1986-1989年に北北海道から京都府沖にかけての日本海側沿岸域12地点から海底堆積物を採取して, γ線核種分析を行った。検出された人工核種は
137Csと
207Biの2核種であった。両核種の蓄積量は,
137Csが59-741Bq/m
2,
207Biが6-53Bq/m
2の範囲にあり, 過剰
210Pbの蓄積量と高い相関関係が見られた。これらの蓄積量の比から,
137Csは対象とした海域内において比較的均一に分布しているのに対し,
207Biはやや南の方に分布の偏りのあることが認あられた。
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