栄養学雑誌
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43 巻 , 3 号
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  • 篠原 恒樹
    1985 年 43 巻 3 号 p. 117-125
    発行日: 1985年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 中原 経子, 小柳 達男
    1985 年 43 巻 3 号 p. 127-133
    発行日: 1985年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    大豆たん白質を与えた幼ラットに, 脂肪をショートニングで1%と30%との2つのレベルで飼育し, これに対するメチオニンおよびリボフラビン補充の影響をみた。
    1) 脂肪摂取が増すと, エネルギー中のたん白質やビタミンの含量は低下して発育は抑制され, 血中コレステロール含量も上昇した。しかしたん白質エネルギー含量を一定にしておいて脂肪を増せば発育阻害はなく, 血中コレステロールの上昇は少なかった。
    2) 低脂肪食, 高脂肪食それぞれにメチオニンを加えるといずれも著しい発育の改善がみられ, メチオニンとともにリボフラビンを加えると一層発育はよくなった。
    3) 肝臓中脂質や内臓以外の体組織中の脂質含量は高脂肪食で高くなるが, メチオニンを加えると低下した。
    4) 肝臓中および血漿中総コレステロールはメチオニン添加で減少した。
    5) 血液が凝固するまでの時間は, 高脂肪食群で短くなったが, メチオニンとともにリボフラビンを添加した群では最も長くなった。
  • 松本 恵子, 奥富 善吉, 安藤 まち, 一寸木 宗一
    1985 年 43 巻 3 号 p. 135-141
    発行日: 1985年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    透析療法の発達に伴い慢性腎不全患者でも, 単に生命を維持するのみでなく, 自己管理が良好であれば社会復帰が十分可能となりつつある。しかし, 長期間透析療法を継続するにあたり職場, 家庭など, 周囲の環境が透析患者の心理面に大きく影響し, これが自己管理上1つの問題点ともなっている。この報告は岡山県南・県北における地域的な差異による就労状況, 食生活の実態ならびに合併症などについて調査したものである。
    結果を要約すると以下のごとくであった。
    1) 県南における透析者の80%が元の職場に復帰したが, 県北ではわずか7%であった。また, 県南における予後良好な患者は60%であり, 県北では約半分の33%であった。
    2) 県北透析者の摂取するたん白質, 水分, Na, P, K量は, 県南透析者に比べ有意に高いことが認められた。しかし, 穀類, たん白質, 脂肪エネルギー比は両者ともほとんど差がみられなかった。さらに動物性たん白質比は両者ともに概ね食事箋に適したものであった。
  • 松本 恵子, 奥富 善吉, 安藤 まち, 一寸木 宗一
    1985 年 43 巻 3 号 p. 143-148
    発行日: 1985年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    昨今における医療技術の進歩, 病態生理の解明は, 透析者の予後を著明に改善させている。よって日常, 食事制限を余儀なくされている透析者が, 冠婚葬祭あるいは正月などの特別食に, いかに対応しているかを知ることも, 栄養指導の一助となるものと考える。今回, 透析者の正月料理の摂取状況および周囲の環境によって, 食生活がいかなる変化を受けるかについて調査し, その結果に基づき栄養指導を行った。
    結果を要約すると以下のごとくであった。
    1) 日常の基本透析食摂取時, および栄養指導前 (昭和58年正月3が日), あるいは栄養指導後 (昭和59年正月3が日) の各栄養素摂取量について, 1日の平均摂取量を比較した。栄養指導前摂取不足であったエネルギーは, 栄養指導後増加し, また過剰摂取を示したたん白質, 水分, 塩分は制限範囲内に抑えられた。
    2) 栄養指導前, 過剰摂取であったたん白質, 塩分, Kの給源となる食品群について検討した。指導前,摂取比率の高かった魚介類およびその加工品が, 指導後漸減し, 基本透析食摂取時に近いパターンが得られた。
    3) 基本透析食摂取時のたん白価は73, 第1制限アミノ酸はイソロイシンであり, 栄養指導前および後の値は75, 84, 第1制限アミノ酸はトリプトファンであった。
