抗炎症剤2- (4- (2-チエニルカルボニル) フェニル) プロピオン酸 (スプロフェン) のヒトおよび動物における代謝をイオンクラスタ法で検討するために, スプロフェンの重水素多重標識体を合成した。スプロフェンー
d4はプロムペンゼンー
d5から10ステップの反応を経て総収率32%で得られ, その重水素含量は99atom%であった。スプロフェンー
d4をd (+) または
l (-) -α-メチルベンジルアミンを用いて光学分割したところ,
d (+) または
l (-) -スプロフェンー
d4 (96.5atom%
D) が収率11%で得られた。一方, スプロフェンー
d7 (99atom%
D) はトルエン-
d8とヨウ化メチルー
d3から5ステップの反応を経て収率24%で得られた。
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