肝臓
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44 巻, 1 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • その発生機序と予防・治療における最近の知見
    有井 滋樹
    2003 年 44 巻 1 号 p. 7-12
    発行日: 2003/01/25
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
  • NADPH oxidase 阻害剤 apocynin および塩化ガドリニウム投与からの検討
    竹内 丙午, 鈴木 正徳, 森川 孝則, 阿部 友哉, 海野 倫明, 片寄 友, 松野 正紀
    2003 年 44 巻 1 号 p. 13-19
    発行日: 2003/01/25
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    肝温虚血後再灌流初期の Kupffer 細胞と好中球による superoxide 産生の再灌流障害発症における関与を明らかにするため, NADPH oxidase 阻害剤 apocynin の投与ラットを用いた検討を行った. 45分間の温虚血および60分間の再灌流の施行により, 無処置ラットで認められた血清 alanin aminotransferase の上昇, 血中ヒアルロン酸濃度の上昇, 肝エネルギーチャージの低下が, apocynin の投与により抑制されたが, 肝のグルタチオン濃度の低下は抑制されなかった. 肝エネルギーチャージの改善は, 塩化ガドリニウムを併用することにより増強された. 肝温虚血再灌流障害の初期にNADPH oxidase による superoxide 産生が細胞障害性にはたらいており, NADPH oxidase 阻害剤の投与は再灌流障害の予防に有用な手段であると考えられた.
  • 小林 裕子, 井戸 健一, 礒田 憲夫, 小野 和則, 佐藤 義明, 穂積 正則, 東澤 俊彦, 斧渕 泰裕, 稲森 英明, 長嶺 伸彦, ...
    2003 年 44 巻 1 号 p. 20-26
    発行日: 2003/01/25
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    肝細胞癌 (HCC) に対する熱凝固療法として, 高周波焼灼療法 (RA) あるいはマイクロ波凝固療法 (MC) が選択されている. 今回我々は, 当院での腹腔鏡的RA (LRA), 腹腔鏡的MC (LMC) 両治療群において, 凝固領域の広がり方を検討した. 1998年4月から2001年8月までの間に腹腔鏡的治療を施行したHCC症例の内, 単発の34例を対象とし, 凝固領域の評価には腹部ダイナミックCTを用いた.
    LRAではLMCに比べ, 凝固時間が長く, 凝固領域のX軸およびZ軸最大径, 凝固領域最短径がより大きかった. LRA (RITA) ではLMCに比べてより広範囲な凝固領域が得られ, 凝固領域の広がりに関しては, より凹凸が強くいびつな治療域となる傾向があった. よってLRAではLMCよりも更に充分なセーフティマージンをとる必要があると考えられた.
  • 有冨 朋礼, 石川 博基, 東 眞一郎, 飛田 大作, 濱崎 圭輔, 鶴田 正太郎, 中尾 一彦, 加藤 有史, 中田 恵輔, 江口 勝美, ...
    2003 年 44 巻 1 号 p. 27-31
    発行日: 2003/01/25
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    症例は44歳, 女性. 平成10年4月上旬から全身倦怠感を自覚し, 発熱と皮膚黄染がみられたため近医受診. AST2088IU/l, ALT2676IU/l, T. Bil 13.7mg/dlと肝機能異常を指摘され近医に入院. HBsAg(+), IgM anti-HBc(+) により急性B型肝炎と診断された. 入院後から皮疹が出現し肝機能異常が遷延したため5月1日当科に転院した. 入院後, 39℃台の発熱と皮疹の拡大, 肝機能の遷延化がみられたため5月8日よりプレドニゾロンを投与した. 投与後発熱, 皮疹は速やかに改善し, 肝機能検査成績も正常化した. 5月18日に施行した肝生検組織像では, 中心静脈周囲に多数の多核巨細胞化した肝細胞を認めた. 本症例はB型急性肝炎に合併した巨細胞性肝炎であるが, 経過中の発熱, 皮疹, 肝機能異常の遷延化についてB型急性肝炎を契機とした自己免疫的な機序が関与している事が示唆された.
  • 細沼 賢一, 湯浅 圭一朗, 山田 昇司, 高木 均, 森 昌朋
    2003 年 44 巻 1 号 p. 32-36
    発行日: 2003/01/25
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    症例は42歳, 女性. 3種類の異なる漢方薬, 柴胡桂枝乾姜湯, 喜谷実母散, 女神散をそれぞれ異なる時期に内服し, その都度肝障害がみられた. これら3剤の構成成分は類似しており, 3剤共通は3種類であったが, 特に喜谷実母散と女神散では9種類が合致していた. この3剤の内服によりその都度肝障害を起こしたことは, チャレンジテストによる肝障害発現に相当すると考えられ, これらの漢方薬による薬物性肝障害が強く疑われた. 漢方薬の投与時にも肝障害の発現には充分注意し, 肝障害出現時には, 合剤としてだけでなくその構成成分も考慮して対処する必要があると思われた.
  • 猿田 雅之, 村上 重人, 古島 寛之, 深田 雅之, 三條 明良, 丸野 順子, 高木 一郎, 戸田 剛太郎, 河上 牧夫
    2003 年 44 巻 1 号 p. 37-44
    発行日: 2003/01/25
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    症例は肝硬変, 肝細胞癌術後経過観察されていた57歳男性. 術後9年目のCTにて肝内腫瘤性病変を認め, 肝細胞癌再発の疑いで入院となった. 入院後腹部血管造影を施行したが, 腫瘍濃染像は認められず, 超音波ガイド下腫瘍生検にて中分化型腺癌を検出し, 画像及び大腸内視鏡検査所見と併せ, 肝臓を中心として, 右腎臓, 上行結腸にかけて広範に進展する肝内胆管癌と診断した. 化学療法 (low dose FP療法) を施行したが, 効果は認められず, 徐々に肝不全が進行し死亡した. 剖検では, 肝部分切除後の周辺を中心として腫瘍が存在し, 鏡検の結果, 肝内胆管癌を認めたが, 肝細胞癌の残存は認められなかった. 非治癒切除に終わった stage IV A肝細胞癌術後9年目に, 肝切除部近傍に肝内胆管癌を併発した稀な1例であり, 肝細胞癌と肝内胆管癌との関連について示唆に富む症例と考えられた.
  • 永瀬 寿彦, 今井 康陽, 野田 修造, 藪内 以和夫, 福田 和人, 松本 仁, 福島 健太郎, 黒島 俊夫, 黒川 正典, 椿尾 忠博
    2003 年 44 巻 1 号 p. 45-46
    発行日: 2003/01/25
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
  • 全国調査に基づく肝炎ウイルス関与の推移
    堀江 義則, 石井 裕正
    2003 年 44 巻 1 号 p. 47-48
    発行日: 2003/01/25
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
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