5-Iodouracil-
131I (5-
131IU) を合成し, そのマウス生体内分布およびエールリッヒ腫瘍への取込みを検索した。1) 標識反応を行なわせるための新しい器具をつくり, 操作中の被曝を避けられるようにした。生成した5-
131IUは比放射能1mCi/mgであり, 10mgの5-IUからの収率は60%であった。また, 放射能分解は30日で約10%認められた。2) 放射能は胃, 腎に多く, また, 腫瘍に1.5~2.0時間で比較的多いことを知ったが, ミクロオートラジオグラフィでの検索により, 腫瘍細胞への取込みは否定された。3) 胃壁内の放射性物質は注射後1.5時間ですでに5-
131IUではなく他の物質に変化していることが知られた。
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