DL-2- (4- (2-Thienylcarbonyl) phenyl) propionic acid (スプロフェン) の
3H標識体2mg/kgを雌雄ラットに静脈内注射し, その体内分布および排泄を調べた。その血中濃度と排泄は雌雄ラットにお1いて類似したパターンを示した。血中からの
3Hの消失は急速であり, 投与後24時間までに放射能の大部分は尿中に, 一部が糞中に排泄された。胆管カニュレーションを施したラットに
3H-スプロフェンを投与すると, 48時間以内に投与量の約半分が胆汁中に排泄された。血奨中濃度より高い濃度を示レた組織は代謝および排泄に関与する組織 (肝臓と腎臓) であり, その他ρ組織内濃度は, すべて非常に低く, またどの組織中にも薬物由来の物質の蓄積は認められなかった。
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