栄養学雑誌
Online ISSN : 1883-7921
Print ISSN : 0021-5147
ISSN-L : 0021-5147
58 巻, 2 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 栄養バランスと生体恒常性の担い手
    鳥居 邦夫
    2000 年 58 巻 2 号 p. 49-58
    発行日: 2000/04/01
    公開日: 2010/02/09
    ジャーナル フリー
  • ビタミンB1及びB2について
    長谷川 いずみ, 井上 喜久子, 石井 恵子, 樋口 満
    2000 年 58 巻 2 号 p. 59-66
    発行日: 2000/04/01
    公開日: 2010/02/09
    ジャーナル フリー
    高校スピードスケート部に所属する男子選手8人のビタミンB1及びビタミンB2の栄養状態を評価するために, ビタミンB1及びビタミンB2の摂取量調査と, 血液によるビタミンB1及びビタミンB2の栄養状態の指標を, 1年半の間に4回 (シーズンオフ, シーズンにそれぞれ2回ずつ) 分析した。
    いずれの調査においても, 1日当たりの平均ビタミンB1摂取量 (1.6~2.5mg) はビタミンB1の所要量 (生活活動強度III: やや重い) を上回っていたが, 数人の男子選手はその所要量レベル (1.3mg/日) よりも低かった。何人かの選手はTDP添加効果でみると不十分なビタミンB1栄養状態であり, スピードスケートのシーズン中はその割合が増加してくる傾向がみられた。
    平均のビタミンB2摂取量 (1.9~2.3mg) は, どの調査でもその所要量レベル (1.8mg/日) を上回っていたが, 何人かの選手の摂取量は所要量より低かった。シーズン中は2人の選手がFAD添加効果でみると, 不適切なビタミンB2を栄養状態であった。
    これらの結果は, 若いスポーツ選手が良好な血中ビタミンB1及びビタミンB2栄養状態を保持するためには, ビタミンB1及びビタミンB2をそれぞれの所要量よりも多く摂取する必要があることを示唆している。また, 若い選手のビタミンB1及びビタミンB2栄養状態を改善するためには, 個人対応の食事指導が重要であると考えられた。
  • 今枝 奈保美, 徳留 裕子, 藤原 奈佳子, 永谷 照男, 構 実千代, 恒川 鈴恵, 佐藤 信子, 時実 正美, 小出 弥生, 宮井 好美 ...
    2000 年 58 巻 2 号 p. 67-76
    発行日: 2000/04/01
    公開日: 2010/02/09
    ジャーナル フリー
    本報では, 107人の栄養士を対象に, 四季, 各季連続7日間の秤量法食事調査において, 記録原票の内容確認面接, 入力過誤修正の方法, 食品成分表の取り扱い, 食品のコーディング, 重量換算, 主要料理の標準レシピなどを検討したので報告した。
    延べ2,925日の食事記録は, 149,187行の食品コード・重量データとしてコーディングされ, 総出現食品数は1,160食品であった。成分表未収載食品や調理済み食品などのコード化が困難な事例は414食品あり, 今後の食事調査で参照するために分類整理して処理した。
    入力過誤の修正は, 目視により原票を照合した後, 各食品コードごとに生じやすい過誤の例を,“入力過誤検索用食品一覧データベース”にして, 食品コード・重量データを検索し修正した。その結果, 春期・夏期のデータでは, 73,266行中1,112行の過誤データが見つかり, 特に食品コードの修正に効果があった。大量の入力データの過誤修正にはコンピュータ検索が不可欠であった。
    食品コーディングや重量換算の精度を保つためには, 記録を確認する面接や詳細なマニュアルが必要であった。フォローアップ成分表未収載食品の取り扱い方法によって, 脂肪酸, 食物繊維摂取量を過小評価, あるいは過大評価する可能性があった。秤量法食事記録調査における入力過誤の修正と調査方法の標準化が必要であることが示唆された。
  • 献立構成要素を用いての検討
    照井 眞紀子, 鈴木 久乃
    2000 年 58 巻 2 号 p. 77-84
