栄養学雑誌
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25 巻, 6 号
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  • 大礒 敏雄
    1967 年 25 巻 6 号 p. 243-244
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
  • 60Co-γ線照射の好適照射範囲の選択 (その1)
    見目 明継
    1967 年 25 巻 6 号 p. 245-249
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    以上, 生後3週間のウィスター系雄白鼠を, 蛋白質12%, 脂肪10%, ミネラル・ビタミンは充分添加してある飼料で2週間飼育して, 同一栄養状態とした4群に, それぞれ300, 600, 900, 1200レントゲンの照射を行ない, 体重経過および死亡率/30日をみた。その結果,
    1. 300および600レントゲンの照射は共に死亡率は0である。しかしながらその体重増加からみると, 600レントゲン照射の方が影響が大である。
    2. 900および1200レントゲン照射は共に死亡率は100%であった。死亡分布は1200レントゲン照射群において照射の影響が大であることを暗示している。
    3. 上記2つの結果から, 照射実験の一つの指標とされる死亡率/30日を以って判断すれば, 本実験の目的に好適なる放射線照射量は600~900レントゲンの間にあると考えられる。
  • 60Co-γ線照射の好適照射範囲の選択 (その2)
    見目 明継
    1967 年 25 巻 6 号 p. 250-255
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    60Co-γ線照射の障害を軽減し得る摂取栄養量ならびに質を探求するのに用いる最も適した照射線量を見出さんとして本実験を行なった。
    隼後3週間のウィスター系雄白鼠に蛋白質12%, 脂肪10%, ミネラル, ビタミンを十分添加してある飼料を与え室温25℃, 湿度60%の恒温・恒湿環境で30日間飼育した後, 60Co-γ線をそれぞれ, 600, 700, 800, 900, 1200レントゲン照射して, その生存率・生長におよぼす影響・肝TBA活性度を比較した。その結果,
    1. 死亡率50/30の線量は800レントゲンであった。
    2. 照射後の体重増加は, 線量の増加に従い低下した。
    3. 1200レントゲン照射の動物は全数照射後腸障害死であったが, 700~800レントゲン照射では, 骨髄障害死であった。
    4. 照射障害による体重低下の回復量は, 700レントゲンが最も大であった。
    5. 肝TBA値は800レントゲン照射群で最大であった。
    6. 以上のことから以後の実験に用いる照射線量を800レントゲンと定めた。
  • 年令経過と生長ならびに肝TBA値
    見目 明継
    1967 年 25 巻 6 号 p. 256-259
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    生後3週間の白鼠を9週間飼育し, その問の生長量を1週間単位で計測算出し, 各期間における肝TBA値との関連を観た。
    1. 生長度には飼育4週目 (生後52日位) 位を境にして, その前は高く後は次第に低下し, 相違のあることを確かめた。
    2. 各週の体重増加量は, 実験開始4週目までは次第に低下したが, 5週目 (生後59日) は3週目 (生後45日) のそれと匹適するまで一時的に高まった。
    3. 肝TBA値は, 実験開始4週目 (生後52日位) までは次第に低下したが5週目 (生後59日) は, 3週目 (生後45日) のそれと匹適した。
    4. 以上の如く, 体重の増加割合と, 肝TBA値の動向とは非常によく一致し, 生長のよい時は高く, 生長量が低下すれば低い値を示した。
    5. 以上の結果から, 生長度の高いとき, すなわち生体内細胞活性の高いときと考えれば, 肝TBA値は, 非常によく, 生体内の細胞活性度を現わすものといえる。
  • 1月下旬市販愛知県知多産温州みかんのビタミンC含量とその保存による損失
    丹羽 壮一, 片山 良一, 小野 真知子
    1967 年 25 巻 6 号 p. 260-266
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    1月下旬市販愛知県知多産みかんのC含量の平均値は, 大では34.3mg%, 小では29.7mg%であった。また上記の各みかんの暖房・無暖房別40日間保存によるC含量の経時変化をしらべたところ, 産地別, 大小別および保存条件別の3要因についてはいずれも有意差は認められなかったが, 保存日数の1要因についてのみ1%の危険率で有意差が認められた。ついて上記と同じ試料の保存による果肉および外果皮の重量比の経時変化をしらべたところ, 大小別および保存日数の2要因については1%の危険率で有意差が認められた。以上の成績から1月下旬市販みかんを室温に保存したばあいにおけるC含量および果肉, 外果皮の重量は保存日数のいかんによってはその変化はまぬがれぬことがわかった。
  • 血中ビタミンB1およびB2量について
    中村 敦子, 印南 敏, 手塚 朋通, 丸山 博, 岡田 良甫
    1967 年 25 巻 6 号 p. 267-271