    4) 栄養指導後における正月3が日の生化学的検査値は, 栄養指導前に比較して安定した値が得られ, 正月行事食に対する栄養指導効果が表れる結果を得た。
    5) 栄養指導前における透析者の行事食に対する考え方は, 周囲の環境に影響される傾向が見受けられた。しかし指導後は, 基本透析食に準じた食生活状況を示し, 自己管理に対する前向きの姿勢が強くうかがわれた。
  • 徳江 千代子, 片岡 栄子, 杉 二郎
    1985 年 43 巻 3 号 p. 149-157
    発行日: 1985年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    冷凍スケトウダラすり身および豚挽肉にハマチ不可食部の高圧加熱含水試料を添加して, 練り製品を製造した。すなわち,“あし”の強さを必要としない, むしろソフト感, 香り, 味, 色などの要素が重視されるつみれ, さつま揚げ, 肉団子さらに味および香りを主にした手製かまぼこ様製品の4種類に限定して製造し, レオメーターによるテクスチャー測定と官能検査を行った。一方, 添加用イナダおよびハマチの不可食部と可食部については, 脂肪酸組成と一般成分分析を行い, 次の結果を得た。
    1) イナダおよびハマチの一般成分については, たん白質含量は可食部のほうが多く, 脂質については, イナダでは可食部が多く, ハマチでは不可食部のほうが多く認められた。灰分, カルシウムについては, 両魚種とも不可食部のほうが数倍多く認められた。
    2) イナダおよびハマチの脂肪酸組成については, 飽和脂肪酸がそれぞれ33%と32%, モノエン酸が45%と50%, ポリエン酸が22%と18%であり, その主要な構成脂肪酸は,C16:0, C18:1, C20:1, C22:1, C22:6で, 多量のドコサヘキサエン酸 (C22:6, 10~14%) が認められた。イナダおよびハマチ不可食部と可食部の差は, ほとんど認められなかった。
    3) 冷凍スケトウダラすり身および豚挽肉に, ハマチ不可食部の高圧加熱含水試料を5%および10%添加してレオメー・ターによるテクスチャー測定を行った。つみれについては5~10%添加, さつま揚げについては5%添加によい結果が得られた。官能検査による食味評価を行った結果は, 香り, 色, 味, 硬さ, 弾力性および総合評価の各項目において, つみれが良好な結果を示し, テクスチャー特性値の裏づけを得た。なお高圧加熱含水試料を添加したため, 魚臭については全く感じられなかった。
  • 吉原 富子, 野崎 千穂子
    1985 年 43 巻 3 号 p. 159-163
    発行日: 1985年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    昭和57年に生産された北海道産あずき6種 (寿, タカラ, ハヤテ, 栄, エリモ, アカネ大納言) および輸入品の台湾産と中国天津産の合計8品種を供試試料とした。上記の各種あずきについて, 一般組成, 可溶性窒素成分 (主としてたん白質と考えられる) の抽出条件の検討を行った。また, X線回折によりでん粉粒子の組成についても検討した。可溶性窒素成分の抽出溶媒としては, 純水, 食塩水, 塩酸, 酢酸, 水酸化ナトリウム溶液などを用いた。抽出方法はHangらの方法に準拠し, 0.3~3.0%の濃度の溶媒を用い抽出液をミクロケルダール法で定量した。これらの実験より次のような結果を得た。
    1) 一般組成では水分含量には試料間の差が認められなかった。脂肪含量は台湾産が著しく高い。灰分はいずれの試料でも550℃で4%前後, 1,000℃で3%前後であった。また, X線回折によってでん粉が多く含まれていることが認められた。
    2) 可溶性窒素成分の抽出率は, pH2~4で最も低く, pHがこれよりも高くなるにつれて増加し, pH12以上では著しく増加した。また,pHが2より低くなるにつれて抽出率が著しく増加した。
    3) 寿, タカラ, ハヤテ, 栄, エリモおよび台湾産のアズキはいずれの場合も可溶性窒素成分の抽出率が高いが, アカネ大納言と天津産の抽出率が低かった。アカネ大納言は単位重量当たりの表面積が小さく, したがって溶媒との接触面積が小さいために抽出率が低くなると考えられる。天津産は小粒で密度が大きいためにアカネ大納言と同様に抽出率が低い。
  • 小林 修平
    1985 年 43 巻 3 号 p. 165-169
    発行日: 1985年
    公開日: 2010/04/30
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