肝臓
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28 巻, 5 号
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  • 宜保 行雄
    1987 年 28 巻 5 号 p. 529-536
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    急性ウイルス肝炎各型の回復期,および非肝疾患患者の開腹時の肝生検組織を透過電顕法により画像解析装置を用い形態計測をし比較検討を行ない,同時にミトコンドリア(Mt)由来GOT (m-GOT)の肝炎回復期における動態を検索し,形態学的所見と対比検討した.
    対象はA型肝炎(A)9例,B型肝炎(B)8例,輸血後非A非B型肝炎(NANB-PTH) 8例,散発性非A非B型肝炎(NANB-SAH) 8例および非肝疾患例(Co) 8例である.
    Mtの肝細胞に対する面積比およびMtの細胞質に対する面積比はNANB-SAHがAと比較し小さかつた(p<0.05).肝細胞1個あたりのMt数はNANB-SAHがCoより少なかった(p<0.01).起因ウイルスの違いによりMtの断面積や数の変化が異なる可能性が示唆された.
    m-GOTはB, NANB-PTH, A, NANB-SAH, Coの順に高く, m-GOT/GOT比はCo,NANB-SAH, NANB-PTH, B, Aの順に高値であった.Mtの形態や数との間に相関はみられなかった.
  • 茶山 一彰, 熊田 博光, 池田 健次, 中村 郁夫, 荒瀬 康司, 大久保 実, 吉場 朗, 海上 雅光
    1987 年 28 巻 5 号 p. 537-543
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    2年間以上e抗原・抗体両者陰性期が持続した17例のB型慢性肝炎につき検討した.17例の初回の組織学的診断は,Liver Cirrhosis 6例(35%), Chronic Aggressive Hepatitis (2B) 8例(47%), Chronic Aggressive Hepatitis(2A)3例(18%)で, Chronic Aggressive Hepatitis(2B), LCに進行していた例が全体の82%と多かった.17例を経過観察中にR-PHA法で測定したHBs抗原の力価が22以下に低下する8例(A群)と,HBs抗原の力価が動揺する9例(B群)とに分けると,血清GPTはA群8例では金例100K.U未満で安定していたが,B群9例中4例(44%)に100K.U以上の上昇がみられた.以上より,e-window長期持続例は,組織学的には進行した症例が多いが,これらの中にはB型肝炎ウイルス(HBV)が排除され,肝炎が鎮静化してゆく群と,HBVの増殖が持続し,肝炎の増悪をきたす群との,異なった2群が存在することが推定された.
  • HBe抗原陽性B型慢性肝炎患者における検討
    西原 利治, 栄枝 弘司, 藤川 正直, 富田 昭, 前田 隆, 大西 三朗, 伊藤 憲一
    1987 年 28 巻 5 号 p. 544-550
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    我々はHBe抗原陽性慢性肝炎患者8例に対し1週間のRecombinant Interleukin-2 (rIL-2) 500単位の全身投与を施行し,HBVマーカー,及び免疫学的パラメーターに与える影響につき検索した.その結果rIL-2投与により投与3日目にNK活性の低下,Leu7陽性細胞数の減少,OKT4/OKT8比の上昇が一過性に認められたが,投与7日目には前値に復した.しかしNK活性,LAK活性及びHBs抗原特異的あるいは非特異的なmitogenに対するT細胞幼若化反応は著変を認めなかった.またHBs抗原やHBe抗原量も著変を示さなかったが,DNA-Pは一過性に低下し,投与中止と共に再上昇した.従ってrIL-2全身投与によるB型慢性肝炎の治療においては,DNA-P抑制効果は認められるもののHBV抗原抗体系に明らかな変動をもたらさなかった.そこで今後,長期にわたるrIL-2投与による抗ウイルス効果の検討が重要と考えられた.
