三井石油化学工業の岩国工場勤務者世帯, 春205, 夏247, 秋263, 冬209を対象として, 魚介類の種類, 調理法に対する嗜好および摂取状況についての調査を実施し, 次の結果を得た。
(1) 魚介類に関するアンケート調査
1) 魚類に対する嗜好は,「魚が好き」は大人, 幼児に多いが, 小学生では「魚の種類, 調理法によって好き」が多かった。
2) 大人, 子ども (小学生, 幼児) に共通して好きな調理法は, 和風焼きもので, 小学生は特に油を使った揚げもの, 洋風焼きものが好きである。
3) 魚料理の普段の摂取回数は, 月5~8回, 9~12回が多く, 1~4回と摂取回数が少ないのは20代の主婦の世帯に多かった。魚介類で普段使用されるものは, 年間を通して, かれい, あじ, さば, いかなどであった。普段使用する調理法は, 年間を通して煮もの, 生もの, 焼きものが多かった。
(2) 食事調査
1) 摂取された魚介類のうち, 昼食および夕食で年間を通して多いものは, えび, いかであった。その他夕食で多く使用されたものは, かれい, さば, あじであった。
2) 魚介類加工品では, 年間を通して3食で魚肉練製品が多く使用されていた。
3) 調理法では, 年間を通して煮もの, 生もの, 焼きものが多かった。
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