正常人と各種肝疾恵の空腹時血清を用い, RIA法と酵素法で, それぞれcholylglycine (CG) と総胆汁酸 (TBA) を測定した。正常人では, CG 0.6±0.4μ
M, TBA7±2μM,
CG/TBA比は, 0.08±0.06であった。急性肝炎では, CG, TBA,
CG/TBA比は, いずれも著明に上昇した。慢性肝炎, 肝硬変では, CG, TBA,
CG/TBA比とも中等度に上昇した。以上の結果から, CG測定は, TBA測定に比べ, 上昇率が高く, しかも数多くの検体を処理するのに有用であるものと推定された。
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