1. 最近,米国で日本の研究開発タダ乗り論としての批判があり,これを解決する道は,日本が基礎研究を進め,その成果を広く人類に均てんさせることである.
2. 最近におけるわが国の研究開発の評価を試みると,基礎研究,基盤技術への挑戦の遅れ,研究人材の不足,研究環鏡の立ち遅れ,国際研究交流の低さが指摘される.
3. 技術開発政策の戦略としては,創造的な基礎研究の強化,とりわけ,国においては,リスクや連鎖的波及の大きい根源的,基幹的研究開発や地球的課題の解決に資する公共性,国際性の高い研究開発に重点を置くとともに,国際研究交流,国際協力の推進を図る必要がある.
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