栄養学雑誌
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47 巻, 5 号
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  • 松野 隆男
    1989 年 47 巻 5 号 p. 219-232
    発行日: 1989年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 宮川 久邇子, 武副 礼子, 平井 和子, 村井 陽子, 長谷川 ちゆ子, 岡本 佳子
    1989 年 47 巻 5 号 p. 233-240
    発行日: 1989年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    小学3, 4年生 (大阪市内の男子466人・女子471人, 兵庫県内の男子144人・女子159人, 合計男子610人・女子630人) を対象に, 排便傾向と排便に関する意識についてアンケート調査を行った。なお, 排便回数が週に3回以下のものを便秘とみなして集計した。
    1) 便秘の小学生は男子 (15%) より女子 (18%) に多く, 逆に毎日排便のある児童は男子 (41%) のほうが女子 (29%) よりも多く, 排便に男女差がみられた (p<0.001)。
    2) 健康を保つのに適した食生活を“している”・“だいたいしている”と答えた割合は男子83%, 女子85%で,“便秘と健康に関連性がある”は男子53%, 女子55%であった。排便頻度については,“毎日するもの”と答えたのは男女とも39%で, 男子の44%と女子の45%が“便意のある時でよい”と答え, 特に便秘や不規則な児童の場合にその傾向が顕著であった (p<0.01)。
    3) 欠食頻度については性差はみられず, 朝食の欠食率は男女とも15%で, 排便回数の少ない児童ほど欠食率は高かった。
    4) 腹痛のある児童は男子69%, 女子83%であった。排便時刻は不規則が最も多く, 男子57%, 女子65%で, 次に起床から朝食直後であった。排便回数の少ない児童ほど起床から朝食直後の排便率が低く, 便秘の児童では排便時刻も不規則が多かった (p<0.01)。
  • 埼玉県坂戸市内中学生の場合
    本田 真美, 足立 己幸
    1989 年 47 巻 5 号 p. 241-249
    発行日: 1989年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    中学生の食生活における日本茶の飲用実態を明らかにし, 日本茶の重要性をその食事の栄養面と家族関係の両面から検討するために, 中学1・2学年を対象 (夏期360人, 冬期367人) に, 集団面接法による飲料調査を実施した。
    飲料の種類として, 緑茶, コーヒー, 紅茶, ジュース, サイダー, コーラ, 牛乳, 乳酸飲料, 麦茶, 水, その他の11品目を取り上げた。
    1) 日本茶を好むと回答した者の割合は, 全体の73%であった。しかし, 実際の飲用頻度では, 毎日1回以上飲む者は, 冬調査で40%, 夏調査で28%にすぎなかった。
    2) 日本茶は他の飲料に比べ, (1) 夕食時 (59%) に自宅で90%と高く摂取され, しかも大人といっしょに飲む割合が90%と高く, (2) 団欒のイメージをもつ者の割合が58%で他の飲料より高く, かつ実際の団欒時に飲用する者の割合が80%で高かった。
    3) 日本茶飲用頻度の高い者は朝食および団欒時に日本茶を選択する者の割合が高く, 団欒時に冷たく甘い飲料を選択する者の割合が低い傾向にあった。
    4) 日本茶のある食事は, 主食が米飯である割合, 主食・主菜・副菜のそろう割合, ならびに3種以上の料理により構成される食事の割合が顕著に高かった。
  • 染谷 理絵, 根岸 由紀子, 水野 清子, 武藤 静子
    1989 年 47 巻 5 号 p. 251-258
    発行日: 1989年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    1986年, 女子短大生997人を対象に, 居住形態別 (自宅生80.2%, 下宿生11.9%, 寮生7.6%) に, 食生活についてのアンケート調査を実施し, 次の結果を得た。
    1) 朝, 夕の食事時刻が規則的な者は50%前後, 自炊生 (自炊をする下宿生) では3食とも不規則な者が有意に多かった。
    2) 朝食において, 自宅生では米飯, 自炊生, 寮生ではパンを主食とする者が多かった。動物性食品は卵, 乳類のような手軽なものがよく摂取されており, 特にこのような傾向は自炊生に観察された。昼食については, 主食・副食混合の軽食的なものが多く, 中でもカレーライス, めん類, 菓子パン類などは自炊生の摂取が有意に多かった。夕食は3食中最も充実した内容であったが, 自炊生は炒飯, パン, 卵などの手軽な食物を有意に多く摂取していた。また, 自宅生でも自分で食事を調理する場合には自炊生のそれに類似していた。
    3) 全対象者の平均欠食率は, 朝食42.1%, 昼食9.3%, 夕食8.9%であり, 自炊生の欠食率は3食とも有意に高かった。また自宅生の中で孤食をする者は朝食で半数以上, 夕食でも約1/5にみられ, 孤食者の食事内容は自炊生のそれに似た傾向を示した。
    4) 昼食を購入する者は半数這くみられ, 自炊生に有意に多かった。他は弁当や給食であったが, 弁当を自分で用意する者は17%にすぎなかった。
    5) 何らかの食事の手伝いをしていた者は75~90%みられたが, 自発的にはしない者が60%以上を占めていた。大部分の者は基本的な料理の調理経験をもっており, 調理経験のある料理数は, 自宅生14.5種, 自炊生16.1種, 寮生13.1種であったが, これは必ずしも実際の食生活に結びついていなかった。
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