肝臓
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26 巻, 2 号
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  • 真鍋 康二, 山田 剛太郎, 兵頭 一之介, 西原 隆, 奥新 浩晃, 藤木 茂篤, 水野 元夫, 木野山 真吾, 坂本 裕治, 長島 秀夫
    1985 年26 巻2 号 p. 139-146
    発行日: 1985/02/25
    公開日: 2010/01/19
    ジャーナル フリー
    B型慢性肝疾患におけるIgM型HBc抗体の出現頻度とその臨床的意義について,radioimmunoassay (RIA) (Dainabot)及びenzyme immunoassay (EIA) (Abbott)を用いて検討した.対象はB型急性肝炎16例,組織学的に診断したB型慢性肝炎23例,B型肝硬変2例である.IgM型HBc抗体はB型急性肝炎の早期には全例高値で,B型慢性肝疾患では,急性増悪直後の14症例中7例,及びSGPT持続高値を示した5症例中2例で低値ながら一過性に検出された.B型慢性肝疾患のIgM型HBc抗体出現例と非出現例との間で,臨床経過ならびにHBV関連抗原・抗体系にもとづく免疫応答の観察からは明らかな差異を認めることはできなかった.IgM型HBc抗体出現例では肝組織中HBc抗原陽性例が多く,また通常電顕でもuncoatedなcore粒子が類洞やDisse腔に出現する例が認められた.以上よりB型慢性肝疾患では強い肝細胞障害による多数のcore粒子やHBc抗原の血中への放出と一過性のIgM型HBc抗体出現との間の深い関連が推測された.
  • 堀内 隆三
    1985 年26 巻2 号 p. 147-156
    発行日: 1985/02/25
    公開日: 2009/05/26
    ジャーナル フリー
    急性肝炎78例(A型16,B型20,非A非B型42),持続性肝炎61例(B型40,非A非B型21),慢性活動性肝炎113例(B型56,非A非B型57),計252例のウイルス肝炎肝生検標本の組織像を比較検討し,非A非B型肝炎に特徴的と思われるいくつかの所見を得た.1.急性肝炎:肝細胞の再生が弱く再生部と壊死部との境界が不明瞭なことが多かった.2.持続性肝炎:肝細胞敷石状配列が疎であることが多かった.3.慢性活動性肝炎:門脈域のクモ膜状線維化及び傍肝細胞性線維化が目立った.肝細胞の結節化傾向が弱く壊死部と再生部との境界が不明瞭であることが多かった.さらに壊死炎症反応の極めて強い活動型や,逆に典型的な鎮静性の症例も少なく,常に軽~中等度の壊死炎症反応を認めた.以上,非A非B型肝炎の組織像は,肝細胞の再生力の弱さに最も特徴づけられた.
  • 橋本 悦子, 小幡 裕, 中西 敏己, 金子 篤子, 栗原 毅, 富松 昌彦, 山内 克己, 久満 董樹, 十字 猛夫, 荒川 泰行, 志方 ...
    1985 年26 巻2 号 p. 157-164
    発行日: 1985/02/25
    公開日: 2009/05/26
    ジャーナル フリー
    HBワクチン接種者167例のanti-HBs responseを,RIA法でのanti-HBs獲得時期より,初回接種後の陽性化例を,early responder(41例),2回接種後,陰性例をlate or no responder(36例),そのうち3回接種後なお陰性例をno responder(23例)とした.一方,3回接種後のPHAの力価より29以上をhigh responder(32例),22以下をlow or no responder (41例)として,名群とHLA抗原との相関を対照と比較し検討した.early responderでは,BW39 22%(対照7.3%, xx2=11.97, PC<0.02), Cw7 43.9%(対照19.9%, xx2=13.90, Pc<0.007), late or no responderでは,Bw52 44.4%(対照23.1%, xx2=8.82, PC<0.1), DRw9 47.2%(対照27.4%, xx2=6.73), no responderではBw52 43.5% (xx2=5.22), DRw9 56.5% (xx2=9.41, Pc<0.03)が高頻度で,high responderでは,B7 34.4%(対照11.2%, xx2=16.05, Pc<0.002), Cw7 46.8% (xx2=13.90, Pc<0.007), MT1 93.7%(対照67.0%, xx2=10.19, Pc<0.03)で,low or no responderではBw52 41.5% (xx2=6.85)が高頻度で注目され,anti-HBs responseにおいての免疫遺伝学的因子の関与が推定された.
