RADIOISOTOPES
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56 巻, 12 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 清藤 一, 市川 達也, 渡辺 宏, 小嶋 拓治
    2007 年 56 巻 12 号 p. 777-785
    発行日: 2007/12/15
    公開日: 2011/03/01
    ジャーナル フリー
    透明及び着色PMMA線量計は5~50kGyの線量範囲の測定を行う方法であり, 医療機器の滅菌をはじめとする放射線プロセスで広く用いられている。食品照射や医療機器の滅菌における線量保証及び線量を決定するための検定線量を評価するのに必要な線量範囲1~10kGyへの適用拡大を目的として透明PMMA線量計 (Radix RN15) の特性試験を行った。波長が短い領域 (270~320nm) における線量応答特性, 照射後の安定性, 照射中の温度影響について調べた。短い読み取り波長の線量応答値は, 長い読み取り波長の線量応答値よりも大きい。これから, 従来の読み取り波長320nmよりも短い280nmで測ることにより, 1~10kGyの線量測定可能範囲が得られた。照射後の吸光度安定性については照射後24時間以内において4~5%以内となった。-40~40℃の範囲における温度依存性試験では20℃まで線量応答は線形的であり, 20℃を超えると応答値は減少した。20℃における線量応答に対して+0.25%/℃の温度補正係数を持つことがわかった。
  • 片山 淳, 亀尾 裕, 中島 幹雄
    2007 年 56 巻 12 号 p. 787-793
    発行日: 2007/12/15
    公開日: 2011/03/01
    ジャーナル フリー
    加速器質量分析法 (AMS) による放射性廃棄物中の129I/127I同位体比から129Iの定量を行う方法について検討を行った。AMSにて測定を行うために必要なターゲット試料を作成するため, 放射性廃棄物からのヨウ素の化学分離に固相抽出ディスク (Anion-SR) を使用した。この方法は, 従来法の溶媒抽出法による手法と比較すると, 試料溶液からヨウ化物イオンを迅速に分離することが可能であった。129Iの濃度は129I/127Iの同位体比から計算されて得られるので, 化学分離のために添加するヨウ素担体の量で129Iの定量範囲が決められる。特に放射線管理区域での分析においては, 129I/127I同位体比のバックグラウンド値を低く保つ必要がある。本法を実験室標準及び実試料として日本原子力研究開発機構の原子力施設から排出された放射性廃液に適用することができた。
  • 栗原 雄一, 高橋 賢臣, 佐藤 純
    2007 年 56 巻 12 号 p. 795-809
    発行日: 2007/12/15
    公開日: 2011/03/01
    ジャーナル フリー
    伊豆弧の火山噴出物中の238U-230Th放射非平衡から, 伊豆弧のマグマ発生過程の時間の長さを推定した。伊豆弧の火山噴出物中では, 238U-230Th間は, 230Thに比べて238Uが多い230Th/238U<1の放射非平衡であった。 (230Th/232Th) - (238U/232Th) の放射能比ダイアグラムにおいて, 新富士火山及び伊豆大島火山についてのプロットが形成する直線関係が全岩アイソクロンとすると, 新富士火山及び伊豆大島火山のマグマの発生年代は, それぞれ1万年及び2万年程度であると推定された。また, 新富士火山及び伊豆大島火山のプロットは, 同ダイアグラム上でそれぞれ異なる一群を形成していた。このことにより, 新富士火山及び伊豆大島火山のマグマは均質なマントルから生成したとは考えにくく, 伊豆弧の火山下ではマントルが不均質であると推定された。
  • 永井 幸太, 高橋 賢臣, 佐藤 純
    2007 年 56 巻 12 号 p. 811-818
    発行日: 2007/12/15
    公開日: 2011/03/01
    ジャーナル フリー
    花崗岩から塩酸水溶液, 水酸化ナトリウム水溶液と塩化ナトリウム水溶液へ溶出する228Ra/226Raの放射能比は, 花崗岩中の値よりも小さい値を示した。また, 溶液のpHが大きくなると, 花崗岩から塩酸へ溶出する224Ra/228Ra, 230Th/232Thと228Th/232Thの放射能比は大きくなった。238Uから5回の壊変で生成される226Raと232Thから4回の壊変を経て生成される224Raの溶出挙動は, 232Thから1回の壊変で生成される228Raの溶出挙動とは異なる傾向を示した。一方, Th同位体では, 238Uと232Thの壊変生成物である230Thと228Thは, 232Thよりも溶出しやすい傾向が見られた。Ra及びTh同位体間の溶出の差異は, Ra及びTh同位体が生成するまでの壊変履歴に起因するものと考えられた。この考え方は, 既報のモナズ石とユークセン石についての観測結果と矛盾しない。
  • 植木 眞琴
    2007 年 56 巻 12 号 p. 819-826
    発行日: 2007/12/15
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • 川端 祐司
    2007 年 56 巻 12 号 p. 827-835
    発行日: 2007/12/15
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • 加藤 一夫, 若尾 博美, 小倉 紘一, 柳衛 宏宣, 小林 久夫
    2007 年 56 巻 12 号 p. 837-847
    発行日: 2007/12/15
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
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