ヒトプロインシュリン・C-ペプチドラジオイムノアッセイ (RIA) に必要とする標準ヒト・C-ペプチド, ヒト・C-ペプチド抗血清,
125I-チロジン化ヒト・C-ペプチド, およびそのアッセイキット (assay kit, 全試薬) について, それぞれの経時的安定性を検討した。また本測定系を用いて, 正常者にグルコース経口投与後の血中ヒトプロインシュリン・C-ペプチドを測定した。
標準ヒト・C-ペプチド, ヒト・C-ペプチド抗血清は4℃の保存で非常に安定であった。
125I-チロジン化ヒト・C-ペプチドは前2者に比較し不安定であった。
Assay kitの安定性は
125I-チロジン化ヒト・C-ペプチドの安定性に左右され, 作成後10週間, 4℃で安定であった。異なった時期に作成した3ロットのassay kitは, 安定性に差はなかった。assay kitを用いた本測定系はその安定性において満足すべきものと思う。
本測定系を用いて測定した血中のヒトプロインシュリン・C-ペプチド値は, グルコース経口投与後のインシュリン分泌反応を示した。
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