  • 樋上 義伸
    1985 年26 巻2 号 p. 165-171
    発行日: 1985/02/25
    公開日: 2010/01/19
    ジャーナル フリー
    肝癌に対するインターフェロン(IFN)の臨床応用の基礎的検討の目的で,ヒト肝癌細胞株PLC/PRF/5に対するヒト線維芽細胞インターフェロン(HuIFN-β)の効果を検討した.In vitroでは,この肝癌細胞の増殖は30~1,000IU/mlのIFNにより抑制されたが,100IU/ml以下のIFNの増殖抑制効果は一時的であった.また,同一濃度での細胞増殖抑制効果は,cloningにより得られた細胞株毎に大きな差がみられた.ヌードマウス移植肝癌においても,IFNの投与(2×104IU/日,6週間)により,1週間で腫瘍は縮小したが,3週以後は腫瘍の増大は阻止されなかった.以上より,この肝癌細胞において,IFNに対する感受性の異なる複数のsublineが存在することが明らかとなり,IFN抵抗性株の存在が示唆された.したがって,肝癌の治療にIFNを単独で用いる場合には,局所濃度を高く維持する必要があり,投与1カ月を経過しても効果が明らかでない場合には,治療の変更を考慮すべきであると考えられた.
  • 及川 巌, 江端 英隆, 水戸 廸郎
    1985 年26 巻2 号 p. 172-181
    発行日: 1985/02/25
    公開日: 2009/05/26
    ジャーナル フリー
    本研究は,急性肝不全において,溶連菌菌体(OK-432)の網内系賦活による肝不全の予防効果と肝不全進展にエンドトキシン(Et)が重要な役割を果していることを,ガラクトザミン(Gal N) 1.2g/kg及びGal N 0.5g/kg+Et 0.5mg/kg急性肝不全ラットにより明らかにした.すなわち,1) Gal N 1.2g/kg投与ラットはGal N投与72時間以内に,Gal N+EtラットはEt投与6時間以内に全て死亡したが,OK-432 10KEをGal N投与24時間前に投与した群は全て長期生存した.2) OK-432の投与は,Gal N 1.2g/kg投与によるS-GOT, S-GPT,ビリルビンの早期の上昇は抑制しえなかったが,Gal N投与24時間以降の抑制は顕著であった.3)組織学的にも,OK-432の効果はGal N単独及びGal N+Etの両群で,出血,壊死病変の発生を抑制した.以上の結果より,OK-432の効果は網内系を賦活化することにより,肝細胞壊死の進展を抑制するものと考えられた.
  • 笠原 彰紀, 林 紀夫, 黒沢 和平, 吉原 治正, 久保田 真司, 佐々木 裕, 井上 敦雄, 房本 英之, 佐藤 信紘, 鎌田 武信
    1985 年26 巻2 号 p. 182-188
    発行日: 1985/02/25
    公開日: 2010/01/19
    ジャーナル フリー
    アルコール性肝障害38例の肝局所血行動態・酸素需給動態を臓器反射スペクトル解析法を用いて検討した.
    肝局所血液量は,初期病変と考えられる脂肪肝の段階より非特異性変化に比し低下し,肝臓の線維化の進展により,また脂肪浸潤を伴なうことにより低下した.肝局所Hb酸素飽和度は,肝硬変症で有意に低下し,肝血流の低下に対するO2 extractionの増大が示唆されたが,他病型では肝局所Hb酸素飽和度の低下は認められなかった.肝局所in vivo酸素消費は,アルコール性肝障害の進展に伴なう肝血流の低下に伴なって低下した.
    肝局所in vivo酸素消費と肝機能検査の関係では,プロトロンビン時間,血清アルブミン値と正の相関関係が,ICG 15分停滞率と負の相関関係が認められた.
    以上,アルコール性肝障害の進展に肝臓への酸素供給障害と肝臓での酸素利用障害が密接に関与すると考えられた.
