1979年7月, 西ドイツ, バイエルン地方の Stahmer-Schulen の女子学生70人を対象に, 2日間の思い出し法による食事調査と, 食習慣, 嗜好などについてのアンケート調査を行った。
1) 女子学生の平均年齢は19.24±2.44歳, 身長166.6±6.7cm, 体重57.8±8.2kgであった。
2) 食物摂取状況を西ドイツの全国調査 (19歳女子) と比較して多かったのは, 乳製品, 肉類, 果実類, 菓子類で, 少なかったのは, 穀類, 砂糖類, 卵類, 牛乳であった。
3) エネルギー摂取量は, 2,264±399kcal, たん白質エネルギー比14.2%, 脂質エネルギー比41.5%であった。
4) 栄養素摂取量の朝, 昼, 夕, 間食別の比率をみると, 昼食が高かった。
5) 栄養素摂取量の中で, 乳および乳製品の占める割合が高かった。
6) 調理法別の好みでは, 西ドイツの伝統的な家庭料理である煮込み料理が好まれていなかった。
7) 日常の食生活に1番重点をおいていることとして, 栄養面だけでなく, 食事を検討して食べ, 楽しい雰囲気の中で食事をするといった精神面への配慮がみられた。
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