1個1.85GBq (50mCi) の
131Iカプセルを服用したときの胃壁の被曝線量を, 5例については37MBq (1mCi) のカプセルを用い, 1例については185MBq (5mCi) のカプセルを用いてシンチカメラで測定した値から推定した。
体位は仰臥位で, 溶解, 排出の早かった1例では30分間測定し, 他の5例では1時間にわたって測定した。線源から0.5cmの距離について, γ線のみを対象として算出した。その結果, 30分で中止した1例では375±17mGy (37.5±1.7rad) という値を得たが, 残りの5例では1時間に1154±48~3820±55mGy (115.4±4.8~382.0±5.5rad) という値になり, 症例によっては無視できないものと思われた。したがって
131I大量投与をカプセルで行う場合には, 服用後の体動や, 飲み物の追加投与等の配慮が必要である。
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