照射U
3O
8からの放出ヨウ素と空気, CO
2, H
2O, CH
4, C
4H
10など, ならびに揮発AgIと空気, CH
4, CH
3OHなどとの反応による有機ヨウ素の生成を実験的に調べた。放出ヨウ素がCH
4やC
4H
10と, またAgIがCH
4, CH
3OHと反応するとき, 有機ヨウ素の生成が認められ, 生成率は反応時間やそれらのガス濃度とともに増大した。有機ヨウ素はCH
4と放出ヨウ素との間の気相反応によるよりは, むしろCH
4とヨウ化ウランの形で器壁に沈着した放出ヨウ素との間の反応によっておもに生成することがわかった。また, ヨウ化ウランやAgIの分解率が大きい場合に有機ヨウ素の生成率も大きかった。空気, CO
2, H
2Oなどは有機ヨウ素の生成を抑制する効果があるようである。
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