RADIOISOTOPES
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52 巻 , 2 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 趙 東宇, 今泉 洋, 狩野 直樹
    2003 年 52 巻 2 号 p. 57-64
    発行日: 2003/02/15
    公開日: 2011/03/01
    ジャーナル フリー
    一つの分子中に二つの置換基を持つ芳香族化合物の官能基の反応性を明らかにするために, 3-アミノー4-メトキシーベンゼンスルホン酸 (または2-アミノトルエンー5-スルホン酸) とトリチウム水蒸気 (HTO蒸気) との間で起こる水素同位体交換反応 (T-for-H exchange reaction) を, 固気系において速度論的に観測した (50, 70℃) 。その結果, この酸の比放射能は時間ととも増加し, T-for-H交換反応が起こったことがわかった。観測されたデータにA″-McKayプロット法を適用してこの反応おける各官能基の速度定数が得られた。さらに, 本研究にHammett則の加成性を適用し, 新たな置換基定数を算出した。以上の結果から, 次の四つが明らかになった。 (1) 官能基の反応性を速度論的に解析することができ, その解析にはA″-McKayプロット法が有効である。 (2) これら官能基の反応性の定量比較に, Hammett則の加成性が適用できる。 (3) これらの官能基の反応性はT-for-H交換反応において, A″-McKayプロット法を適用することで, 同時に解析することができる。 (4) 本研究で使った手法は多種の官能基を持つ化合物の反応性を解析するのに有効である。
  • 狩野 直樹, 藍原 弘行, 小島 令, 竹内 香代子, 佐藤 明史, 今泉 洋
    2003 年 52 巻 2 号 p. 65-80
    発行日: 2003/02/15
    公開日: 2011/03/01
    ジャーナル フリー
    新潟県の降水および河川水中の酸素安定同位体比 (δ18O) を1999年~2002年まで測定した。δ18O値の測定は, 安定同位体比測定用質量分析装置を用いて行われた。その結果, 以下のことが明らかになった。 (1) 降水におけるδ18O値の平均値は-9%。程度であり, 季節によって±7脇程度の変動を示す, (2) 新潟県内の各地点 (9観測地点) において, 同位体比の季節変動は, 互いに似た挙動を示す, (3) 降水におけるδ18O値は, 6月および1月において小さく, 8月において大きい, (4) 1月において, 降水のδ18O値と温度との間の相関関係が1年中で最も顕著に見られる, (5) 冬期における降水のδ18O値の変動幅は, 他の季節より小さい, (6) 新潟県の河川水におけるδ18O値の平均値は, -11%。~-10‰程度であり, 年間を通して大きな変動は見られなかった (±2‰程度) , (7) 河川水中のδ18O値は, 融雪水や降水が河川水中に流入するときに変動しうる, (8) 地下水中のδ18O値の変動幅は, 河川水に比べて小さい。
  • 蕪木 佐衣子, 世良 耕一郎, 織田 久男, 川崎 晃, 末次 忠司, 諏訪 義雄, 二村 貴幸, 田村 憲司, 東 照雄
    2003 年 52 巻 2 号 p. 81-93
    発行日: 2003/02/15
    公開日: 2011/03/01
    ジャーナル フリー
    PIXE (Particle Induced X-Ray Emission) 分析法は, ごく微量の試料量を用いた高感度の多元素同時分析が可能である。本研究では, 河川水を分析対象として, PIXE分析における必要な試料量と分析精度, PIXE分析法とICP-AESおよびICP-MS分析法との相互比較, ならびにPIXE分析法の有効性と限界性を明らかにした。
    PIXE分析法で河川水標準試料の溶存物質中のMg, K, Ca, Cr, Cu, Se, Pbが, 認証値とほぼ一致する結果が得られた。
    PIXE分析法による茨城県涸沼川流域の河川水から分離した懸濁物質の元素分析では, ほとんどの試料において10元素以上が定量可能であった。
    PIXE分析法による懸濁物質の測定値と, ICP-AESまたはICP-MS分析法による全分解試料の測定値を比較したところ, Na, Mg, Al, K, Ca, Ti, Mn, Fe, Cuは両者の値に高い相関があった。そして, PIXE分析法による懸濁物質の元素分析は, X線の自己吸収の補正を用いるなどにより, 試料の酸分解操作を行わずに, Na, Mg, Al, Si, S, K, Ca, Ti, Mn, Fe, Cu, Br, Sr, を迅速に同時定量できることが示唆された
  • 高橋 史明, 山口 恭弘
    2003 年 52 巻 2 号 p. 94-97
    発行日: 2003/02/15
    公開日: 2011/03/01
    ジャーナル フリー
    Effect of phantom material on backscattered radiations was studied for photon irradiation. Monte Carlo calculations using MCNP-4B code were performed to analyze scattered radiation on the surface of 30×30×15 cm3 slab phantoms with different material. Dose on the surface of a human body was also estimated with a modified MIRD-5 type phantom. No significant difference of dose due to scattered radiation was observed between a soft tissue slab phantom and the water-filled slab phantom recommended by the International Organization for Standardization. On the other hand, dose on the surface of the PMMA phantom was found to be larger than doses on the phantom with water or soft tissue. The results also showed that response of dosimeter on the ISO phantom would be near to that on the trunk of a human body.
  • 山田 崇裕, 桧野 良穂
    2003 年 52 巻 2 号 p. 98-110
    発行日: 2003/02/15
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
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