  • 稲垣 豊, 水野 恭嗣, 下田 敦, 北川 浩文, 野田 八嗣, 田中 延善, 小林 健一, 服部 信
    1987 年 28 巻 5 号 p. 551-556
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝細胞増殖因子であるepidermal growth factor (EGF)の肝不全に対する投与効果を検討するため,ラットD-galactosamine (D-gal.)投与急性肝不全モデルを作成し,遺伝子組み換え操作により精製されたヒトEGFを合計3μg腹腔内に投与した.D-gal. 1,600mg/kg投与後96時間後における生存率は,I群(EGF;-12, 0, 12時間後投与)75%, II群(EGF;12, 24, 36時間後投与)ならびにIII群(EGF非投与)25%と,I群は他の2群に比して生存率に有意の向上を認めた.またD-gal. 1,000mg/kg投与ラットの血清GPT値(mean±SD U/l)は,各群とも48時間後にピークを示したが,I群2,393±1,492,II群3,614±2,914, III群8,297±4,746と,I群およびII群はIII群に比してGPT値の上昇が有意に改善された.さらに組織学的にもI群およびII群では壊死の程度に改善がみられたことより,肝障害に際してEGFの早期投与が肝細胞壊死の進展を阻止し,生存率を向上させ得ることが示された.
  • 奥野 忠雄, 岩井 眞樹, 上田 敬, 王 〓玉, 中嶋 俊彰, 瀧野 辰郎, 高森 成之, Peter A Berg
    1987 年 28 巻 5 号 p. 557-563
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    初期PBC 13例(Stage I 10例,Stage II 3例)でのAMA亜分画(anti-M2とantiM4)の検討と著明なpiecemeal necrosis (PN)を認めるPN (+)群とPN (-)群での臨床生化学的差異を比較検討した.性別は男性3例,女性10例で平均年齢は57.1歳であった,組織学的検討では全例でCNDCの所見を認め,中等度以上のPNは8例で認められた.また,6例でbridging necrosisがみられた.肉芽腫はPN (-)群で全例に,PN (+)群では3例に認められた.AMAは全例で陽性であり,anti-M2も1例を除き全例で陽性であった.しかし,antiM4は2例にのみ陽性であった.PN (+)群でanti-M2とanti-M4が同時に陽性であったのは1例のみであった.また,PN (+)群でIgGとIgMの箸明高値がみられ,SGOT>SGPTのパターンを認める以外には両群で臨床生化学的所見に明らかな差は認めなかった.今回の検討ではPBC-CAH mixed formと考えられる症例でのanti-M4の陽性頻度が低かった.
  • 経皮経肝門脈塞栓術との比較検討
    寺林 秀隆, 大西 久仁彦, 斉藤 正之, 奥田 邦雄
    1987 年 28 巻 5 号 p. 564-570
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    内視鏡的硬化療法の有用性を検討する為にsclerotherapy群とPTO群を設定し,その累積食道静脈瘤破裂率,累積生存群を比較検討した.対象は食道静脈瘤合併肝硬変(手術拒否のChild A 14名を含む)134名で,緊急・待期的PTO 53名,sclerotherapy 29名,予防的PTO 29名,sclerotherapy 23名である.緊急・待期的sclerotherapy群は緊急・待期的PTO群に比し,経過観察2年間において累積食道静脈瘤破裂率は有意に低値であり累積生存率は有意に高値であった.予防的sclerotherapy群の累積食道静脈瘤破裂率及び累積生存率も予防的PTO群に比し同様の傾向を認めた.又,経時的内視鏡観察では一連一回のsclerotherapyでは6ヵ月後より食道静脈瘤の再出現を認めその後徐々に進展する事が示された.sclerotherapyの副作用は発熱,顕微鏡的血尿,食道潰瘍等で,重篤なものは認められなかった.PTOに比し,内視鏡的硬化療法は食道静脈療に対し有用かつ安全な治療法と考えられる.
