トレーサ実験により放射性ヨウ素の化学形とそれが海産生物に及ぼす影響について検討を行った。I
-あるいはIO
3-局の形の
125Iを添加した海水中で海藻または海産魚を飼育した。
125I
-はドロメ (
Chasmichthys gulosus) クこより取り込まれ, その濃縮係数は約10であり, 生物学的半減期は15日であった。一方,
125IO
3-口はほとんど取り込まれず, その濃縮係数は1を大きく超えなかった。
3種類の海藻, ヒジキ (
Hizikia fusiforme) , ネジモク (
Sargassum sagamianum) およびッノマタ (
Chondrus ocellatus) についても
125IO
3-より
125I
-の方がよく取り込まれたが, 海産魚に比較すると非常に高い濃縮係数を与えることが分かった。
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