ラットによる体内分布をみるかぎり, われわれの
113mInFe-DTPA ascorbic acidは腎スキャンニングにかなり高い可能性を示していたけれども, 人間で試みた腎シンチグラムは解読には, はなはだ耐えがたいものであった。しかしわれわれは, この
113mIn製剤とシンチカメラの迅速なる連続撮影法とにより, いわゆる腎-RI angiography (scintiphoto) には成功したのである。RI angiographyではたんに腎の形態を見るだけでなく, 腎腫瘍においては, それがtumor stainを示すものか否かを見ることができ, X線のangiographyにも決して劣らぬ有力な核医学的診断法である。
この意味において, われわれの
113mInFe-DTPA ascorbic acidによる腎scintiphotoの価値は評価されてよいであろう。
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