肝臓
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47 巻, 4 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
特集
  • 松井 修
    原稿種別: 特集
    2006 年 47 巻 4 号 p. 171-172
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/10/26
    ジャーナル フリー
  • 飯島 尋子
    原稿種別: 特集
    2006 年 47 巻 4 号 p. 173-180
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/10/26
    ジャーナル フリー
    肝疾患領域の超音波診断は,1970年代から盛んに行われ,特にウイルス性肝疾患に合併する肝細胞癌の早期発見のスクリーニングにBモード診断が大変重要であることは言うまでもない.造影剤を用いる超音波診断は,1980年代に始まったCO2動注による方法1)により急速に発展した.1999年9月から経静脈性超音波造影剤であるLevovist®が我が国で使用できるようになりさらに詳細に肝腫瘍の血流診断が行え,また肝癌においては,その分化度診断また発育過程も推測できるようになってきた.特に超音波は,CT, MRIと比較して空間分解能,時間分解能が高いこと,また一番の利点は,低侵襲かつ手軽に使えることである.
    Levovist®による造影超音波検査は,微小気泡からなる造影剤を使用し,気泡が超音波照射を受けると,共振(ふるえ)し,更に一定の閾値以上の音圧では崩壊,消失する現象を利用している.さらに崩壊に伴い発せられる信号は,いわゆる非線形成分を多く持ち,ハーモニック法などの造影剤に特異的な映像技術を使うことにより,より効率的に映像化される.これらの手法が,肝疾患の診断,治療のストラテジーをも変えてきた.しかし,欧米では本邦に先駆け次世代超音波造影剤が発売され,さらに詳細な検討が報告されてきている2).本稿では,肝疾患における造影超音波検査の現状と次世代造影剤の将来展望について概説する.
  • 村上 卓道, 大西 裕満, 金 東石, 掘 雅敏, 中村 仁信
    原稿種別: 特集
    2006 年 47 巻 4 号 p. 181-186
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/10/26
    ジャーナル フリー
  • 谷本 伸弘
    原稿種別: 特集
    2006 年 47 巻 4 号 p. 187-194
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/10/26
    ジャーナル フリー
  • 角谷 眞澄, 藤永 康成
    原稿種別: 特集
    2006 年 47 巻 4 号 p. 195-202
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/10/26
    ジャーナル フリー
  • 村上 康二
    原稿種別: 特集
    2006 年 47 巻 4 号 p. 203-208
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/10/26
    ジャーナル フリー
原著
  • 疋田 隼人, 田中 好男, 重川 稔, 向井 香織, 中村 佳子, 宋 昌浩, 巽 理, 井上 祐子, 笹川 哲, 中西 文彦, 増田 栄治 ...
    原稿種別: 原著
    2006 年 47 巻 4 号 p. 209-216
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/10/26
    ジャーナル フリー
    初発肝細胞癌に対するラジオ波焼灼療法(RFA)による根治術後の異所再発に関する予測因子を検討した.当科にてRFAを用いて根治術を施行し,再発予防治療を施行せず,局所再発なく経過観察できた初発肝細胞癌患者56例を対象とした.17例で異所再発を認め,累積異所再発率は1年で12.0%, 2年で36.3%, 3年で53.5%であった.腫瘍多発群は単発群に比し4.78倍(p=0.01),血小板値10.0×104l未満群は10.0×104l以上群に比し5.25倍(p<0.01)再発率が高かった.報告されている外科的切除後の異所再発率と差がなく,外科的切除でも血小板低値群や腫瘍多発群は高異所再発群として報告されていることを考えると,再発予防治療が確立されるまでは,安全にRFAにて根治可能な病変であれば残存肝機能の観点から血小板低値群や腫瘍多発群はRFAを積極的に選択されるべきではないかと考えられた.
症例報告
  • 法正 恵子, 村脇 義和, 植木 賢, 前田 佳子, 松永 佳子, 川上 万里, 岡野 淳一, 前田 直人, 孝田 雅彦, 周防 武昭, 神 ...
    原稿種別: 症例報告
    2006 年 47 巻 4 号 p. 217-222
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/10/26
    ジャーナル フリー
    成人発症II型シトルリン血症で長期間経過が追えた1例を経験したので報告する.症例は68歳,男性.20歳台に発症し,一過性の意識障害,全身痙攣のエピソードを繰り返し,45歳に手指の振戦,意識障害のため精神科に入院した.高アンモニア血症,高シトルリン血症を呈し,成人型シトルリン血症と診断された.50歳以降は治療を自己中断したが,その後は大きなエピソードはなく長期間生存中である.遺伝子検査にてSLC25A13遺伝子の異常を認め,成人発症II型シトルリン血症と確定診断した.成人発症II型シトルリン血症は予後不良とされているが,本症例のように発症から約50年経過し,意識障害のエピソードから回復後,無治療および無症状で15年以上経過し得る症例が存在し,非常に稀と考えられ報告した.
  • 清水 貞利, 山崎 修, 堀井 勝彦, 金沢 景繁, 玉森 豊, 中澤 一憲, 小川 雅生, 井上 健, 岡 博子, 木岡 清英, 川崎 靖 ...
    原稿種別: 症例報告
    2006 年 47 巻 4 号 p. 223-228
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/10/26
    ジャーナル フリー
    症例1:66歳の男性,平成7年9月人間ドックで肝腫瘍を指摘された.精査の結果,C型肝炎およびS2, S6の肝細胞癌,下大静脈腫瘍栓と診断し,平成8年2月手術を施行した.手術所見では,肝腫瘍とは別に肝上部下大静脈壁に孤立性の腫瘍を認め,病理検査の結果,血行性転移によると思われる下大静脈転移と診断した.症例2:73歳の男性,B型肝炎の経過観察中,S4/8に肝細胞癌を認め,平成8年4月手術を施行した.その後肺転移に対して平成10年1月手術を施行した.平成15年10月には右肋骨転移を認め,放射線治療を施行したが奏効せず,残肝再発はみられないが,多発性肺転移と右心房内に腫瘍が認められた.その後肝不全のため死亡され,病理解剖で右心房内の腫瘍は,腫瘍栓の着床,浸潤によると思われる下大静脈転移と診断された.
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