栄養学雑誌
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46 巻, 3 号
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  • 和田 政裕, 舛重 正一
    1988 年 46 巻 3 号 p. 107-115
    発行日: 1988年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 27年間にわたる油脂を用いた料理の検討
    鳴坂 美和子
    1988 年 46 巻 3 号 p. 117-128
    発行日: 1988年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    地域における婦人を対象とした栄養指導が, 日常食料理に変化を及ぼした影響を調べるため, 栄養教室という栄養指導が実施された27年間にわたって, 油脂を用いた料理について検討を行った。
    1) K地区における日常食料理の変化の中で, 油脂を用いた料理の増大が著しく, 栄養指導開始以前よりも有意に増大していた。
    2) 日常食料理の変化を調理操作型別に検討したところ, 栄養指導開始以前, 栄養指導期のいずれも基本的な変化はみられなかった。しかしながら, 油脂を用いた料理は, 下ごしらえ→混合・変形→加熱 (P→M→H) 型にのみ有意に増加がみられた。
    3) 栄養教室で指導された料理の出現状況は, 調理操作型でみると, K地区の日常食料理の出現状況とは異なっていた。しかしながら, 油脂を用いた料理の出現状況では, 30年代において両者の独立性に差は認められなかった。栄養指導以前にみられなかったP→M型, P→H→M型の油脂を用いた料理は, いずれもまず栄養指導料理が取り込まれていた。
    4) 栄養指導料理は, 栄養教室受講者のみならず, 非受講者にも取り込まれており, K地区での日常食料理の変化に, 栄養教室が関わってきたことが示唆された。
  • 馬路 泰蔵
    1988 年 46 巻 3 号 p. 129-138
    発行日: 1988年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    下宿している大学生男女各13人の3週間の食生活について, 自炊の仕方を中心に調査し, 以下の結果を得た。
    1) 男性は女性より自炊回数が少なく, 欠食・外食回数が多かった。この食事方法の男女差は, 主として朝食における差によるもので, 欠食はそのほとんどが朝食に現れた。また, 2/3以上の食事が自炊される時は, 欠食がほとんど現れなかった。したがって, 欠食の解消には自炊が必要なことが示された。
    2) 自炊を多く行うには, 調理能力が高く, 多種類の食品を用いて料理を自分で作れることが必要であると示唆された。
    3) 自炊回数は, 1食当たりの食品数との相関が強かったが, 食品組み合わせが良好になることとの関係はやや弱かった。
    4) 自炊回数の少ない対象者は, 非調理の料理または炒め物のような調理の簡便な料理に頼りがちであった。
    5) 基本調味料および混合・変形器具の所有数は自炊回数との関係が強いことから, 自炊の頻度が調味料や器具の所有に影響することが示された。
    6) 自炊が少なく, 欠食・外食が多い場合には, 嗜好飲料器具の所有数が多かった。この結果は, 自炊の少ない下宿学生は嗜好飲料で満足を得ようとする意向が強いことを示唆するものである。
  • 細谷 圭助
    1988 年 46 巻 3 号 p. 139-148
    発行日: 1988年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    中学生の食習慣と食生活意識を明らかにするために, 和歌山県山村部 (A・B校), 和歌山県農村部 (C・D校), 和歌山市 (E・F校), 大阪府岸和田市 (G・H校), および大阪市 (I・J校) の中学校, 合計10校の中学2年生1,677名 (男子859名, 女子818名) を対象として調査を行った。
    1) 朝食の摂取状況は, 毎日摂取する生徒は, 男子の場合A・B校で83.8%であったが, I・J校では70.2%と低かった。毎朝食がパン食の生徒は, E・F, G・H, I・J校で男子の場合平均34.8%, 女子の場合35.1%で, いずれも他の中学校より高かった。パン食時の飲料の種類では, コーヒー・紅茶・清涼飲料を摂取する生徒が最も多く, 男子で58.1%, 女子で59.8%であった。主食がパン食時と米飯食時の副食の種類では, 米飯食時のほうが副食の摂取割合が多かった。
    2) 中学生が最も好む料理は, 男女とも肉料理であり, 男子で75.7%, 女子で53.7%であった。女子では野菜料理を最も好む生徒が19.3%あり, 男子より多かった。緑黄色野菜の摂取回数が週に0~2日の生徒は, A・B校以外では男子および女子でそれぞれ平均37.4%, 31.5%であった。夕食の摂取時刻は, クラブ活動や塾に参加した時, A・B校以外では遅くなり, 9時以後の生徒が普通時に比べて増加し, 男子で11.3%, 女子でも8.6%となった。
    3) 栄養素のバランスに対して, 全然注意していない生徒は, 男子で54.5%, 女子で42.5%であった。食べ過ぎに全然注意していない生徒は, 男子で52.0%, 女子で25.7%と女子のほうが顕著に低かった。緑黄色野菜にビタミンが多いことを知っている生徒は, 男子で80.7%であったが, 女子では92.7%と高かった。野菜に無機質が豊富に含まれていることを知っている生徒は, 男子で58.6%であったが, 女子では65.5%と高かった。
  • 奥 恒行
    1988 年 46 巻 3 号 p. 149-150
    発行日: 1988年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
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