  • 吉益 均
    1985 年26 巻2 号 p. 189-200
    発行日: 1985/02/25
    公開日: 2010/01/19
    ジャーナル フリー
    薬剤性肝障害患者211例を対象として診断法,起因薬剤の種類,臨床像,組織像,および治療法などについて検討し,以下の結果を得た.1) 再投与試験と免疫学的診断法の陽性一致率は68.2%であった.2) Leucocyte migration inhibition test (LMT)の陽性期間は最短8日,最長210日,平均87.4±67.8日であった.3) 起因薬剤としては,循環器作用薬,中枢神経作用薬,抗生剤の順に多く,それを単独ないし単系薬剤からみるとajmaline, halothane, cefem系抗生剤が多かった.4) 予後を決定する因子としては黄疸の程度,肝病変の組織型,起因薬剤の種類が最も重要と考えられた.5) 特殊な経過をとったものとして,6カ月以上肝機能異常が持続した遷延化例は9例であり,うち5例がsulfa剤によるものであった.死亡例は8例で,うち3例はhalothaneによるものであった.6) 薬剤起因性肝内胆汁うっ滞に対するステロイド療法の有効性は確認できなかった.
  • ラット動脈血ガス分析を中心として
    波多野 等, 野村 文夫, 塚本 俊彦, 三島 昭彦, 中山 隆雅, 斉藤 正之, 飯田 真司, 高円 博文, 長谷川 浩平, 飯島 一彦, ...
    1985 年26 巻2 号 p. 201-207
    発行日: 1985/02/25
    公開日: 2009/05/26
    ジャーナル フリー
    ラット,ハローセン肝障害モデルにおけるハローセン代謝,及び低酸素の役割を明らかにすることを目的とした.ハローセン麻酔は,フェノバルビタール(PB)処置群では,吸入酸素濃度(FIO2) 14%の軽度の低酸素下で2時間行った.ハローセン麻酔そのものによりPaO2の有意の低下が認められたので,そのPaO2の低下を考慮した高度の低酸素のみの群(FIO2=10%)を対照群とした.PB処置を行ったハローセン麻酔群では中心静脈周囲の肝細胞壊死と血清GPTの上昇が認められたのに対し,低酸素のみの群ではいずれも認められなかった.PB前投与は,ハローセンのPaO2低下作用には影響を及ぼさなかったが,還元経路を量的に反映する血清弗素イオン濃度を有意に上昇させた.以上の結果から,ラットハローセン肝障害モデルでは,肝細胞壊死の発生には低酸素そのものよりハローセンの還元代謝産物の役割が重要であることが示唆された.
  • 森安 史典, 西田 修, 伴 信之, 中村 武史, 酒井 正彦, 内野 治人, 三宅 健夫
    1985 年26 巻2 号 p. 208-214
    発行日: 1985/02/25
    公開日: 2010/01/19
    ジャーナル フリー
    Bモード断層法とパルスドップラー血流計の超音波複合装置を用いて,各種肝疾患患者の門脈血流を測定した.
    対象は,健康成人88例を含む諸種の肝疾患計298例である.急性肝炎,慢性肝炎非活動性では,門脈断面積,門脈血流速度,門脈血流量共,正常者との間に有意な差を認めなかった.しかし,他の慢性肝疾患群では,正常者に比べ,門脈断面積は有意に増加し,門脈血流速度は有意に低下していた.一方門脈血流量に関しては,急性肝炎,慢性肝炎非活動性,慢性肝炎活動性,肝硬変症においては,正常者との間に差を認めなかったが,特発性門脈圧亢進症,原発性肝癌では増加傾向を認めた.これらの結果は,同時に測定した脾静脈血流量の測定結果から,脾を中心とした門脈へのhigh inflowで説明されるもので,門脈圧亢進症における腹部臓器のhyperdynamic stateを示唆するものであった.
