり大きな差はみられなかった。
    2) インスタント食品の普及が進んでおり, 都市部よりむしろ町村の方が知悉率・喫食経験率ともに高い傾向がみられた。
    3) 家庭において, カレーと味噌汁はまだ手作りされることが多いが, 一般にインスタント食品がかなり浸透していることがわかった。
    4) ラーメンは, 年代別, 性別による影響が大きく, 10歳代男子・20歳代男子が多く喫食していた。
  • 松平 敏子
    1979 年 37 巻 4 号 p. 171-180
    発行日: 1979/07/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    1974年5月から1975年2月までの間, 大阪市内の1児童福祉施設の健康な児童, 生徒 (6~15歳) 126名の体位計測と摂取食事調査をした。1部は既に報告したが, 今回はR.I.を中心に成長状態などについて, 小学校低学年, 小学校高学年, 中学生の3年齢層に分けて検討した。
    1) 11月の身長, 体重, R.I.の数値は対象と全国平均の間に有意の差は認められなかった。R.I.の変異係数は男子では小学校高学年, 女子では中学生が大であった。
    2) 身長と体重の相関係数の11ヵ月平均の最大は男女ともに小学校低学年, 最小は男子では小学校高学年, 女子では中学生であった。
    3) 1972~1974年の全国平均のR.I.による肥痩度区分によると, 対象者は男女ともに, 3年齢層いずれも, その平均R.I.は肥痩度「ふつう」に属していた。
    4) 男子は加齢に伴いR.I.は減少し, 女子は小学校高学年が最小であった。
    5) 全年齢層通じてのR. I. の季節別平均は, 男女ともに季節差は認められなかった。
    6) R.I.の最大季節別例数では男子は春, 女子は春と冬, 最小季節別例数では, 男女ともに夏の例数が多かった。
    7) R.I.の4月から翌年2月までの変動量は, 男子は3年齢層いずれもマイナス, 女子は小学校低学年はマイナス, 女子は小学校低学年はマイナス, 他の2年齢層はプラスであった。
    8) エネルギー摂取最とR.I.との相関係数は, 男子小学校低学年はマイナス, 女子小学校高学年はプラスの有意性が認められた。
  • 江指 隆年, 鈴木 和男, 横田 フミ, 鈴江 緑衣郎
    1979 年 37 巻 4 号 p. 181-187
    発行日: 1979/07/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    鉛中毒による身体発育障害に対するミネラルの影響をみる目的で, S.D.系幼若白ネズミを用いて実験を行った。
    飼料たん白質を卵アルブミンとし, 4%及び13%レベルに調節した。またミネラルとしてCa/P比が0.25の低カルシウム群と1.5の正常カルシウム群とに分けた。3週間飼育を行った結果次の事実がわかった。
    飼料効率は13%アルブミン群が4%アルブミン群よりもよく, Ca/P比が1.5群がCa/P比が0.25群よりも高く, 鉛非投与群が鉛投与群 (1,500ppm) よりも高かった。
    血中鉛量は4%アルブミンCa/P 1.5群では, 9.46μg/10g blood と低く, これに反してCa/P 0.25群では16.1μg/10g blood と高くなり, Pに対してCaが多いほど鉛の残存率が低くなることがわかった。肝臓の鉛蓄積量もCa/P比が高いほど低い値を示した。
    体重増加は勿論Ca/P比1.5群が0.25群よりも良好であった。
    鉛中毒の症候の1つとして重要な血液性状は, Ca/P比1.5群の方が, 赤血球数, ヘモグロビン値, ヘマトクリット値, 血液比重と何れも高い傾向を示した。δ-アミノレブリン酸脱水酵素活性には有意差は認められなかった。
    以上の結果より鉛中毒にはCa/P比が強い影響をあたえることがわかった。
  • 森田 みすゑ
    1979 年 37 巻 4 号 p. 189-199
    発行日: 1979/07/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    女子大生を対象として6年間にわたり栄養摂取及び食材料費の支出傾向の年次推移について検討を行い, つぎの結果を得た。
    1) 体格は年次的に大差のみられない身長に対し, 体重は若干の減少を示し栄養摂取との関連が考えられる。
    2) 各栄養素のうち摂取増加をみたものは脂肪, V. B1, V. Cであり, たん白質, 動物性たん白質は年次大差はない。また所要量を満たしているものは, これらのうちたん白質, 動物性たん白質及び脂肪であり好ましい傾向といえよう。しかしその他の栄養素はいずれも下まわり, とくに無機質とビタミン類の増量が望まれる。
    3) 食品群別摂取について著明なものは米類の年次的減少と小麦粉類の増加傾向であり, また動物性食品では肉類, 卵類の多量摂取の年次大差はみられず全年次において高い充足率をみとめたが, 乳類及び魚介類はやや減少している。
    4) 食材料費は明らかに年次上昇を示し, 食材料費の約50%は組織源食品が占め, ついでエネルギー源食品であった。これらの摂取量は51年次以降減少しているにもかかわらず食材料費は増大しており, また補修源食品及び調味嗜好飲料は摂取量の増加にしたがい食材料費の上昇がみとめられた。
    5) 食材料費の上昇にしたがい動物性たん白質, 脂肪は増加の傾向がみられ, 穀類エネルギー比は低下し, 動物性たん白質比は増加している。また米類の減少, 小麦粉類, 油脂類, 調味嗜好飲料, 畜産食品の増加傾向がみとめられ53年次に著明であった。
  • 納身 節子, 上村 一恵
    1979 年 37 巻 4 号 p. 201-208
    発行日: 1979/07/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    トレーニング教室に参加した主として家庭婦人24~48歳15名について, 開始時と4カ月後の体格と体力の測定値による比較, 4カ月後の生活時間, 食事摂取の現状を調査した。
    その結果
    1) 肥満傾向がみられた24~39歳において4カ月後, 肥満の改善がみられた。
    2) 体格については, 24~39歳において, 4カ月後に体重, 胸囲, 腹囲, 腰囲に減少がみられた。
    3) 体力については, 4カ月後, テスト項目の成績が優位を示し, 運動による効果があらわれていた。
    4) 生活時間調査項目中運動時間については個人差はあるが, 2つの年齢階層共トレーニング参加日は有意に高く運動をしているが, それ以外の日は運動をしていない。
    5) 栄養摂取状況は, トレーニング参加日は摂取エネルギー量が消費エネルギーより低く運動は消費エネルギー量を高める確実な効果となっていた。
    肥満傾向者5例についてエネルギーの出納を現体重1kg当たりでみるとトレーニング参加日は消費エネルギーが約2倍と高まっていた。
    以上のことから, 家庭婦人の健康づくりの方法として, 積極的にトレーニングを継続することは効果があるといえよう。さらに, 運動と生活法と食物摂取について検討を加えて行きたい。
  • 1979 年 37 巻 4 号 p. 209-216
    発行日: 1979/07/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
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