プラズマ物理学はEO世紀の初期に誕生し,宇宙や天体に関係して幼児期を送り, 20世紀後半に核融合によってたくましく成長し,さらに,化学,材料学の分野を巻き込んで活躍の場を広げた. 21世紀には,生物学とも関係するようになり,基幹技術となって成熟期を迎えるであろう.
宇宙のほとんどはプラズマであり,万物は宇宙で生まれたのであるから,プラズマは,すべてのものの創造源であることは明白である.エネルギー創造(核融合プラズマ),物質創造(反応性プラズマ)と環境整備(宇宙プラズマ)なる人類存続にかかわる科学として,その役割は続く.
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