肝臓
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35 巻 , 11 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • 小田川 豊海, 茶山 一彰, 荒瀬 康司, 坪田 昭人, 池田 健次, 斎藤 聡, 鯉田 勲, 岩崎 里美, 橋本 みちえ, 神田 益美, ...
    1994 年 35 巻 11 号 p. 777-782
    発行日: 1994/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    reverse transcription (RT) -competitive nested PCRによるC型肝炎ウイルスRNAの測定法について,各種standardを用いて検討した.各種DNA standard間の比較では,38bp, 110bpのinsersionを導入したstandardでは,34bpのdeletionを導入したstandardに比べ100.5copy/ml, 103.5copy/ml多い値を示した.制限酵素切断点を導入したstandardでは,34bpのdeletionを導入したものより100.5copy/ml,多い値を示した.DNA stantardとRNA standardを比較すると,DNA standardはRNA standardより102copy/ml少ない値を示した.しかし,DNA standardを使用した場合,試薬,所要時間はRNA standardに比べ約1/5であった.34bpのdeletionを導入したDNA standardを用いて再現性の検討を行ったところ,日差再現性,術者間再現性は良好であり,添加回収試験の成績も良好であった.以上より,34bpのdeletionを導入したDNA standardを用いた測定法は簡易さ,再現性とも優れていた.
  • 小嶌 秀之, 北神 敬司, 植村 正人, 松村 吉庸, 吉田 太之, 吉治 仁志, 坂口 嘉一, 岩澤 秀, 西村 公男, 東野 正, 高谷 ...
    1994 年 35 巻 11 号 p. 783-790
    発行日: 1994/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    シェーグレン症候群(Sjs)の肝障害におけるC型肝炎ウイルス(HCV)感染の関与について検討した.HCV-RNAは肝障害を伴うSjs18例中9例に陽性で,HCV陽性例は陰性例に比べGPTの最高値,ICG, γ-Glob.が高値,HPTが低値であった.腹腔鏡像ではSjsに特有の所見はなかったが,HCV陽性例は陰性例より凹凸不整が高度で,その肝表面像はHCVによる変化を反映したものと思われた.HCV陰性例ではPBCなどの自己免疫性肝障害もみられたものの,一般に軽微な組織変化の症例が多く,肝病変の進展は2例のみに認められ,HCC発現はなかった.これに対し,HCV陽性例は全例CAHないしLCで,9例中6例に肝病変の進展が認められ,2例でHCCが発現した.さらにHCV陽性例の大部分が乾燥症状より肝障害が先行したが,これはHCVがSjsの誘因となる可能性を示唆する成績と思われた.
  • 中島 裕
    1994 年 35 巻 11 号 p. 791-797
    発行日: 1994/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    剖検肝硬変51例と肝硬変合併肝細胞癌切除60例の非癌肝組織を用いて,肝硬変の結節性病変を拾いあげ,肝癌の多中心性発主について病理形態学的に検討した.その結果,剖検例,手術例ではそれぞれ41, 46結節を認めた.それらは大再生結節が23, 20結節,腺腫様過形成が6, 14結節,異型腺腫様過形成が0, 1結節,癌を内包する腺腫様過形成が4, 1結節,小肝癌がともに8結節,肝内転移が0, 2結節であった.形態学的に剖検例では肝癌の見られた8例中4例(50%),切除例では60例中9例(15%)が多中心性発生と考えられた.腺腫様過形成を前癌病変と仮定すれば,肝癌の多中心性発生の頻度は剖検例6例(75%),切除例13例(22%)となる.これらのことから肝硬変患者の経過観察中に発見される小肝癌の多くは,多中心性発生の可能性が示唆される.
  • 込山 賢次, 武隈 吉房, 猫橋 俊文, 阿部 俊夫, 里井 重仁, 金崎 章, 宇井 忠公, 森本 晋, 田中 照二
    1994 年 35 巻 11 号 p. 798-804
    発行日: 1994/11/25
    公開日: 2010/01/19
    ジャーナル フリー
    54症例76結節(腫瘍径10~81mm)の肝癌に,透視下造影剤混合エタノール注入療法を213回施行して,造影剤混合エタノール(CME)を注入中腫瘍US像が腫瘍内部のエタノールの動態を正確に反映しているかを腫瘍造影像と対比検討した.腫瘍造影像は腫瘍内部のCMEの量的変動や注入範囲をよく反映した.腫瘍US像は注入開始より1回注入量の1/4量までの間に,均一像(118回)と不均一像(95回)の2型に変化した.しかし213回中144回は1/4量から注入終了まで,残り69回は1/2もしくは3/4量から注入終了まで腫瘍US像の変化は停止しだ.注入終了時の腫瘍US像も均一像と不均一像の2型となったが,径の大きな腫瘍ほど不均一像となる傾向にあるため(p<0.001),未注入領域を残すこと無く腫瘍全体にCMEが注入されたか否かを,注入終了時の腫瘍US像の型で区別することは出来なかった.以上の成績から,腫瘍US像の観察だけで腫瘍内部のエタノールの動態を正確に把握することは困難であった.
