日本原子力研究所では, 口腔がんなどの治療に使用されるヘアピン状, シングルピン状およびシード状
192Ir小線源の製造技術の開発を行った。ターゲットには白金-イリジウム合金線を使用し,
192Irからのべータ線を減弱するため白金管で被覆した。放射化にはJRR-2あるいはJRR-3を使用し, 臨床に必要な放射能であるヘアピン0.74GBq (20mCi) , シングルピン0.37GBq (10mCi) , シード0.37×10
-1GBq (1mCi) を得た。ヘアピンおよびシングルピンの全長にわたる放射能分布は, 治療に適用できるものであることが判明した。また放射性核種的純度, 表面汚染度の測定を行い, 良好な結果を得た。シード状線源をポリエチレン管に装填したリボン状線源の開発を行い, 満足すべき結果を得た。
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