栄養学雑誌
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34 巻 , 5 号
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  • 山川 喜久江, 長嶺 晋吉, 佐藤 郁雄, 宇津木 良夫
    1976 年 34 巻 5 号 p. 185-189
    発行日: 1976/09/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    In this experiment, the effect of ethanol on the blood pressure was studied by using the spontaneously-hypertensive rats (SHR) developed by K. Okamoto and K. Aoki. As the experimental conditions, 31 male SHR rats aged 8 weeks were divided into three groups, i. e., a control group receiving the standard liquid diet without ethanol and two ethanol groups receiving the liquid diet containing 20% and 30% of the calories as ethanol. The experimental period was 102 days from 8 weeks to 23 weeks of age. The blood pressure was measured by tail-plethysmograph technique. The average amounts of ethanol intakes in the groups of ethanol 20 Cal. % and 30 Cal. % were 1.62 grams and 2.40 grams per day respectively.
    The average blood pressure of each group was about 140mmHg at the beginning of experiment (8 weeks of age) and attained or reached to the level of 200mmHg after 8 weeks of experiment (16 weeks of age), and the significant differences of the blood pressure among three groups were not found through the whole experimental period. In the group of ethanol 20 Cal. %, the blood pressure after 9 weeks of experiment showed a slight tendency toward the lower level than other two groups. The organs of heart, liver, kidney and spleen showed neither pathological changes nor significant differences in weight among the three groups. The accumulations of liver fat were seen in ethanol groups.
  • 菅原 明子, 豊川 裕之
    1976 年 34 巻 5 号 p. 191-198
    発行日: 1976/09/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    It has recently become important to study the dietary pattern since many of the chronic diseases would be related with food intakes and its pattern. Generally speaking, there are two ways to find the relationship between foods and physiological status, i. e. longituditional case studies and community surveys. The authors studied food consumption and food items consumption of more than 3000 households. With these original data, the authors tried to analyze food intake patterns which might be existing in each local community. Moreover, some of community-food-intake-patterns are similar when the ecological situations of the local communities are alike. The similarity of food consumption is not only fairly useful in practices of health activities, especially nutritional education in the community, but also in etiological studies of chronic diseases.
    In this study, together with following serial report, we propose a new index which will explain the situation of food consumption of the community with the average food consumption of the nation. Community food pattern is composed of 6 food group index. (x, y). Index X is computed by food amount consumption of the community, while index Y is computed by consumption of food item numbers. From the pattern similarity of the community models, one can have the information of the dietary pattern of the communities.
