Putrescineのマウスにおける生体内動態を知る目的で,
14C-putrescine (無担体) を皮下投与し, 尿・糞中排泄率, 呼気中
14CO
2排泄率, 全身オートラジオグラフィ, 血中および主要臓器内分布について経時的に検討した。その結果, 尿中へはほぼ6時間で排泄され22.5%, 糞中へは少なく5日間で2.7%であった。呼気中にも
14CO
2として投与後2時間で34.4%が排泄された。臓器内分布とオートラジオグラムから腎臓, 腸, 膵臓, 骨髄, 肝臓に高い放射能が認められ, これがマウスにおける
14C-putrescine, またはその代謝物の主たる分布臓器であることが示唆された。
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