キャリヤーなしの
89Sr
2+のポリエチレン容器壁への吸着が認められなかったので, ポリエチレン容器を用いて活性炭, ガラスおよびシリカゲルへのSr
2+の吸着を
89Sr
2+をトレーサとして用いて調べた。吸着質の濃度と吸着量の関係において, いずれの場合もフロイントリッヒ吸着等温式が適用できること, また, ガラスとシリカゲルに対してはラングミュア吸着等温式も適用できることを回帰分析によって確かめた。また共存塩はSr
2+の吸着率を減少させるがその効果を記述できる実験式についても検討した。シリカゲルへのSr
2+の吸着は発熱反応であり, あわせて他の熱力学的諸量も求めた。
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