われわれは実用的な全身スキャナを開発し, すでに日常の診療にたいへん有益なデータを提供しているので, ここにその機構の概要と数例の具体的画像を報告する。
基本構造は, 上下2対向の検出器をもち, 従来のものとほぼ同様であるが, 画像縮尺率は1/5, 3/11/1の3段階で, フォト・スキャンのスリットの大きさは縮尺率とスペーシングとの相関関係によって最適なものが自動的にセットされる。スキャンと同時にプロフィル像を描くことができるが, そのほかプログラム・スキャン装置をもち, 任意の区域のみをスキャンすることが可能で, その間のtotal countも表示される。また, コンビュータ用のoutput機構をもちoff-lineではあるがdigital imageも描出可能である。現在scalloping correctionも行なつている.得られた実際のシンチグラムもきわめて鮮明で, 臨床上の利用価値はたいへん大きい。
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