メディカル・ユニバーサル・ヒューマン・カウンター (MUHC) ではリニアスキャンニング計数値を積算することによっても全身計測値が得られる。寝台の上下に2個ずつ計4個のスリット型コリメーターをつけたシソチレーション検出器をリニアスキャンニングできるように配置し, 空気中および水中の等反応曲線を作製し, その測定精度について検討を加えた。全身計測法において最も必要なことの1つは計数値のRI分布依存性を可及的少なくする測定法の実施である。われわれのリニアスキャンニングによる方法では最大±30%の変動が起こりうるが, しかし実際臨床的には相当のRI分布の相違のある場合でも, その計数値の誤差は5%以内であった。測定下限は相対誤差±5%とすると15分間計測で
131Iの場合約10μCiである。
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