気体状試料の放射能の新しい絶対測定法の開発をしてきたが, この測定法において必要となるガス循環用の高圧力小型ポンプは市販されていない。そこで小魚飼育用の電磁駆動弁式の小型空気ポンプを改造した。ポンプ弁部分と電磁コイルを分離して, 耐高圧力ステンレス鋼の箱の中に弁部分を入れ, 箱の外に電磁コイルを付けて外からポンプを駆動した。改造したポンプの流量率はメスシリンダー法およびRIトレーサ法で測定した。流量率はガスの粘性やガスの圧力が増えるにつれて減少するが, このポンプは使用目的に対して充分実用的であった。
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