    発行日: 2000/04/01
    公開日: 2010/02/09
    ジャーナル フリー
    栄養指導活動に従事する栄養士に必要な技能の1つが献立作成である。栄養士養成課程では, 学生がこの技能を身につけられるように教育がなされる。しかし, 食生活環境が変貌する中で, 学生の食事作りの体験, 食事に対する関心が変化し, それとともに, 栄養士養成課程で学習する知識と技術の教育効果が異なってきていると考えられる。その実態を明らかにするため, 管理栄養士課程の103人を対象に, 献立作成にかかわる各種の要素を取り上げて調査を行った。
    1) 中学・高校時代に家庭で食事作りをほとんどしなかった者の割合は, 70%と高率であった。
    2) 9つの食品群を取り上げ, それに属する食品を列挙させた時, 挙げられた食品数は44±7品目であった。10品目の食品を取り上げ, 想定できる料理名を列挙させた時, その数は36±6品目でしかなかった。
    3) 20品目の料理と食品の重量を目測で推定させたところ, 正解率は38±10点と低く, また, 食品の単位価格の正解率は74±9点と高かった。
    4) 料理の名称と内容が定式化され, 中学・高校, 大学の教科書に記載されている67品目について, 全ての料理を作ることができると回答した者は3人であった。一方, 食べたことがない, 作れない, どんなものかわからないと回答した者もあった。また, 50%以上の者が作ることができると回答した料理は46品目であった。
    5) 67品目の料理の習得場別で, 50%以上の者が家庭で習得したとした料理が19品目, 学校が12品目, マスメディアが2品目であった。
    6) 食品, 料理の種類数, 作ることができる料理数の多い者は, 食事作りをよくしている者が多かった。また, 家庭での料理の習得数の多い者は, 作れる料理数が多く, 食事作りもよくしていた。
  • 宅見 央子, 越智 裕文, 鏡 義昭, 松田 賢一, 中川 靖枝, 辻 啓介
    2000 年 58 巻 2 号 p. 85-90
    発行日: 2000/04/01
    公開日: 2010/02/09
    ジャーナル フリー
    個人の摂食行動の規律性について, 長期間の食物摂取状況調査から算出したエネルギー摂取量の変動係数を指標として評価する方法を考案し, この方法の意義を検討した。
    都市部の女子大学生22人 (食生活科学を専攻) を対象に, 食物摂取状況調査を4週間実施し, エネルギー摂取量の変動係数 (13.8~46.0) の全員の平均値 (24.9) をカットオフ値として摂食行動が安定な群 (14人) と不安定な群 (8人) に分けた。また, 従来の方法として欠食習慣の調査を実施し, 対象者を欠食群 (7人) と非欠食群 (15人) に分け, 2つの方法を比較・検討した。
    その結果, 平均のエネルギー摂取量が適正で欠食習慣がない10人は, 摂食行動が“適正”と評価されていたが, その中の2人については本解析方法により, 初めて摂食行動が“不適正”であることが示された。ただし, 平均エネルギー摂取量及び欠食習慣により, 摂食行動が“不適正”と判別された12人においては, 本解析方法により6人が不安定群に属したので“不適正”と判別されたが, 残りの6人は安定群に属したので“適正”と判別され, 従来の方法による判別結果とは異なった。
    従って, 本解析方法は, 従来の方法で“不適正”と判別されていた人が“適正”と判別されてしまう欠点があるが, 従来の方法では判別できなかった摂食行動の不規則な人を判別できる利点があるので, 摂食行動の規律性を評価する新しい指標になりうることが示唆された。
  • 厚生省保健医療局地域保健・健康増進栄養課生活習慣病
    2000 年 58 巻 2 号 p. 91-94
    発行日: 2000/04/01
    公開日: 2010/02/09
    ジャーナル フリー
  • 栄養政策に関するWHOワークショップに参加して
    吉池 信男
    2000 年 58 巻 2 号 p. 95-96
    発行日: 2000/04/01
    公開日: 2010/02/09
    ジャーナル フリー
feedback
Top