  • 松波 英寿, 鬼束 惇義, 福富 督, 日野 晃紹, 尾関 豊, 広瀬 光男
    1987 年 28 巻 5 号 p. 571-577
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    肝移植無肝期には凝固学的に問題が多いため,肝全摘犬を作成し,無肝期の凝固学的経時的変化を検討した.門脈血,下大静脈血を無ヘパリン下に外頚静脈へ強制灌流を行った後肝全摘を行い(I群),バイパスのみ作成した群(II群),脾摘のみ行った群(III群)と比較した.血小板数は,III群は安定しI, II群はバイパス後30分より有意に低下した.PTは,バイパス後30分より,APTTは,バイパス後3時間よりII群に比し有意に延長した.血小板凝集能は,I群は経時的に低下したがIII群は著変がみられなかった.FDPは,I群はバイパス後30分で40%が陽性となり,3時間では全例陽性となった.III群は経時的に陽性率は変化しなかった.バイパスによる凝固能の低下を考慮した結果,無肝期には比較的早期より凝固因子の低下がみられ,FDPの出現もみられるため凝固能が低下すると思われる.
  • 金岡 彦治, 岡上 武, 澤 美彦, 加知 一友, 太田 正治, 太田 義治, 香川 恵造, 結城 武彦, 奥野 忠雄, 瀧野 辰郎
    1987 年 28 巻 5 号 p. 578-585
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    5, 10, 20, 30, 50cmH2Oの潅流圧でラット肝を門脈より潅流し,走査電子顕微鏡で類洞内皮細胞小孔(sinusoidal endothelial fenestration: SEF)を観察し,SEFの直径,数,面積の定量的解析から,10cmH2Oの潅流圧では,SEFの直径はzone 1ではzone 3に比し有意(p<0.001)に大きく,その数はzone 3の方が有意(p<0.001)に多かった.単位面積あたりの類洞内皮細胞に占めるSEFの面積総和は,zone 1に比しzone 3が有意(p<0.05)に大きかった.SEFは潅流圧の上昇に伴い,その直径はzone 1, zone 3ともに有意(p<0.001)に増大し,数は有意(p<0.05, p<0.01)に減少した.SEFは潅流圧が10cmH2Oを越えると比較的容易に直径が増大したが,10cmH2Oの潅流圧でも直径300nm以上のSEFがzone 1, zone 3ともにまれに存在していた.これらの成績は,生理的状態下におけるSEFについて,肝小葉内のheterogeneityを定量的に明らかにしたものであり,今後種々の肝病態時におけるSEFを研究する上で貴重な資料となるものと考えた.
  • 上野 隆登, 権藤 和久, 吉武 正男, 岩城 義博, 野口 和典, 村山 俊二, 安倍 弘彦, 谷川 久一
    1987 年 28 巻 5 号 p. 586-592
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    ほぼ正常な肝組織像を呈した人の肝内の神経分布について電顕的観察を行った.門脈域の結合織内には神経軸索の集合束を多数認めた.集合東は門脈,胆管,動脈,リンパ管などの周囲に存在する線維芽細胞の細胞質突起に近接して分布し,門脈内皮細胞とは基底膜を介して接していた.小葉中間帯ではDisse腔内を走行する軸索の集合束を認めた.軸索終末は伊東細胞や肝細胞とシナプス形成したり直接接していた.類洞内皮細胞とはDisse腔を介して接していた.軸索終末の近傍には膠原線維も認めた.小葉中心部では肝細胞間を走行する軸索,肝細胞や筋線維芽細胞と接する軸索終宋を認めたが,中心静脈内皮細胞とは基底膜を介して接していた.さらに,軸索終末内には直径約50nmの顆粒・無顆粒小胞,直径約100nmの有芯性小胞が存在することより,人の肝ではアドレナリン作動性の神経支配により肝内各細胞が代謝や脈管の収縮などの機能に関与するものと思われた.