  • 井戸 健一, 寺田 友彦, 川本 智章, 堀口 正彦, 木村 健, 安田 是和, 柏井 昭良
    1985 年26 巻2 号 p. 215-221
    発行日: 1985/02/25
    公開日: 2009/05/26
    ジャーナル フリー
    レーザードップラー法(LDV)による雑種成犬10頭の肝血流測定を水素ガスクリアランス法,あるいは電磁流量計による測定と同時に施行することによって,LDVの精度を検討した.LDVによる肝血流量(電圧)は水素ガスクリアランス法による肝組織血流量と有意な正の相関(r=0.840, p<0.01)を認め,且つ電磁流量計による血流量とも有意な相関(r=0.923, p<0.01)を認めた事実から,LDVは肝血流計として充分に使用可能であると判断された.さらにLDVは血流計として必須条件である簡便な操作性,高い精度,および良好な再現性という諸条件を満たしているばかりでなく,時々刻々変化する肝血流の変化に対して敏感に応答しながら連続的に記録できるという大きな利点を有していた.ただし,血流の絶対値計測ができないという短所を有していた.
  • 大西 久仁彦, 斉藤 正之, 佐藤 慎一, 寺林 秀隆, 中山 隆雅, 隆 元英, 後藤 信昭, 飯田 真司, 野村 文夫, 高円 博文, ...
    1985 年26 巻2 号 p. 222-228
    発行日: 1985/02/25
    公開日: 2010/01/19
    ジャーナル フリー
    セクタ電子スキャンパルスドップラー複合装置を用いて,21例の巨大脾腎短絡路を有する患者の脾静脈の血流方向を調べた.肝性脳症を反復し,上腸間膜動脈造影の静脈相で上腸間膜静脈血の一部が脾腎短絡路に流入することを確認した反復性肝性脳症例全例(n=11)で,脾静脈血が脾腎短絡路へ流入する遠肝性血行を明らかにし得た.また上腸間膜動脈造影で遠肝性血行を示した5例と経皮経肝的上腸間膜静脈造影にて求肝性血行を示した5例の非脳症例全例(n=10)では脾静脈血が門脈へ流入する求肝性血行を明らかにした.以上より脾腎短絡路を有する患者でセクタ電子スキャンパルスドップラー複合装置を用いて,脾静脈の血流方向を測定することは,これら反復性肝性脳症群,非脳症群に分ける上で上腸間膜動脈造影に較べ非侵襲的でより正確であり,また脾静脈血流の逆流を示すものが近い将来脳症を発現するか否かを予測するのに有用と思われる.
  • 塩見 進, 箕輪 孝美, 黒木 哲夫, 山本 祐夫, 越智 宏暢, 小野山 靖人, 門奈 丈之
    1985 年26 巻2 号 p. 229-235
    発行日: 1985/02/25
    公開日: 2009/05/26
    ジャーナル フリー
    99mTc-phytateを静注することにより,非観血的に肝血流量における門脈血流の占める比率(門脈成分比)を求める方法を考案し,慢性肝疾患における門脈循環動態について検討した.
    本検査法により得られた門脈成分比は健常者17名の平均70.8%に対し,肝硬変症103名の平均は38.5%であり肝硬変症において有意の低下を認めた.また,上部消化管静脈瘤合併群,腹水合併群,肝性脳症出現群の門脈成分比は非合併群に比べ有意の低値を示した.さらに,門脈成分比と血清コリンエステラーゼ値,血清アルブミン量の間には高い正の相関関係を認め,特に門脈成分比とICG R15値の間には最も高い負の相関関係(p<0.001)を認めた.以上より,本検査法は簡便かつ臨床的に十分応用可能な門脈循環動態測定法であると思われた.
  • 中村 賢二郎, 藤堂 省, 許斐 康煕
    1985 年26 巻2 号 p. 236-240
    発行日: 1985/02/25
    公開日: 2009/05/26
    ジャーナル フリー
    本邦では比較的まれな疾患であるアメーバ性肝膿瘍に対し,血清免疫学的検査にて診断し,Metronidazole投与で全治した1症例を経験した.症例は53歳の男性.発熱,右季肋部痛を主訴に入院した.10カ月前に海外渡航の経験あるも,消化器症状はみられず,入院時貧血や顕性黄疸はなく,右季肋部の圧痛以外異常な理学所見なし.白血球増多,中等度肝機能障害,CRP強陽性などがあり,ECHO, CT,肝シンチおよび血管造影にて肝右葉に腫瘤を認めたが肝癌,肝膿瘍,肝寄生虫症の鑑別は困難であった.われわれは血清免疫学的検査を施行し,赤痢アメーバ抗体陽性で,さらに糞便中よりアメーバ嚢子が検出されて,アメーバ性肝膿瘍と診断した.Metronidazole内服療法により膿瘍の縮小化と症状の改善を得て退院した.80日後のCTで肝膿瘍は消失していることが確認された.
