合成ヒトプロインシュリン連結ペプチドを家兎に免疫し, ヒトプロインシュリンC-ペプチドのラジオイムノアッセイに, 最終希釈, 1: 10, 000で使用可能な抗血清を作成した。
作成した3種の抗血清について, 各種合成ヒトプロインシュリンC-ペプチド関連化合物, 他動物のプロインシュリンC-ペプチド, およびペプチドホルモンの交差反応を検討した。
各種ヒトプロインシュリンC-ペプチド関連化合物の交差反応は, 抗血清により多少異なっていたが, N末端よリアミノ酸残基が離脱するにしたがい, その交差反応は低下し, 主要な抗原決定基が, ヒトプロインシュリン連結ペプチドのN末端部
31-38に, 存在することを示唆する結果が得られた。
他動物のプロインシュリンC-ペプチド, および他のペプチドホルモンとの交差反応は, 10
3p mole/m
lで認められなかった。
抄録全体を表示