  • 柴田 淳治, 森下 愛文, 吉田 健, 橋口 治, 藤山 重俊, 相良 勝郎, 佐藤 辰男
    1987 年 28 巻 5 号 p. 593-599
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    症例は21歳女性.皮疹が1ヵ月持続後,全身倦怠感・食欲不振・嘔気・黄疸のため,某医に入院した.トランスアミナーゼのピークから2週間後,発熱・赤色尿が出現し,ヘモグロビン2.0g/dlと著明な貧血を認めたため当科へ転じた.IgM-HA抗体陰性,HBs抗原・IgM-HBc抗体陰性,および他のウイルスマーカーはいずれも陰性であった.また,網状赤血球の著増,LDH高値(LDH1:37.3%),ハプトグロビンの著減,骨髄での赤芽球過形成などの点から,急性肝障害に溶血性貧血を合併したものと診断した.しかし,クームステストは陰性で,脾腫は軽度であった.ステロイド療法は行なわず,保存的療法のみで,貧血・肝障害ともに順調に改善した.急性肝障害と溶血性貧血の合併例の報告はほとんどなく,両者の因果関係や溶血の機序などについて若干の文献的考察を加えて報告した.
  • 荒瀬 康司, 熊田 博光, 池田 健次, 中村 郁夫, 大久保 実, 茶山 一彰, 吉場 朗, 海上 雅光
    1987 年 28 巻 5 号 p. 600-605
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    e抗原陽性B型慢性肝炎104例にステロイド離脱療法を施行したところ3例に黄疸をきたした.症例1:58歳男性.肝硬変であったが,ステロイド離脱療法を行ったところ,1カ月後,腹水,黄疸(総ビリルビン12mg/dl)を認めた.GI療法のみで経過を観察したところ,2ヵ月後にe抗原消失,さらに1年後にはHBs抗原の消失をみた.症例2:42歳男性.CAH 2 B.離脱療法1年後総ビリルビン10.0mg/dlまで上昇し,その後自然経過にてe抗原が消失した.症例3:40歳男性.CAH 2B.離脱療法11ヵ月後黄疸(総ビリルビン11.1mg/dl)をみた.自然経過で黄疸は消失したが,e抗原は持続陽性のままであった.ステロイド離脱療法時,肝予備能の不良な症例,AFP高値症例,免疫賦活の強い症例は治療後肝炎の重症化を念頭におき,重症化,劇症化の可能性が強い場合には,早期よりステロイド剤の再投与が必要と考えられる.
  • 栄枝 弘司, 西原 利治, 松浦 靖, 岩村 伸一, 松本 京子, 藤川 正直, 前田 隆, 大西 三朗, 伊藤 憲一
    1987 年 28 巻 5 号 p. 606-610
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    Lymphokine activated killer (LAK)細胞を用いた養子免疫療法により血中α-fetoprotein (AFP)値の著明な低下が認められた肝細胞癌の1例を報告する.Recombinant interleukin 2 (rIL-2)は500単位/日を約60分かけて連日54日間点滴静注した.その結果LAK細胞活性はrIL-2投与前低値を示していたにも拘らず,rIL-2投与7日目には高値のLAK細胞活性の誘導が可能となった.LAK細胞はその後1~10×109ずつ計7回,総数3.5×1010を投与した.血中AFP値はrIL-2単独投与中よりすでに低下を示したが,自己のLAK細胞を併用投与することにより治療前の約1/10へと効果的な低下が惹起された.従ってrIL-2間歇投与下での自己LAK細胞を用いた養子免疫療法は重篤な副作用を認めず,肝細胞癌に対する免疫療法として効果が期待されうると考えられた.
  • 増田 友之, 岩崎 琢也, 鈴木 明彦, 佐藤 俊一
    1987 年 28 巻 5 号 p. 611-616
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    症例は長年かつ多量の飲酒歴をもつ45歳男性.入院1ヵ月前より食思不振,腹部膨満感があり,徐々に増強,黄疸が認められ入院した.入院5病日で肝性昏睡のため死亡した.剖検で硬変肝に紡錘形の細胞よりなる肉腫様の腫瘤がみられ,肺,心,胸膜,腹膜に転移がみられた.また,肝より採取した多数の組織片のうち1ヵ所で,索状型の肝細胞癌の像がみられた.上皮性膜抗原に対する酵素抗体法による染色で,肉腫様の組織像を示す細胞も染色された.我々は索状型の肝細胞癌と肉腫様の組織像との移行型の存在,および上皮性膜抗原陽性の所見より,肉腫様にみえる組織も肝細胞癌のvariationの像であり,本腫瘍を一元論的に肝細胞癌と結論した.
