8-キノリノールー5-スルポン酸を陰イオン交換樹脂に保持させた8-quinolinol-5-sulfonic acid-10aded resinを調製し, これを中性子放射化分析の前濃縮試剤として使用するための条件設定を行った。天然試料水を対象として親銅元素群を選択的濃縮するさい問題となる陰イオン濃度, 保持容量などについて検討し, その結果, 1.63meq・g
-1resin度の8-キノリノールー5-スルポン酸樹脂1.0gでカラム法により, 硝酸イオン濃度0.01mol・dm
-3以下およびpH4.6以上の試料水1dm
3を処理することができ, 銅 (II) , 亜鉛 (II) , カドミウム (II) , コバルト (II) , マンガン (II) , ニッケル (II) は, この条件で定量的に捕集されることがわかった。
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