巻号一覧
36 巻, 5 号
選択された号の論文の14件中1～14を表示しています
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恩地 森一1995 年36 巻5 号 p. 259-262
発行日: 1995/05/25
公開日: 2009/07/09
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若宮 稔1995 年36 巻5 号 p. 263-272
発行日: 1995/05/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル フリーC型慢性肝疾患83例に3通りのスケジュールでIFN治療を行った結果,32例(39%)がresponderであった.HCV genotype別ではI/1a型1例中1例(100%),II/1b型47例中10例(21%),III/2a型19例中14例(74%),IV/2b型12例中6例(50%),mixed genotype 4例中1例(25%)がresponderであり,III/2a型,IV/2b型はII/1b型に比し,responder率が有意に高率であった.Mixed genotypeを示す4例につきgenotype別のIFNの抗ウイルス効果を経時的に検討すると,II/1b型に比しIII/2a型,IV/2b型をより強く抑制する成績は得られず,minorなgenotypeのHCV株がより強く抑制された.現行のIFN治療では,genotypeによらず均等にHCV株を抑制し,結果的にminorを占めるgenotypeのHCV株に対する抗ウイルス効果がより強く発揮されるものと考えられた.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (614K) -
生物学的悪性度およびアポトーシスとの関連齋木 功1995 年36 巻5 号 p. 273-282
発行日: 1995/05/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル フリー肝細胞癌(HCC)切除48例のホルマリン固定標本を対象として,マイクロウェーブ照射による抗原賦活後のp53免疫染色の有用性について検討した.結果は,本法により良好な染色性が得られ,12例(25%)が染色陽性例,内8例は強陽性例であった.染色陽性例は全例腫瘍径が2cm以上の進行例であり,染色陽性例率は多結節癒合型と組織学的分化度の中分化・低分化型で有意に高値であった(p<0.05).さらに,染色強陽性例率はHCV抗体,門脈腫瘍栓陽性群やPCNA標識率40%以上群で有意に高値であった(p<0.05).また,p53染色陽性細胞が少数,散在性の26例中22例(84.6%)において,アポトーシス関連抗LeY抗体染色陽性細胞とこのp53染色陽性細胞とは,同一あるいは近傍の関係であった.以上から,p53の染色性は本法により向上し,このp53の免疫染色上の発現はHCCの生物学的悪性度指標になりうると思われた.また,p53がアポトーシスに関与している可能性が免疫組織化学的に示唆された.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (3022K) -
堀田 秀一郎, 中村 公英, 牧野 勲, 山村 晃太郎1995 年36 巻5 号 p. 283-288
発行日: 1995/05/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル フリーウルソデオキシコール酸(UDCA)投与中の胆石症(GS):6名,慢性肝炎(CH):22名,代償期肝硬変症(LC):21名の血中イソウルソデオキシコール酸(isoUDCA)を測定しその臨床的意義を検討した.血中総胆汁酸濃度(mean mol/l)は,GS群23.93, CH群37.24,LC群78.73であり,胆汁酸分画(%)は各群ともUDCAが主要胆汁酸であったが,isoUDCAはおのおの19.17%, 6.68%, 1.58%を占めていた.また各群の血中isoUDCA/(isoUDCA+UDCA)率(mean%)は,28.30, 9.74,および2.55で,肝病変の進行とともに低下するのを認めた.さらに,血中isoUDCA/(isoUDCA+UDCA)率は直接ビリルビン,アルブミン,ヘパプラスチンテスト,ICG 15分停滞率との間に有意な相関関係が存在するのを認めた.これらの成績から,isoUDCAの生成は肝機能と密接に関連し,肝障害の進行に伴い低下することを示唆している.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (317K) -
小原 啓彦, 桑波田 雅士, 加藤 章信, 岡 達三1995 年36 巻5 号 p. 289-295
発行日: 1995/05/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル フリー四塩化炭素(CCl4)投与による急性肝障害ラット肝臓におけるアルブミン遺伝子発現の調節機構を検討した.CCl4を腹腔内投与後,経時的に肝臓中のアルブミンmRNA量をNorthern blot法で測定すると,投与後6, 12, 24時間で,それぞれ対照の30, 18, 40%に低下していた.投与後12時間の時点で,単離肝細胞核におけるアルブミン遺伝子の転写速度は対照の50%であったことから,CCl4投与肝ではアルブミンmRNAの安定性も低下していることが示唆された.さらにアルブミン遺伝子の転写調節因子の活性をゲルシフトアッセイで検討したところ,CCl4投与後12時間で,肝臓組織特異因子であるHNF1とC/EBPのDNAへの結合性が約50%に低下していることが見いだされた.また単離肝細胞核抽出物中のC/EBP濃度は,CCl4投与によって変化しないことが免疫学的に示された.以上の成績より,CCl4投与ラット肝臓におけるアルブミン遺伝子発現の低下はアルブミンmRNAの安定性の低下ならびに肝特異的転写調節因子の不活性化が関連していることが推定された.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (2635K) -