  • 筧 紘一, 茂在 敏司, 礒田 幸太郎, 森 浩志, 中田 勝次
    1987 年 28 巻 5 号 p. 617-622
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    68歳女.24年前より関節リウマチにて治療中.14年前から脾腫(5横指)を指摘され,2年前に食道静脈瘤の破裂をおこした.血小板減少,腹水が見られ,吐血をおこした.RBC 398万,WBC 7,420, PLT 9.4万(輸血後),RA+, ANA+, ASMA+,IgG 2,265mg/dl, HBsAg22.汎血球減少が進み死亡.剖検所見:肝臓(560g)は萎縮.硬変像なし.グリソン鞘の円形線維化,門脈細枝の狭窄またはつぶれ,異所性血行路の発達,太い門脈枝の内膜肥厚および血栓,脾腫(300g),食道静脈瘤を認めた.肝内に免疫グロブリン,補体の沈着を認めず.本症例はIPHの発生機序にRAと共通の免疫学的異常が関与する可能性を示唆するものと考えられる.
  • 山本 晋一郎, 斉藤 逸郎, 山本 亮輔, 井手口 清治, 大元 謙治, 古城 研二, 大海 庸世, 日野 一成, 平野 寛, 木元 正利, ...
    1987 年 28 巻 5 号 p. 623-627
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    58歳女性の原発性胆汁性肝硬変(PBC)に慢性膵炎,涙腺,顎下腺腫瘤を伴った1例を報告した.患者は胆石症のため手術をうけこの時IgM,抗ミトコンドリア抗体高値を示した.肝は生検にてCNSDCを認め,同時に施行した膵生検で小円形細胞の浸潤,腺房の萎縮,線維化がみられた.涙腺と顎下腺の腫大が徐々に増大し,各組織の生検にて肝におけるCNSDCと極めて類似した所見を示し,全身腺組織に共通の免疫学的機序によりもたらされた“dry gland” syndromeの概念を支持する症例と考えられた.
  • 寺田 総一郎, 渡辺 精四郎, 竹内 勤, 西岡 幹夫
    1987 年 28 巻 5 号 p. 628-629
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 小束 克次, 福田 善弘, 姫野 泰雄, 瀬古 修二, 井村 裕夫
    1987 年 28 巻 5 号 p. 630-631
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 進藤 道子, 奥野 忠雄, 松本 昌之, 武田 誠, 阿部 芳道, 瀧野 辰郎, 宗川 吉注
    1987 年 28 巻 5 号 p. 632
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 柏木 徹, 東 正祥, 井川 宣, 竹原 徹郎, 松田 裕之, 吉岡 博昭, 満谷 夏樹, 小泉 岳夫
    1987 年 28 巻 5 号 p. 633
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 岡田 良雄, 長島 秀夫, 神野 健二, 森脇 昭介, 下江 俊成, 有馬 暉勝
    1987 年 28 巻 5 号 p. 634
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 白井 睦訓, 渡辺 精四郎, 西岡 幹夫
    1987 年 28 巻 5 号 p. 635
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 申 東桓, 溝口 靖紘, 関 守一, 坂口 浩樹, 阪上 吉秀, 針原 重義, 黒木 哲夫, 小林 絢三, 森沢 成司, 山本 祐夫
    1987 年 28 巻 5 号 p. 636
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 斎藤 明子, 高崎 健, 済陽 高穂, 秋本 伸, 小幡 裕, 小林 誠一郎, 鶴 純明
    1987 年 28 巻 5 号 p. 637
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 1987 年 28 巻 5 号 p. 638-671
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 1987 年 28 巻 5 号 p. e1
    発行日: 1987年
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
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