栄養学雑誌
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56 巻, 3 号
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  • 今井 一枝, 藤木 博太
    1998 年 56 巻 3 号 p. 121-127
    発行日: 1998/06/01
    公開日: 2010/02/09
    ジャーナル フリー
  • 日本動脈硬化学会高脂血症診療ガイドラインを中心として
    板倉 弘重
    1998 年 56 巻 3 号 p. 129-138
    発行日: 1998/06/01
    公開日: 2010/02/09
    ジャーナル フリー
  • 由田 克士, 田畑 正司, 木村 律子, 宮下 良, 林 宏一, 相良 多喜子, 中川 秀昭
    1998 年 56 巻 3 号 p. 139-148
    発行日: 1998/06/01
    公開日: 2010/02/09
    ジャーナル フリー
    中年男性461人を対象に栄養調査を実施し, セレン摂取量と他の栄養素等摂取量, 食品群別摂取量, 食品群別セレン摂取量及び寄与率の関連について検討し, 以下の結論を得た。
    1) セレンの平均摂取量は126.6μg/日であった。
    2) セレンの主な給源は魚介類, 卵類, 肉類であった。このうち魚介類の摂取量は, セレンの総摂取量や各食品群からの寄与率に極めて強く影響していた。
    3) セレン摂取量の25%タイル値, 75%タイル値で3群に分割し, 栄養素等摂取量を比較すると, セレン摂取量の高い群となるほど糖質, 脂質, ビタミンCを除く全ての栄養素等摂取量は高値を示していた。また, この傾向は摂取エネルギー量を調整して検討しても変わらなかった。
    4) セレンの摂取量は, 糖質を除く全ての栄養素等摂取量との間で正の相関を認めた。
    5) セレンの摂取量は, 魚介類, 卵類, 肉類の他, 野菜類, きのこ類, 海草類, 日本酒及びビールの各摂取量との間でも正の相関を認め, 加工食品の摂取量との間で負の相関が認められた。
  • 藤村 香織
    1998 年 56 巻 3 号 p. 149-158
    発行日: 1998/06/01
    公開日: 2010/02/09
    ジャーナル フリー
    妊娠動物の食餌性亜鉛欠乏に催奇形性があることは報告されているが, 妊娠中の特定の期間の短期亜鉛欠乏の胎児障害作用, 及び障害を発現させる母獣・胎児体内の亜鉛量の研究はなされていない。本実験では, 胎児の器官形成期に当たる期間の妊娠ICRマウスに, 短期間亜鉛欠乏食を投与して, 胎児障害作用の有無, 強さ, 催奇形性の高感受期, 母獣及び胎児の亜鉛量との関係を検討し, 更に亜鉛欠乏食の摂取の仕方と母獣及び胎児亜鉛量との関連について検討した。
    1) 妊娠マウスへの亜鉛欠乏食投与は, 器官形成期前半のわずか4日間の投与でも強い催奇形性を現し, 後半投与ではほとんど催奇形性がみられず, 催奇形性の高感受期が器官形成早期に存在することが明らかとなり, 強度の発育遅延を伴う多様な複合奇形をもたらす点に作因特異性が認められた。
    2) 母獣の血清亜鉛量, 及び一腹分をまとめた胎児亜鉛量はともに, 対照食群のそれぞれ25%, 40%に低下しており, 平均母獣及び胎児亜鉛量と胎児障害作用の強さに明らかな負の関係がみられた。しかし, 母獣の血清亜鉛量と胎児亜鉛量は個体差が大きく, 母獣別の亜鉛量と胎児障害の強さとの関係はとらえられなかった。
    3) 亜鉛欠乏食の摂取量の日間変動には, ラットで報告されているような決まった周期はなく, 摂取量と胎児障害作用との関連は認められなかった。
  • 足立 香代子
    1998 年 56 巻 3 号 p. 159-170
    発行日: 1998/06/01
    公開日: 2010/02/09
    ジャーナル フリー
    糖尿病患者に対し, 検査値・身体計測を参照に要点のみを説明する簡便な指導方法 (簡便法) の効果と望ましい指導期間を検討する目的で, 平成8年の1年間に個別指導した通院のNIDDM患者のうち, 3か月以上継続指導 (25.4±18か月) した91人 (男68人・53.2±9.9歳, 女23人・61.6±12.5歳, p<0.003; 薬物療法併用14人) を対象にして, 血糖値・血清脂質・γ-GTP・肥満度と, 栄養素, アルコール・菓子の摂取状況の関連と変化を検討した結果, 次の成績を得た。
    1) 12か月後, HbA1C・TC・TGは, 7%未満・200mg/dl未満・150mg/dl未満に有意に低下した。HDLは上昇傾向, 肥満度は低下傾向を示した。TGは, 男・年齢〈65歳例・肥満度〉110%例で, 6か月後にリバウンド傾向がみられた。一方, γ-GTPは, >60U/l例で6か月後に再上昇したが, 12か月後には差異がなかった。
    2) 栄養素等摂取量はエネルギー・たんぱく質・脂質の量の減少, n-3脂肪酸の増加, 指導前値TC>200mg/dl例でコレステロール摂取量の減少による質の改善が認められた結果, 栄養素エネルギー比率が是正され,食物繊維 (22±4.5g) は十分摂取できた。よって, 簡便法でも適正な栄養量に是正できることが確認された。
    3) 12か月後, 飲酒総量は1,750kcal/週未満に, 菓子頻度は3回未満に減少した。指導前の飲酒総量>1,750kcal/週例では飲酒総量が減少したが, 12か月後には1,750kcal/週を上回っていた。
    4) 十分な食物繊維・野菜・n-3脂肪酸の摂取, 夕食のエネルギーの減少, 更に週に菓子頻度3回未満で昼間の食間を条件とすれば, 菓子の摂取はHbA1C・TC・TGへの影響は認めなかった。アルコールはHbA1Cとは関係しなかった。飲酒総量は, 指導前TG>150mg/dl例・γ-GTP>60U/l例で, TG・γ-GTPの値と相関したが, 個体差が大きいため, 観察しながら個々に決定するのが望ましいと考えられた。
    5) 簡便法で, 12か月以上継続指導例81%, そのうちHbA1C7%未満が73.2%, 更に中断・終了例でもHbA1C は低下し, 血清脂質の改善も確認できたことから, NIDDM治療に有用で, 効果的な指導手段であることが示唆された。
    6) NIDDM治療に必要な栄養指導期間は, 特に指導前γ-GTP・TGが高値で, 飲酒総量>1,750kcal/週例と菓子頻度>3回/週と多い例で, 少なくとも12か月以上継続的に行う必要があると考えられた。
  • 厚生省保健医療局地域保健・健康増進栄養課生活習慣病
    1998 年 56 巻 3 号 p. 171-180
    発行日: 1998/06/01
    公開日: 2010/02/09
    ジャーナル フリー
  • 戸谷 誠之, 水野 清子
    1998 年 56 巻 3 号 p. 181-184
    発行日: 1998/06/01
    公開日: 2010/02/09
    ジャーナル フリー
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