学校給食6,000件の献立における構成要素および料理とその素材としての食品の出現頻度の解析を行い, 次のような結果を得た。
1) 献立構成パターンでは, 核料理といわれる主食, 主菜および副菜が1品からなるものが18.3%, 副菜2~3品のものを加えると27.8%, 汁物付きが12.8%, デザート付きが25.3%であった。
2) 主食料理の出現頻度では, パン料理が米飯料理をやや上まわり, 主菜では, 肉, 魚, 豆, 卵料理の順であった。1回の給食に用いられる食品数は13.5~18.1であり, 料理数は2.22~2.81であった。
3) 食品の出現頻度は, たん白質食品では, 鶏肉, 鶏卵, 豚肉, 油揚げ・生揚げ, ハムの順, 緑黄色野菜では, にんじん, ほうれん草, パセリ, ピーマン, トマトの順, その他の野菜では, たまねぎ, キャベツ, きゅうり, ねぎ, もやしの順で高かった。
4) 調理素材の共出現頻度では, たまねぎとにんじんが3,108回であり, 連関度は0.4606が求められた。つづいて, じゃがいもとにんじん, じゃがいもとたまねぎ, にんじんと豚肉であった。また, 調味料の連関度から, 塩やこしょうは植物油と, しょうゆは砂糖と併用される傾向にあることが認められた。
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