栄養学雑誌
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35 巻, 3 号
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  • 学童家庭の世帯別調査
    山中 千代子, 永井 鞆江, 和田 尚子
    1977 年 35 巻 3 号 p. 131-135
    発行日: 1977/05/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    松山市桑原小学校4~6年の児童の家庭70世帯対象に栄養摂取状況を調査し, 次の結果を得た。
    (1) 本調査の栄養摂取状況は昭和49年国民栄養調査と比較してエネルギー, 脂肪, Fe, ビタミンB1以外は高くなっており, 両者間で有意差のみとめられたのは, 脂肪, ビタミンAおよびB2であった。
    (2) 平均所要量に対してCaが不足しており, 調理上の損失を考慮すると, ビタミン類ではA, B1, B2が低くなっていた。穀類カロリー比は56.7%, 動物性たん白質比は51.1%であった。
    (3) 各世帯間の栄養摂取量の格差が大で, 過剰および不足, ならびにアンバランスの摂取傾向の世帯もみられたが, これは身体栄養状況調査とも併せて検討をする必要がある。
    (4) 食品摂取状況では昭和49年国民栄養調査成績より, 穀類, 豆類, 緑黄色野菜類, 魚介類, 肉類, 卵類が多くなっており, 砂糖類, 菓子類, 油脂類, その他の野菜類, 果実類, 乳類が少なくなっていた。
    (5) 果実類のうち柑橘類の摂取量の占める割合の多いことは, 季策的, 地理的要因が考えられた。
  • 短期大学生の野菜類嗜好について
    垣本 充
    1977 年 35 巻 3 号 p. 137-142
    発行日: 1977/05/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    食品の嗜好性のうち野菜類の嗜好に関して, 18~19歳の女子短期大学生120名を対象に, CMIを用いて精神身体医学的検討を加えた。嗜好尺度は hedonic scale を用いた。その結果は下記のように要約される。
    (1) 野菜類の嗜好と身体的自覚症状とは密接な関連を示した。すなわち, 身体的自覚症状の多い者は少ない者に比べて野菜嫌いの傾向を示した。
    (2) 便秘は野菜類の嗜好と身体的状態との関連を示す要因の1つであると考えられる。
    (3) 野菜類の嗜好と精神的状態とは, やや関連を示す傾向がうかがわれた。
  • 小林 正枝
    1977 年 35 巻 3 号 p. 143-151
    発行日: 1977/05/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    老人ホーム居住者, 東京27名, 長野県茅野市26名について, 塩味嗜好, 血圧水準, 集団給食によるNaCl摂取量および尿中NaとKの排泄量などに関する調査を行ない次の結果を得た。
    1. NaCl水溶液に対する塩味嗜好は, 東京ではNaCl水溶液濃度1.20±0.41%に対して長野1.52±0.47%で有意差を認めた。(P<0.05)
    2. 最高血圧は, 東京137.6±18.9mmHgに対して長野148.6±30.2mmHgを示したが有意差は認めなかった。最低血圧は, 東京の81.9±12.8mmHgに対して長野83.4±15.6mmHgを示し有意差は認めなかった。
    3. 尿中のNa排泄量は, 東京2.58±1.24g/dayに対して長野3.32±1.52g/dayを示し有意差を認めた。(P<0.05)
    4. 尿中のNa排泄量から換算したNaCl摂取量は, 東京6.5g/dayに対して長野8.4g/dayを示す。
    5. 尿中のK排泄量は, 東京0.81±0.47g/dayに対し長野1.22±0.49g/dayを示し有意差を認めた。(P<0.01)
    6. NaCl水溶液に対する塩味嗜好と血圧水準および尿中のNaとKの排泄量との相関係関は認められなかった。
  • 園田 真人, 黒田 敏子
    1977 年 35 巻 3 号 p. 153-157
    発行日: 1977/05/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    Food taking behavior on lunch was observed in a student lunchroom on 24 obese college girls and 18 thin ones, and the difference between the fat and the thin was discussed.
    1) Between the obese group and the thin one, no significant difference was observed in selection of menus, the time till deciding the menu, the tendency to drink tea during lunch, use of flavors, selection of dessert, the time to take lunch, and the time leaving a table after lunch.
    2) The leftover rate was obviously higher in the obese group than in the thin one.
  • 辻 啓介, 中川 靖枝, 辻 悦子, 鈴木 慎次郎
    1977 年 35 巻 3 号 p. 159-165
    発行日: 1977/05/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
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