  • 村山 道典
    1994 年 35 巻 11 号 p. 805-813
    発行日: 1994/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    大量肝切除後早期に投与する糖質の濃度の違いによって,残肝の過酸化脂質や肝再生がどのように変化するのかを実験的に検討した.Wistar系雄性ラットに輸液ルートを作製した後90%肝切除術を施行し,生食を持続投与した生食群,5%グルコース液を持続投与した5%G群,20%グルコース液を持続投与した20%G群を作製した.24時間後の残肝の過酸化脂質を測定し,48時間後の残肝のmitotic indexを計測した.生食群・5%G群とも20%G群と比較して,肝切除後24時間での残肝中の過酸化脂質は高く,48時間でのmitotic indexは低かった.全群とも血清中や他臓器の過酸化脂質の上昇が認められないことや,生食群,5%G群は20%G群に比べで,残肝のトリグリセライドの沈着が強いことから,残肝内の脂質代謝過程で酸化ストレスが発生し肝再生を遅延させている可能性が示唆された.
  • 中村 公英
    1994 年 35 巻 11 号 p. 814-820
    発行日: 1994/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    3位の硫酸基を特異的に脱硫するbile acid sulfate sulfatase (BSS)とカラムクロマトグラフィーを利用してGLC法で尿中硫酸抱合型UDCAの硫酸抱合位置の検討とその定量を行った.Sephadex LH-20カラムによりUDCA monosulfateとdisulfateの分離が可能であった.BSS処理後3位に硫酸基を有するUDCA monosulfateは3β, 7β-dihydroxy-5β-cholanoic acidとして同定された.UDCA 600mg/日を内服中の慢性肝疾患患者(原発性胆汁性肝硬変症2名,慢性活動性肝炎2名,代償期肝硬変症3名)の尿中硫酸抱合型UDCA濃度は,3.88±1.7μg/ml (mean±SE)であった.また硫酸基抱合位置はいずれの症例も3位が優位であり,3位が平均97.3%,それ以外が2.7%であった.また,3, 7位に硫酸基を有する二重抱合型は同定されなかった.
  • 杉本 元信, 吉田 貞子, 高良 哲朗, 永井 一毅, 佐伯 日出貴, 岡島 存男, 定本 貴明, 野中 博子, 成田 洋一, 宮地 清光
    1994 年 35 巻 11 号 p. 822-827
    発行日: 1994/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    症例は58歳の男性,常習飲酒家.約6年前から肝機能障害を指摘されており,約3年前から皮膚掻痒感を自覚.節酒しても軽快しないため,当科紹介入院となった.黄疸なく,右眼瞼に黄色腫を認め,肝を1横指触知.血清胆道系酵素とIgMの上昇を認め,抗ミトコンドリア抗体は陰性であったが,抗核膜抗体は160倍と陽性であった.腹腔鏡では肝表面ほぼ平滑で,散在性に暗赤色斑状紋理を認め,肝生検にて門脈域に形質細胞を含む強い炎症細胞浸潤と,小葉間胆管の一部に非化膿性破壊性胆管炎の像を認め,原発性胆汁性肝硬変と診断した.ウルソデオキシコール酸の経口投与により胆道系酵素とIgMの低下を認めた.最近抗核膜抗体が本症に特異的といわれており,特に本例のように抗ミトコンドリア抗体陰性例では診断的価値が高いと思われ報告した.
  • 正木 勉, 徳田 雅明, 渡辺 精四郎, 白井 睦訓, 有馬 啓治, 山田 宣永, 松本 耕三, 畠瀬 修, 西岡 幹夫
    1994 年 35 巻 11 号 p. 828-829
    発行日: 1994/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 正木 勉, 徳田 雅明, 渡辺 精四郎, 畠瀬 修, 西岡 幹夫
    1994 年 35 巻 11 号 p. 830-831
    発行日: 1994/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 正木 勉, 徳田 雅明, 大西 誠, 松井 秀樹, 板野 俊文, 渡辺 精四郎, 前場 隆志, 山田 宣永, 畠瀬 修, 西岡 幹夫
    1994 年 35 巻 11 号 p. 832-833
    発行日: 1994/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 小野塚 靖, 柴田 実, 上野 幸久, 樋渡 恒憲, 宮地 清光, 寺内 一三
    1994 年 35 巻 11 号 p. 834
    発行日: 1994/11/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
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