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    脳性小児麻痺児のおかれている栄養状態を血液成分から検討するため, 今回は某リハビリテーション施設に入院し運動機能訓練をうけている6~18才の肢体不自由児81名について血中B1およびB2濃度を測定し, 脳性小児麻痺児と他の肢体不自由児を比較し, さらに文献によって健康児と比較した。その結果,
    1) 血中B1の平均値は脳性小児麻痺児と他の原因による肢体不自由児との間に差が認められず, 健康児 (8.0μg/dl前後) のレベルとほぼ同じで, 正常範囲下限に達しないものは数例にすぎなかった。
    2) 血中B2平均値は脳性小児麻痺児と他の原因による肢体不自由児の間に有意の差は認められなかったが, 脳性小児麻痺アテトーゼ型はやや低値の傾向を示した。また健康児 (7.0~8.0μg/dl) とくらべると肢体不自由児はいずれも低値を示しており, さらにへき地学童 (6.5μg/dl) よりも低値だった。そして6.0μg/dl以下のB2濃度を示す患児の出現頻度は脳性小児麻痺以外の肢体不自由児で41~44%, 脳性小児麻痺児では58%を示し, ことにアテトーゼ型脳性小児麻痺児では61%におよんだ。
    3) B1, B2共に年令による差は認められなかった。
  • 離島における栄養調査成績の比較および血液比重と栄養摂取の関連について
    堀田 之, 小野寺 定幸
    1967 年 25 巻 6 号 p. 272-277
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    1. 昭和38年栄養調査結果から栄養指導の方針を打ちだし, 改善に努力した結果, 昭和42年調査で全ての栄養素に向上が認められたが, 目標とした栄養素, 脂肪とカルシウムにおいて効果が著しかった。
    しかし, 全国平均, 昭和45年目標栄養量には程遠く今後続けて栄養改善が必要である。
    2. 摂取食品の移動の変化が, 栄養改善に及ぼす影響は大きく, 流通機構が発達した現在問題になるのは, 生鮮緑黄色野菜であり, 栄養改善が単なる知識の普及にのみ終わることなく総合的対策としてなされなければならない。
    3. 全血比重は栄養摂取との関連性があり日間賀島においては成人女子の低比重者が多かったので今後栄養摂取の向上が望まれる。
    なお, 本調査にご協力いただいた栄養士, 保健婦並びに名古屋大学医学部公衆衛生学教室の諸先生方に, 紙上を借りて厚くお礼申し上げます。
  • 若原 延子
    1967 年 25 巻 6 号 p. 278-285
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    In July, 1966, food consumption survey was practiced in citrus growing district.
    Data collected from 67 families by the same method of National Nutrition Survey. Most of them were farming families favoured by good income.
    Nutrients inkake, per person per day, are shown in Table 1. Being the citrus fruits growing area, cultivation of L. G. Y. vegetables is very poor and inadequate intake of Vitamin A is observed.
  • 阿部 節子
    1967 年 25 巻 6 号 p. 286-288
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    Since 1957 in Kanagawa Prefecture at every health center Nutrition Improvement Course were held yearly for homemakers who shoud be the leaders of community nutrition work.
    Test of nutrition information and daily food survey were given by health centers. The objects were homemakeres attended the course in 1966.
    Those taking a bottle of milk daily were 32-39% of them.
    Those taking enriched rice were 64-77%.
    Among the 25% of their families non-breakfasteaters were seen.
    Correct answers were given: by 36-45% of them to nutritive value of none fat milk, by 19-31% to protein rich food, by 36-51% to Calcium rich food, by 17-35% to Vitamin A rich food, by 19-51% to Basic Food.
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