    However this model is not a mathematical model but an analogus model, so that the similarity analysis should be carried out with more detailed method of “similarity analysis”.
    We intend to apply these indices to other materials furthermore.
  • 垣本 充, 三戸 秀樹
    1976 年 34 巻 5 号 p. 199-205
    発行日: 1976/09/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    食品の嗜好性, 学力向上要因診断検査 (FAT), 及び唾液pHの調査測定を102名の10~12歳の女子小学生を対象に行ない, それらの相互関係について検討した。FATに関しては, その検査項目中の身体的健康度について取りあげ, 健康, 普通, 不健康群に分け論じた。また, 唾液pHに関しては, I群 (pH 7.48以下), II群 (pH 7.49~7.79), III群 (pH 7.80以上) に分類し考察した結果, 野菜類の嗜好性に関して特異な傾向があらわれた。
    1. 身体的不健康群は健康群に比べて, 野菜嫌いの傾向を示し, I群はII群及びIII群に比べて, 野菜嫌いの傾向を示した。
    2. 野菜類への偏好と身体的健康度間には高い相関関係が認められ, 野菜類への偏好と唾液pH間には相関関係を示す傾向がうかがわれた。
    3. 身体的健康度と唾液pH間には何ら関連は認められなかった。
  • 荒井 基, 藤山 みどり
    1976 年 34 巻 5 号 p. 207-214
    発行日: 1976/09/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    18~26歳の未婚女性の授乳法に関する意識調査を実施した。その結果は,
    1. 母乳を「最も大切」と考える者が最も多く全体の80%を超えており,「あまり大切でない」,「全く不要」と考える老を合わせても3%以下にすぎなかった。
    2. 母乳の重要性に対する認識度は, 家政学部学生のほうが文学部学生より有意的に高く, 且つ授乳栄養について学んだ者が学ばない者より有意的に高かった。
    3. 調査対象が理想とする授乳法は, 母乳が約70%, 混合が30%で, 人工は1%以下であった。母乳栄養を理想とする理由は「栄養上」,「スキンシップ」を挙げる者が最も多く,「免疫体」がこれにつぎ,「経済面」,「牛乳汚染」,「手軽さ」と挙げた者は少なかった。混合栄養を理想とする理由は「両方の良い点がとれる」がほとんどであり, 人工栄養を理想とする理由は「母乳汚染」が最も多かった。
    4. 調査対象が将来実行したい授乳法としては, 母乳栄養50%, 混合栄養44%, 人工栄養4%で, 混合栄養を実行したい理由としては栄養上の理由以外に,「母乳が不足するのではないか」,「仕事をもつから」などと実際的なことがあげられていた。人工栄養を挙げた理由としては「美容上」が最も多かったが全体からみると極めて少数にすぎなかった。
    5. 調査対象が育った授乳法と彼女たちが理想とする授乳法, 将来実行したい授乳法との間に相関が認められた。
  • 松野 信郎
    1976 年 34 巻 5 号 p. 215-220
    発行日: 1976/09/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    昭和47年度及び48年度国民栄養調査成績から日本人必須アミノ酸摂取量 (1人1日当り平均) を算出した。
    1. 47年, 48年, 蛋白質摂取量, 動蛋比共非常によく似ており, 個々の必須アミノ酸も必須アミノ酸合計も両年間に差はなかった。
    2. 窒素1g当りの必須アミノ酸パターンは最近数年間の成績と差異を認めなかった。
    3. アミノ酸スコアは97~98で, 制限アミノ酸はスレオニンであった。A/T比卵価は59で含硫アミノ酸合計が制限アミノ酸であった。なお蛋白質19当りのパターンを求め, アミノ酸スコアを算出すると100, A/T比卵価は61となった。
    4. 蛋白質1g当りの摂取量とアミノ酸必要量を比較したが, 成人では, どのアミノ酸も必要量を上廻っていた。学童では, リジンとスレオニンが必要量より下廻っていた。
    5. 植物性蛋白質, 動物性蛋白質からのアミノ酸摂取量を算出したが, リジンは動物性蛋白質からは植物性蛋白質からの2,1倍で, 逆り芳香族アミノ酸合計は0.85であり, パリンは1.0倍, 他は1.1~1.2倍程度であった。
  • 松野 信郎
    1976 年 34 巻 5 号 p. 221-231
    発行日: 1976/09/25
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    日本人必須アミノ酸摂取量の年次変化を明らかにする研究の一環として, 昭和21~48年の国民栄養調査から算出した動物性蛋白質・植物性蛋白質別必須アミノ酸摂取量の年次変動を検討した。
    1. 動物性蛋白質摂取量は年々増加し, 昭和48年には昭和21年の4倍にもなった。しかし植物性蛋白質は年次変化は少かった。アミノ酸摂取量の年次変化も蛋白質の動きと似た傾向のものが多かった。但し動物性蛋白質のリジンの年間変動は動物性蛋白質のそれより小さく, 芳香族アミノ酸は逆に大きかった。
    2. アミノ酸パターンの年次変動では, 総摂取量のリジンが年々増加した外は大きな変化はなかった。なお動蛋比 (%) とリジンの相関は高く+0.894であった。動物性蛋白質からアミノ酸でもリジン以外の年間変動は極めて小さかった。植物性蛋白質のアミノ酸の年次変動はいずれも小さかった。
    3. 動物性蛋白質と植物性蛋白質のアミノ酸パターンを比較すると, スレオニンは動物性蛋白質の方が2割程度高く, リジンは約2倍にもなっていた。芳香族アミノ酸は逆に3割程度低かった。他の5種のアミノ酸は両蛋白間にそれ程大きな差はなかった。
    4. 動蛋比とリジン量との関係式を計算すると, 動蛋比とリジン摂取量から, Y=0.41X+42.9が得られ, 動物性蛋白質と植物性蛋白質のリジン量 (蛋白質1g当りmg) から, Y=0.47X+41が得られた。 FAO/WHO (1973) 提案のアミノ酸スコア算出の比較基準パターンのリジン量55mgを充足させる動蛋比は上記の式により30%と計算された。(式のX=動蛋比%, Y=リジン量mg/g蛋白質)
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