栄養学雑誌
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34 巻 , 3 号
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  • 山岡 淑美
    1976 年 34 巻 3 号 p. 95-101
    発行日: 1976/05/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    This report relates the effect of nutritional guidance under the reporter's menu plan for the reduction of the excess-weight. After a survey to identify overweight female inpatients in a mental institution, subjects were chosen from the female applicants who had desired to reduce their excess-weight.
    1) Fifty three per cent of the inpatients in the mental institution needed care for corpulency.
    They showed twenty per cent excess-weight over the standard. The figure of 53% indicated that a considerable number of the inpatients were corpulent.
    2) Five subjects, each representing one of 5 different body types, showed no significant difference in their energy consumption per hour. It was presumed that their uniform lives under scheduled daily routine in the hospital were the cause of the above fact.
    3) Under the reporter's 67 day nutrition menu plan, the subjects have lost 3.2 kilograms of weight on the average. There was a high coefficient of correlation between energy intake-output and weight change.
    Considering the two facts above, the conclusion was drawn that nutritional guidance had much effect on the weight change of the inpatients.
  • 斎藤 進, 高間 総子, 真山 とも子
    1976 年 34 巻 3 号 p. 103-107
    発行日: 1976/05/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    ビニール被覆がニラ葉のビタミン類に及ぼす影響をみるため, 光以外の条件を変えないよう水耕栽培し, その採取した試料について, V. B1, B2, Cおよび総カロチンを定量したのでその結果を要約すると次のようである。
    (1) 一般農業用ビニールで被覆した, ニラ葉のV. B1, V. B2量は被覆しない対照区に比べ若干少なかった。
    (2) V. C定量の結果では, 還元型V. C量は明らかにビニール被覆の影響がみられ, ビニールの厚さによる差異も認められた。しかし酸化型V. C含有量には大差がみられないところから, 光線がビニールにより減少するため, 従来の報告通り還元型V. Cの生成に影響したものと思われた。
    (3) 総カロチン定量の結果では, 最もビニールの厚い区において含有量は最少を示し, これに比べ, 無被覆区のニラの含有量はかなり多く, V. C同様ビニール被覆により影響されることを認めた。
    (4) また形状, 色沢等の物理的品質要素および, パネルによる香味等の官能的品質要素は, ビニール被覆の厚い区では, 対照区と比べかなり劣った結果であり, 品質についてもビニール被覆の影響が認められた。
    すなわち本実験よりニラ葉をビニールで被覆することによって, V. B1, V. B2, V. C, 総カロチン量および品質は対照区の無被覆のものに比べ減少低下していて, ビニール被覆の影響がみられた。
  • 大島 寿美子, 鈴木 慎次郎
    1976 年 34 巻 3 号 p. 109-114
    発行日: 1976/05/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    生後5週齢の高血圧自然発症ラット (SHR) を, 内部に水車型運動ケージをとりつけた籠に24週間飼育して, 運動の血圧および血中コレステロール値に及ぼす影響を検討し, 以下の結果が得られた。
    1. SHRの1日の運動量は, 11週齢で1日平均約7000mに達したが, 体重は非運動群と変らなかった。
    2. 非運動群のSHRの血圧は16週齢で平均約200mmHgを示したが, 運動群のそれは平均約170mmHgにとどまり, 血圧の上昇が運動により抑制されることが示された。
    3. 運動群においては血圧と運動量の間に有意な負の相関が認められ, かつ, その血圧上昇抑制作用は運動に伴いがちな体重減少によるものではないことが判明した。
    4. 運動群のヘマトクリット値は急速な成長期に一時的な低下の傾向を見せたが, 全期間を通じて非運動群と有意な差を示さなかった。
    5. 運動群の血漿コレステロール値は非運動群に比し低い値が示された。
  • 小森 ノイ
    1976 年 34 巻 3 号 p. 115-120
    発行日: 1976/05/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    1. The time required for taking luncheon was investigated on 2200 subjects of college girls who were from 18 to 20 years old, from June to December in 1972. The results were as follows.