  • 鋤柄 稔, 幕内 雅敏, 森 孝郎, 小林 純, 山崎 晋, 長谷川 博, 森山 紀之, 高安 賢一, 広橋 説雄
    1985 年26 巻2 号 p. 241-248
    発行日: 1985/02/25
    公開日: 2009/05/26
    ジャーナル フリー
    肝癌に対して肝切除前に肝動脈塞栓術transcatheter arterial embolization (TAE)を施行し,胆管壊死が手術によって確認された2例を報告した.肝切除前TAEは29例に施行されているので,胆管壊死の発生率は7%であった.ただし,これら2例はいずれもgelfoampowderが用いられており,gelfoam powder使用例に限定すると4例中2例,50%の発生率であった.Gelfoam powderは胆管壊死を高率に起こす危険があり,肝の一部分に限局したTAEでなければ,gelfoam powderの使用は禁忌と思われる.なお,塞栓物質につき若干の考察を加えた.
  • 大野 靖彦, 三村 久, 松田 忠和, 高倉 範尚, 浜崎 啓介, 金 仁洙, 折田 薫三
    1985 年26 巻2 号 p. 249-253
    発行日: 1985/02/25
    公開日: 2009/05/26
    ジャーナル フリー
    症例は29歳男性.1980年10月突然の上腹部痛を主症状とした上腸間膜静脈血栓症にて発症し,広範な小腸切除をうけ,その後も数回の吐下血をきたし,初発症状が出現して3年6カ月後先天性AT III欠乏症と診断された.
    その後クマリン系薬剤による抗凝固療法をうけていたにもかかわらず,再び吐下血をきたし新鮮血および新鮮凍結血漿の投与にて止血した.
    1984年1月,吐血,肝脾腫にて来院,精査の結果,食道胃静脈瘤と広範な門脈閉塞によるcavenous transformation of portal veinを伴っていた.
    先天性AT III欠乏症で本症例のように繰り返す再発性の上腸間膜静脈血栓症から全身的な静脈血栓症を伴うことなく,脾静脈および門脈本幹のみの閉塞に進展した症例は,過去に,本邦ならびに外国にも報告例なく極めて稀有な症例と考えられた.
  • 第6報
    日本肝癌研究会
    1985 年26 巻2 号 p. 254-262
    発行日: 1985/02/25
    公開日: 2010/01/19
    ジャーナル フリー
    1980年1月1日から1981年12月31日までの2年間の本邦における原発性肝癌4,658例について,584施設の協力によって,個人票を作成して調査した.このうち,2,286例は組織型が明らかで,肝細胞癌2,038例,胆管細胞癌146例,混合型33例,肝芽腫30例,肉腫6例,その他の原発性肝癌33例となっている.他の2,372例は組織型不明であった.以上の症例について,腫瘍の組織型,併存病変の有無,転移様式,腫瘍の性状,周囲組織への浸潤程度,既往歴,初発症状および診断時のAFP値,画像診断所見などを調査すると共に治療と予後について検討した.
  • 熊沢 正継, 馬場 優, 東 英敬, 恒矢 保雄, 加納 右一郎, 嶋 照夫, 三崎 盛治, 鈴木 司郎
    1985 年26 巻2 号 p. 263
    発行日: 1985/02/25
    公開日: 2009/05/26
    ジャーナル フリー
  • 北野 正剛, 別府 和茂, 小柳 信洋, 岩永 哲也, 磯 恭典, 杉町 圭蔵, 井口 潔
    1985 年26 巻2 号 p. 264
    発行日: 1985/02/25
    公開日: 2010/01/19
    ジャーナル フリー
  • 横須 賀甫, 堀口 正晴, 永山 和男, 相沢 健彦, 里井 重仁, 藤沢 孝一郎, 小沢 靖
    1985 年26 巻2 号 p. 265
    発行日: 1985/02/25
    公開日: 2009/05/26
    ジャーナル フリー
  • 1985 年26 巻2 号 p. 266-279
    発行日: 1985/02/25
    公開日: 2009/05/26
    ジャーナル フリー
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