栃木県内の幼児を対象とした給食の実態について調査をした。
(1) 幼児1人1回あたりの栄養摂取量は, 給食給与目標の基準量に対してビタミンA, B
1, B
2の不足が顕著であった。
(2) 栄養摂取量は, 保育所別, 都市と農村, 公立と私立において格差が認められたが, 全般的にみて都市より農村が, 公立より私立がやや劣る傾向がみられた。
(3) 給食に用いた調理方法は, 煮物, 汁物が最も多く, この傾向は農村や私立の方が大であり, 和え物, 揚物のような手数のかかる調理法の使用度は少なかった。
(4) 間食 (おやつ) については, 都市では1日平均1.7品, 農村では1.4品であった。又, 都市では手作りおやつと既製品の割合がほぼ同じであるが, 農村では既製品が幾分多い傾向がみられた。その内容をみると, 都市, 農村共乳製品がほぼ半数を占めその他は菓子, 果物であった。
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