    2. When rice, rice mixed with vegetables etc., bread, and noodle were served as a staple food, they required longer time to have them in the order of noodle, rice mixed with vegetables etc., rice and bread than the others.
    3. Girls who attend school from their own house and lodgers were generally slow eaters (avarage, 14 minutes and 8 seconds), but college house boarders ate a little quickly (avarage, 13 minutes and 47 seconds).
    4. The frequency of the subjects required 15 minutes, 10 minutes and 20 minutes for eating food was 50 percent, 24.2 percent and 10.8 percent, respectively. Eighty five percent of them ate the luncheon up within 15 minutes.
    5. The time required for eating varies remarkably by their individual differences and their habitual foods and their living factors. Above all, the difference by habitual foods was the most remarkable factor.
  • 遠藤 みたみ, 吉田 幸弘, 鈴木 義行, 吉田 勉
    1976 年 34 巻 3 号 p. 121-126
    発行日: 1976/05/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    夏期における本学の学生の食生活状況の一部を把握するために, 本調査を行なった。
    1. 平均栄養摂取量は, エネルギー1,799Cal, 蛋白質66.3gでうち動物性蛋白質35.0g, 脂肪54.39, カルシウム522mg, および鉄11mgであった。ビタミン類は, ビタミンA 1,412 I. U., ビタミンB1 1.11mg, ビタミンB2 0.99mg, およびビタミンC77mgで, 調理による損失を考慮した場合, それぞれ1,130 I. U., 0.78mg, 0.74mgおよび39mgであった。
    2. 18~19歳女子の栄養所要量に対する各栄養素の充足率をみると, 蛋白質は量, 質ともに充足されていたが, 他の栄養素は充足されず, それはとくにビタミン類に著しかった。また, 変異係数も概してビタミン類において大であった。
    3. 分散分析の結果, 動物性蛋白質を除いて他の栄養素はすべて摂取量において個人差があり, とくに鉄摂取などには個人指導が重要と思われた。
    4. 簡易法による栄養診断の結果, 大部分の場合が30点法 (「あなたの食事診断」) では「大変心配です」, また100点法 (「栄養診断カルテ」) では「もう少し考えよう」と診断された。
  • 片山 信, 田山 綾子, 関本 千恵子, 丹羽 牡一
    1976 年 34 巻 3 号 p. 127-137
    発行日: 1976/05/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    三重県において, 脳卒中死亡率の高率地区であり, かつ, 米単作地帯の大山田村住民の40~64歳の年齢層を対象とし, 血圧測定をおこなった。ついで, その成績を基礎として, 高血圧出現頻度が比較的多かった阿波地区を対象とし, 男子の高血圧者在宅世帯および非高血圧世帯のそれぞれの代表標本として, 各20世帯を任意に抽出し, その栄養摂取状態についてしらべた。
    1. 血圧状況では, 全国平均よりも高い値を示した年齢層は最高血圧値においては, 男子群の45~49歳, 女子40~44群の歳で, 最低血圧においては, 男子群の45~49歳のみであった。また, 全国平均よりも低い値を示した年齢層は, 最低血圧のみにおいて, 男子群の50~59歳, 女子群の50~54歳であった。
    2. 栄養摂取量では, 高血圧世帯は, 非高血圧世帯にくらべて動物性タンパク質, 脂肪, ビタミンB2およびビタミンAなどの摂取不足がとくにみとめられ, 一方, 糖質の多量摂取がみられた。
    3. 食品群別摂取量では, 高血圧世帯は非高血圧世帯にくらべて, 魚介類および肉類の摂取不足とともに, 穀類および野菜漬物類の多量摂取が, とくに目立った。そして, 油脂類, 乳卵類および緑黄色野菜類は, 高血圧, 非高血圧世帯ともに, その摂取不足がみられた。
    4. 食塩摂取量は, 高血圧世帯では, 18.4g, 非高血圧世帯では15.4g, であり, 両世帯の間に有意差はみとめられなかったが, 両世帯とも決して少ない値ではなかった。
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