尾関 豊1995 年36 巻5 号 p. 296-301
発行日: 1995/05/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル フリー結石を形成した繊毛性前腸性肝嚢胞症例を報告する.症例は51歳,男性.上腹部痛と発熱があり胆嚢癌の疑いで入院した.腹部超音波検査で肝左葉内側区域S4の肝表面に2.8cm大の高エコー域とその内部に体位変換で移動するstrong echoを認めた.CTではS4に単純CTで高吸収域を呈し,造影CTで造影剤増強効果のない低吸収域を認めた.また,病変内に石灰化像を認めた.以上の所見から,結石を形成した繊毛性前腸性肝嚢胞と診断した.進行胆嚢癌の合併に対して肝嚢胞を含む切除術を施行した.手術時にS4の肝表面に軽度突出したくるみ大の波動を有する嚢胞性病変を認めた.切除標本の割面では単房性嚢胞で,内部に乳白色ゼラチン様物質と石灰化像に一致した白色顆粒状物質を認め,成分分析の結果は炭酸カルシウムであった.組織学的に嚢胞の内面は繊毛を有する多列円柱上皮でおおわれ,上皮下には発達した平滑筋繊維と結合織があり,繊毛性前腸性肝嚢胞と診断した.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (2359K) -
河瀬 晴彦, 棚橋 忍, 白子 順子, 上久保 啓太, 亀谷 正明, 小林 圭子, 佐伯 武頼1995 年36 巻5 号 p. 302-307
発行日: 1995/05/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル フリーCarbamylphosphate synthetase (CPS)活性の低下を伴い多彩な併発症を示した成人型シトルリン血症を経験したので報告する.症例は31歳女性で,全身倦怠感を主訴に当院受診.ネフローゼ症候群,高脂血症の診断で入院した.入院中に異常行動,意識障害を認め,検索の結果著明な高アンモニア血症,高シトルリン血症,さらに原発性甲状腺機能低下症が認められた.肝生検組織を用い尿素サイクル酵素活性を測定したところ,argininosuccinate synthetase (ASS)活性は正常対照の9.2%に,CPS活性は同じく25%に低下していた.一方ornithine transcarbamylase (OTC)活性及び,argininosuccinate lyase (ASL)活性は正常範囲内であった.組織学的に脂肪肝の像を認めたが,尿素サイクルの酵素活性を低下させるまでの肝硬変の所見はなく,同時に測定したFructose-1,6-diphosphate (FDP), Fructose-1-phosphate (F1P) aldolase活性及びその比は正常であった.以上のことから本症例はCPS活性低下を伴ったシトルリン血症と考えられた.本症例で認められた多彩な病態と,この複合型尿素サイクル酵素活性低下との関連については現時点では不明であり,今後の検討を要した.抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (955K) -
水田 敏彦, 瀬戸口 洋一, 和田 郁子, 原 俊哉, 山本 匡介, 堺 隆弘1995 年36 巻5 号 p. 308-309
発行日: 1995/05/25
公開日: 2009/07/09
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斎藤 明子, 桂川 秀雄, 杉本 千賀子, 川瀬 千津子, 竹並 和之, 高崎 健, 林 直諒1995 年36 巻5 号 p. 310-311
発行日: 1995/05/25
公開日: 2009/07/09
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竹内 修, 態谷 直樹, 森田 稔, 土本 寛二, 岩淵 直人, 鈴木 達夫, 石井 裕正1995 年36 巻5 号 p. 312-313
発行日: 1995/05/25
公開日: 2009/07/09
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安藤 文英, 下橋 直也, 佐々木 望, 澄井 俊彦, 古寺 重喜, 田中 英介, 山本 政弘, 酒井 好古1995 年36 巻5 号 p. 314-315
発行日: 1995/05/25
公開日: 2009/07/09
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長谷部 千登美, 関谷 千尋, 鳥本 悦宏, 藤本 佳範, 水野 正巳, 西森 博幸, 幸田 弘信, 矢崎 康幸, 薄井 貢, 山口 真理1995 年36 巻5 号 p. 316
発行日: 1995/05/25
公開日: 2009/07/09
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ワークショップ肝疾患の実験動物モデルーヒトとの相異似性について水戸 廸郎, 森 道夫, 藤原 研司1995 年36 巻5 号 p. 317-342
発行日: 1995/05/25
公開日: 2009/07/09
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恩地 森一, 神代 正道, 福井 博1995 年36 巻5 号 p. 343-345
発行日: 1995/05/25
公開日: 2009/07/09
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